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XG「IS THIS LOVE」のMV公開中止について
Weblog
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2025年03月09日 15時55分29秒
引用元:
XG - IS THIS LOVE (MV Teaser)
以前、何度か書きかけて、やめた話題がある。
「文化の盗用」だ。
その全貌を知っている訳ではないし、ひょっとしてそれなりの被害者につらい思いをさせる恐れもあるので、思い留まった。
だが今回の騒動で「またかよ」と思ったので、書くことにした。
XGの「IS THIS LOVE」のMVが公開延期された時、単純に性的な表現が問題視されて叩かれたのかと思った。
ちょうど「赤いきつね」のCMで「性的」だとの「言いがかり」がまかり通っていた時であったので、それに便乗して騒いでいるのかと思った。
だが Google がお勧めして来た記事で、「クィアベイティング」と言う問題であることを知った。
「XG新曲MV公開が延期、懸念されていた「ほぼキスシーン」が“卑怯”なクィアベイティングの指摘か(週刊女性PRIME)」
引用元:
https://news.yahoo.co.jp/articles/e8fb2ecf55587df3b22a99297fda9ef92dfc409b
(元記事は
こちら
)
「クィアベイティング」とは、性的マイノリティの総称であるクィア(Queer)と釣りなどに使うエサを意味するベイト(bait)を組み合わせた言葉。同性愛者ではないのにあたかも同性愛者であるように見せかけるなど「性的指向の曖昧さ」をほのめかし、LGBTQ+の当事者や、世間の注目を集めようとするマーケティング手法で、海外では「卑怯なやり方」としてしばしば批判されてきた。
と、ここから「クィアベイティング」と「文化の盗用」について書こうと思ったのだが、「赤いきつねのCM」について調べていて、「そうだよ、これだよ」と、モヤモヤの原因をかなり正確に解説してくれている記事があったので先にこちらを紹介する。
「赤いきつねCM炎上騒動は何が問題?「被害者」がすぐに「加害者」に変わる社会、私たちは少数意見にどう向き合えば良いか Wedge ONLINE(ウェッジ・オンライン)」
引用元:
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/36828
以下は、私の主観に基づく切り抜きなので、全文を一度読んで頂くことをお勧めする。
何者かが「弱者」「被害者」と恣意的に認め贔屓する特定の個人や集団の体験に一種の特権的な権威を与え、民主主義社会の自由と平等、公正を毀損しかねない。
また、一連の騒動の発生・拡大の状況は
(中略)
「一部の人々によって恣意・独善的な「正しさ」と「免罪符」が次々と創られ、社会で既成事実化されている」実態が可視化されたとも言えるだろう。
つまり私は、なんらかの「被害者」が存在することを根拠に、自分の主張が絶対的に正しいことを一方的に主張し、それを他者に押し付け、時には個人や企業に対して謝罪や賠償(単に金銭のみでなく、記事やMVの取り下げなども含む)を求める行為が、我慢ならない。
いかなるコンテンツであっても、人を傷つける可能性はある。
「赤ちゃんがニコニコ笑っている」だけであっても、幼い我が子を亡くしたばかりの者にとって、それを目にした時の苦痛は「カップ麺のCMが性的に見えたことによる苦痛」の遥かに上を行くと思う。
いや、もしかするとそれ以上の苦痛を「性的に見えるカップ麺のCM」から受ける者がいるのかもしれない。
なので「苦痛を受ける者がいるのでダメ」と言ってしまうと、全てのCM、映像表現、絵画、楽曲、キャッチコピー、小説や俳句まで、何も出来なくなる。
さらには「頭の薄い男性からひどいことをされてトラウマになっている女性がいるので、頭の薄い男性は公共の場では帽子を被らなければならない」など、きりがない。
「不快に思う者がいる」程度の理由が、「絶対に正しい」主張の根拠になるとは、とても思えない。
どこまでが配慮すべきことなのか、どこからが「無視して良い」と切り捨てるべき問題なのか。
それはその都度、苦痛を感じた者、不快に思った者が、声を上げないと分からないので、それ自体は全く問題ない。
だから「カップ麺のCMが性的に見えて不快」とポストすること自体は全く問題ないし、「性的に見える方がおかしいのでは?」との感想を述べるのも普通だ。
だが
「どこが性的なのか分からないから教えてという要求自体が、相手に性的な言動を指し向ける暴力」などと疑問や議論の余地さえ一切許さないアンフェアな擁護
あたりから、怪しくなってくる。
動画批判者の一部から「生成AIを使用している」などの根拠のない指摘や関係者に対する誹謗中傷が制作者に向けられ
これはもう、完全にアウトだし、
Xで東洋水産のアカウントと本件に何ら言及せず交流しただけの別企業、タニタのアカウントに対してまで「女性を軽んじる企業」「卑劣」などといった言葉が投げかけられた。
となってくると、もう異常者の妄言として切り捨てるしかない。
さて、「クィアベイティング」に戻ろう。
「クィアベイティング(Queer‐baiting)とは・意味」
引用元:
https://ideasforgood.jp/glossary/queer-baiting/
クィアベイティングとは、実際に同性愛者やバイセクシャルではないのに、性的指向の曖昧さをほのめかし、世間の注目を集める手法である。
LGBTQ+が注目を浴びる昨今、その注目度や話題性を商業的に利用するクィアベイティングは批判の対象となっており、SNSやメディア上での炎上要因にもなりえる。批判される理由は、同性愛者やバイセクシャルのアイデンティティを商品化し、注目を集めるための釣りエサにしている点にある。
としている。
クィアベイティングと同様に、映画やアニメの登場人物のセクシャリティをはっきりと明示はしないものの、クィアとして読み取れるようコード化(暗号化)して描くことをクィアコーディングといい、以前から演出手法の一つとして使われてきた。
2つの用語の異なる点は、クィアベイティングがマーケティング目的で売上のためにLGBTQ+を利用しているとしてネガティブに捉えられるのに対し、クィアコーディングはそれ自体はネガティブでもポジティブでもないとされる。
つまり、「セクシャリティをはっきりと明示はしないものの、クィアとして読み取れるようコード化して描くこと」は問題ないが、「その注目度や話題性を商業的に利用する」ことは許せない。と、言っているようだ。
「同性のキスシーンが辛くて見ていられない」などの具体的な被害者がいるとか、「LGBTQ+を差別している」と感じている者がいることを問題視しているわけではない。
「それで金を得ることが気に入らない」と、文句を言っている。
「悲しい」とか「苦痛だ」とかではない。「気に入らない」と言っているだけだ。違うのか?
