帰京すると真っ先に食べたいもの、それは東京の蕎麦です。「うどん県」の隣にある生家の所在地全体はやっぱり「うどん文化」で、美味しい蕎麦に行き当たるのが困難です。早速、蕎麦屋にやって来ました。梅雨の晴れ間の根津です。
久しぶりの蕎麦を堪能したお会計時、女将さんから頂戴しました。振り返れば既報のとおり、初めて「ラッキー戎」を出して貰って、軽々しくも厚かましく「このラベルが欲しい」と言ったのが始まりでした。女将さんが剥がすのに失敗して、お詫びにと銅製の高級なピューターを頂きました。それから数ヶ月後また「ラッキー戎」があって、私に飲ませてくれました。そして再びラベルを要望したというか、お互いに剥がそうという暗黙の行動になったのです。それがこの度帰京して行ったら、これを頂きました。
活け花が得意な女将さんらしく、押し花を添えています。ラベルは苦労の跡が偲ばれ、シワが寄っています。聞くとは無しに女将さん「アイロンを当てると変色します」と言いました。ひょっとして、私の帰省中に再度失敗して、やっとこれが剥がせた品物かもしれません。「ラッキー戎」とは、普通戎様が持っている鯛が一尾なのに、腰のビクにもう一尾入っているラベルのことです。数万本に一本の確率で出現するのかも知れない貴重な「ラッキー」なのです。
これはお宝です。お宝となれば「額装」しなければなりません。 わあ! 額装する際に無造作に押さえた為に押し花が壊れてしまいました。女将さんごめんなさい・・・
それでも、どの額が良いか入れ比べているところです。