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緑が萌え始めた初春、3月中旬の北関東。アスファルト舗装の田んぼ道を歩いていると、前方に50ccのバイクが停めてある。さらに、春耕後の田んぼの畦際に女性。手に緑草の入った白いビニール袋と鎌を持ち何か刈っている(写真1)。
「何を、なさってんですかー」と声をかける。
「モチクサトリ」と声だけの返事。
モチクサ?、しばし考える。そうか、ヨモギか、春の若葉をすり潰して餅や団子に混ぜるんだ。
それから2年後の3月中旬、印旛沼・物木集水路(当ブログ2011年1月25日紹介)の上流部の田んぼ畦に、白手袋でヨモギ摘みの女性(写真2)。ヨモギ摘みは春の風物詩の一つであることを実感する。
筆者は、ヨモギ餅もさることながら、子供の頃、畑や山で遊んでいるときの傷の止血に、ヨモギの葉をもみ潰して傷口に貼りつけたのを思い出す。
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:写真1;2008年3月15日、写真2;2010年3月13日 撮影地:写真1;栃木県上三川町、写真2;千葉県印西市