未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




ウナギ界の救世主? 「ビカーラ種」を食べてみた
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDJ2501M_V20C13A4000000/
 4月中旬、春の「土用の丑(うし)」に合わせ、ある大手スーパーの食品売り場に見慣れない商品が登場した。東南アジアに生息する「ビカーラ種」と呼ばれるウナギを原料にしたかば焼き製品だ。資源枯渇が懸念され、高騰しているニホンウナギのピンチヒッターとして、ウナギ市場の縮小に歯止めをかける切り札と期待されている。

今度の土曜日は「土用の丑の日」だ。

以前から確かに「土用の丑の日にうなぎを食べよう!」的な広告は良くあった。

だが、ここ数年のスーパーでの煽りは異常だ。

一月以上前から「土用の丑の日用うなぎご予約受付中」などの張り紙が、入口の一番目立つ所に貼ってある。

それはまるで、「クリスマスケーキご予約受付中」のそれと、同じ扱いだ。

もはや、国民行事であるがごとく、「うなぎ喰え」「うなぎ喰え」と、消費者を煽っている。

ここ数年、ニホンウナギの稚魚の漁獲高が激減し、うなぎが高騰している。

日本人が無節操に食べ尽くした、当然の結果だ。

ニホンウナギが「絶滅危惧種」に指定されようとしていることに対して、危惧をを覚えている者がいるようだが、大半は「うなぎが食べられなくなるのでは?」との、呑気な懸念でしかない。

本当に危惧すべきは、そんな逼迫した状態になるまで、何の手も打たれずに野放し状態にあった現実だ。

日本でのうなぎの高騰に目を付け、中国産のウナギの輸入が盛んだが、中国産とは言え、元はヨーロッパで水揚げされた稚魚を中国で養殖したものだ。

当然のごとく、ヨーロッパウナギも品薄になり、今度は「ビカーラ種」と言う南方の品種に手を出している。

「ビカーラ種」

この名前から、うなぎを連想するのは難しい。ピザ屋?と、普通は思うであろう。

いったい、どこまで喰い尽くせば気が済むのか。

もともと「土用の丑の日」にうなぎを食べようとの風習は、平賀源内の発案のようだ。

やはり、諸悪の根源は広告にあったのか。

丑の日の「う」とうなぎの「う」との語呂合わせのようで、「う」で始まる別の食べ物を食べる地方もあるようだ。

であれば、世界中のうなぎを食べ尽くしてしまう前に、もっと別のものを食べるようにしようではないか。

「丑の日」なんだからさ、「牛」食えばいーんぢゃね?


「昔の人は、なんでそんなに『ピザ』とか好きだったんでしょうね。」
「昔のピザはさ、もっといろんなもんが入ってたんだよ。チーズも本物だったしね。」
「本物?チーズに本物とかあるんですか?」
「何言ってんのか良く解んないけど、当然あるんだよ。オリジナルがさ。」
「こんなものが、木の実かなんかから、採れたんですか?」
「いや、家畜の乳から作ってたんだよ。」
「家畜?」
「あー、昔は人間が様々な動物を飼って、肉を食べたり、乳を加工して様々な食品を作ったりしてたんだよ。」
「どうして、こんなになっちゃったんですかね。」
「元々は日本で『土用の丑の日にうなぎを食べる』という風習があったそうだよ。」
「なんで、よりによって、そんな珍しいもの食べてたんでしょうね?」
「さぁな。だが、うなぎが絶滅危惧種に指定されるのを待つまでもなく絶滅してしまうと、今度は別のものに手を出したんだよ。」
「バカなんじゃないですか?日本人って。」
「そうだな、もう、かなり阿呆だな。」
「なんで、うなぎが絶滅した時点で、『これは、まずいぞ』と、真剣に警鐘を鳴らす者が現れなかったんでしょうね。」
「あぁ、誰か知らないけど、『だったら牛食えばいーんぢゃね?』とか、言ったやつがいるらしいよ。」
「本当ですか?」
「ネットの噂だけどな。まぁ、その時にはまだ、牛が絶滅するとは思っていなかったんだろ。」

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