世の中、気に入らないことは沢山ある。その前提が「LGBTQ+」と言うセンシティブな内容であり、弱者や少数派に寄り添っているかのように勘違いさせられるが、一見高尚な事を議論しているかのような装いで、最終的には「それで金かせぐのは気にいらない。」と言っているだけである。
日本語ではそれを「言いがかり」と言う。
「LGBTQ+」と絡めれば文句を言われにくいことを逆手に取って、強気になっている。
この手の連中は、イメージを大切にする企業、こちらが言いがかりを付けてもやり返して来ないような相手を選んでターゲットにし、そして誰かが叩いているのを見かけると、それに便乗した輩がワラワラと集まってくる。
「文化の盗用」
他国の文化を尊重し、安易にそれを真似て相手を踏みにじる様なことをしてはならない。
それ自体には、全く異論はないし、大切なことである。
「文化の盗用」について調べていた時に、かなり詳しく解説してくれている記事を見つけた。
全体的に良くまとまっているのだが、終盤のj-hopeがリメイクした楽曲の著作権料に270万ドル支払った件を絶賛していたのを見て、「やっぱり金かよ」と思ってしまった。
別の活動家らしき者が書いた記事を読んでモヤモヤしていた直後であったのでそう思ってしまったが、この記事自体は作為的なもののない良質な記事であったため、「文化の盗用」について批判的なことを書くのを思い留まった。
だがやはり、先に読んだ活動家らしき者が書いた記事では、ことあるごとに「奴隷制問題」を絡めて自分の主張を正当化し、最後には金銭的な賠償が必要なことを訴えていた。
「文化の盗用」について人々に訴えることは大切だし、皆がそれを知ることはとても大切である。
だが、髪型などの見た目だけから、反射的に、訳知り顔で自分の主張を押し付けて来る者には反発しか感じないし、それを叫んでいる者が当事者でない場合には、なおさら胡散臭さを感じてしまう。
いきなり謝罪や賠償を要求するのは、途中が色々と欠けているので何も伝わらないし、「広く知ってもらうため」との言い訳は、逆効果しか生んでいないので成り立っていない。
この文章を『ルサンチマン』に絡めて締め括ろうと思い、使い方が合っているか検索していて、下記の記事を見つけた。
「誹謗中傷」の背景
https://note.com/emucatfish/n/n7e67e3e965a9
趣旨はちょっと違うのだが、「誹謗中傷」について丁寧に解説されている。
今回取り上げた「クィアベイティング」「文化の盗用」「LGBTQ+」などのセンシティブな内容について、何かある度に真っ先に声を上げるのは、そのトーンや独善的な論調から、何らかのイデオロギーに根差した活動家的な者であるとの印象を受ける。
人々に何かを理解して欲しい気持ちよりも、自分の主義主張を押し付け、相手がそれに屈服したことを勝利とするような輩だ。
相手が謝罪や賠償を行った場合に、扇動者は「ほら、私の主張は正しかった」と声高々に勝利宣言をするであろうが、騙されてはいけない。
この様なセンシティブな問題の背景には、それなりの金も力もある「圧力団体」が控えている場合もあり、慎重な対応を迫られた結果である場合が多々ある。
もちろん、実際に気付いていなかった自分の非を認めて、「教えてくれてありがとう」と、謝罪と賠償を行う場合もある。
気を付けたいのは、なんらかの主張がされた場合に、その背景をしっかりと知ることをせず、一方的な扇動に巻き込まれて自分が加害者に加わってしまうことだ。
恣意的に歪められた、部分的に確からしい主張を鵜呑みにして、気軽にリツイートしたり何か発言した結果が、相手を深く傷つける誹謗中傷になってしまうことがある。
でもこれって、こんなに長文を書かずとも、最近ではどこでも耳にする警告なんだけど、いまいちピンと来ていない人が多すぎる気がしている。
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