写真1
写真2
写真2
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写真1の個体は、渡良瀬遊水地第1調整池の水路で漁をしていた男性(写真2)が捕獲したタナゴ。
掌にのせ、タナゴと教えてくださる
フナ、クチボソ、ブルーギルなどといっしょに網に入っていた
あらためて写真1の個体をみると、淡い青緑色をおびる銀色の体色、肩部の青緑色の斑紋、
体側面の淡い青緑色縦帯などの特徴があるのでタナゴと同定
但し、1対の口ひげ、せびれの2対の白色斑紋を視認できない
また、ヤリタナゴ、アカヒレタビラ、カネヒラ、マタナゴなどのうち、どのタナゴか筆者は同定できない(注1)
渡良瀬遊水地湿地資料館・湿地園内のパネル「渡良瀬遊水地に棲む魚」を参考にするとタイリクバラタナゴか
パネルに、同種は揚子江原産で、在来のタナゴにくらべて適応力に富み、汚水に強く大繁殖を遂げていると記されている
さて、日本固有種のタナゴは、体長6~10cm、関東以北の太平洋側だけに生息
生息の南限は神奈川県鶴見川水系、北限は青森県鷹架沼(たかほこぬま・六ヶ所村)とされ、生息地はこの間に散在
各地で個体数は激減し、絶滅が危惧される状況にある
関東地方の生息地は特に減少し、分布南限の神奈川県ではすでに絶滅したとみられる
現在、まとまった生息地は霞ヶ浦水系と栃木県内の一部水域のみ
埋立て、河川改修、コンクリート護岸化、圃場整備事業による生息地の破壊と二枚貝類の減少、
ブラックバスやブルーギルによる食害、タイリクバラタナゴなど外来種との競合、
ペット用乱獲などにより各地で生息数が激減している
学名:Rhodeus ocellatus ocellatus コイ科
注1 当該タナゴはカネヒラ(日本在来種のタナゴ)とのご教示(コメント)が、2019年01月26日にありました
引用・参考文献等:①Website『フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」日本語版』;タナゴ(最終更新2010年7月27日 01:44 ) ②同;バラタナゴ(最終更新 2011年3月28日 (月) 12:28)
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2009年02月07日 撮影地:栃木県栃木市(旧藤岡町)