未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




買いだめ自粛呼び掛けを=消費者団体に要請―蓮舫担当相(時事通信) - goo ニュース
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-110317X350.html
 蓮舫消費者担当相は17日、消費者庁で消費者団体の代表らと会い、東日本大震災後に首都圏の店頭でも日用品が品薄になっている状況に関し、「品物が足りないのではない。震災前よりもむしろ供給は増えている」と述べ、消費者に買いだめ自粛を呼び掛けるよう要請した。

首都圏での給油待ちの車に因る渋滞が、未だ続いている。

漠然と、3連休の間には解消されるのでは?と、思っていたが、甘かったようだ。

私は、東京の近隣県に住んでいる。

先日、一つ先の駅まで自転車で買い物に行った帰りに国道を通ると、開店前のガソリンスタンドを先頭に、給油待ちの車が渋滞しているのに出会った。

先頭の10数台ぐらいはハザードを出していたが、段々とそれも見受けられなくなり、途中からは原因不明のただの渋滞と化してした。

既に見慣れた光景ではあった。

「これは、ガソリンスタンドがオープンしない限り、1ミリとも動かないに違いない。」

だが、その日に私が衝撃を受けた事実がある。

その渋滞にタンクローリー車が巻き込まれていたのである。

いつも、いい加減なことを書いているので、ネタにしか思われないかもしれないが、これは事実である。

結局、地元の駅へ向かう交差点では、周囲から集まって来た車で、全ての道が渋滞していた。

もしかすると、私が良く見かける渋滞は、ずっと同じものが解消されずに存在していたのかもしれない。

さて、仕事で車が必要な者も多いであろうが、デマに惑わされてこの騒ぎに加わっているものも多いものと思われる。

たぶん「原発が爆発したら車で逃げるしかない。家族を守るために、満タンにしておかなければならない。」と、言ったたぐいだ。

たぶん、「自粛?バカ言ってんじゃないわよ。家族守るために全力を尽くさないで、どうするの?」との電話なりメールなりが、流布されているのであろう。

「行った?」
「○○で10時から販売するらしい。」
「○○は2時間で給油できたらしい。」
など、など。

はっきり言って、彼らは情報網だと思ってメールを廻し、正しい事を言っていると思って、給油を勧めているのであろう。

だが、本当に関東地方から逃げ出さなければならなくなったとして、果たして車で逃げることが出来るのであろうか?

冷静に考えれば、ノーであるはずだ。

皆が満タンで出発するわけではない。

途中でガス欠になれば、給油できるあてもなく、車を放棄するものが出てくる。

そうなれば、一瞬にして、全ての道はマヒする。

恐らく殆どの者は、八王子まで辿り着くことすら出来ないであろう。

関西圏まで辿り着いたとして、そこから何処へ行く気なのか?

旦那不在で出発した場合、連絡をどう取るつもりなのか?

ルートの確認はしてあるのか?ガソリンがどれだけ必要か、確認してあるのか?確保してあるか?

それまでの食糧や必需品の確保は出来ているのか。

途中の道すがら、調達することは不可能だ。

それらを検討することもなく、ただ、ガソリンだけ給油したとしても「家族を守るために、私は全力を尽くした」との根拠のない満足感が得られる程度だ。

それとも、旦那への当てつけの材料が欲しいだけなのか。。。

ここは、一週間ガマンしよう。

スーパーに物がないのも、被災地の救援が進まないのも、流通がマヒしているからであり、その最大の原因が、給油待ちの車による渋滞であり、次が電車の運休による車へのシフトであろう。

流通がまともになれば、スーパーに物は戻るし、ガソリンも並ばずに給油できるようになる。

その間に関東地方から全員が逃げ出さなければならい事態に陥った場合、ガソリンが満タンの車だけあっても、生き延びることは不可能であろう。

是非、辻褄の合った行動をお願いしたい。

日本がもう少し落ち着いてから、今度はこの経験を生かし、それぞれの準備を始めて欲しい。

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放射性ヨウ素の水道水基準、乳児には厳格化(読売新聞) - goo ニュース
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20110321-567-OYT1T00564.html
 厚生労働省は21日、乳児について、100ベクレルを超える放射性ヨウ素が検出された水道水の飲用を控えるように都道府県に通知を出した。
 通知では、粉ミルクを水道水で溶かして乳児に与える場合などに、ヨウ素が100ベクレルを超える水道水を使わないように求めている。

今度は水道水だ。

この程度の含有量であれば、全く問題ないものと思われる。

前回の私の言を借りれば、

「人体には全く影響がない。」と言っているのではない。

「今まで通りの生活には、全く影響がない。」と言っているのだ。

もちろん、記事にあるように、乳児の健康に対する考慮は必要だ。

だが、ちょっと想像して欲しい。

あなたの目の前にコップが2つあり、水筒からそれぞれに水を注ぐ。

片方の水を水槽に入れた所、泳いでいた魚が死滅したら、あなたは残りのコップの水を飲む勇気があるだろうか?

水道水には塩素が含まれている。

前述の例は大げさであるが、観賞魚を飼育している人ならば、水槽の水を交換する際に、水道水を直接使ってはいけないのは常識であり、必ず塩素を中和させる。

水道水に含まれる塩素が、人体に全く悪影響を与えないはずがない。

少なくとも、今日発表されている程度の濃度の放射能が与える影響よりも、既に水道水に含まれている塩素の与える影響の方が大きいはずだ。

でもそれは、国の基準値の許容範囲内なので、安全なのではないか?

今回の放射線濃度は、国の基準値を上回っているので、危険なのではないか?

日本中の全ての水道の蛇口から、病原菌の全く含まれない、塩素も全く含まれない水が出るようなサービスを提供することが、果たして可能なのであろうか?

可能だとして、それにはどれだけの国家予算を上乗せしなければならないのか?

であれば、水道水の安全性は現在のレベルで妥協し、その分をもっと他のことに使った方が良いのではないか?

国家予算は無限ではない。

基本的には、全てのことにおいて、安全性は妥協値である。

現代社会、特に都市部で生活するには、様々なリスクを容認する覚悟をしなければならない。

もちろん、リスクを軽減する努力は必要だ。

その努力の中には、情報を正しく判断する努力、正しい判断を下せるための基礎的な知識を習得する努力などが含まれる。

アトピー性皮膚炎に苦しむ子を持つ親など、現時点でも安全な水を入手するために、経済的/物理的/精神的に多大な努力を費やしている者が大勢いる。

東京電力は今、過酷な状況に立たされている。原発に起因する損害を、全て彼らに賠償させることは出来ない。

賠償額が大きくなればなるほど、彼らが他に回せる資金が減って行くことになる。

首都圏での計画停電による影響は、現時点ではあまり報道されていないが、甚大なものがある。

まだ、一週間が過ぎただけだ。

その間に、計画停電の状況下において、従来通りの経営を継続させる術を見出した企業は稀であろう。

みなが、「そのうち、元に戻るだろう」との、根拠のない楽観的な観測に基づいて、検討を先延ばししているだけである。

電力の復旧だけで、東電の体力は手一杯のはずだ。

それを国がカバーするにも、震災からの復興のために、既に増税が検討されている。

放射能汚染によって直接/間接に被害を受けた農家などは、我々が国民全員で守ってあげなければならない。

少なくとも、「まことしやかな」風評を盲信し、被害を拡大させるだけの過剰反応をしないように心がけようではないか。


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