![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/0d/ab73fd63dd7738ec78ea550692656e75.jpg)
写真1 黒ボク土の中から緑の麦芽が伸びる
春さきの作土嵐(畑の黒ボク土が強風に飛ばされて前が見えなくなる。)を軽減するために播かれたクズムギ・屑麦の芽
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/39/36ec30b8ba6f859738fa812d15708d08.jpg)
写真2 覆土のない屑麦の種も懸命に根や芽を出す。①~④は根を黒ボク土の中へ伸ばす屑麦の種、未だ発芽しない
⑤~⑧は根を黒ボク土の中へ伸ばし、さらに淡い緑の短い芽を出す屑麦の種
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/00/96f239cf03a12d58edb6c555abf1c3f2.jpg)
写真3 根を黒ボク土の中へ伸ばし、片方から短く淡い新芽を出す屑麦の種。写真2の⑤、⑥の種
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/15/3fd5cb057f3d66040d0b52e53a3628b0.jpg)
写真4 黒ボク土の畑に帯状の白い粒々、屑麦の種。覆土の黒ボク土が雨水で流れて現れた。その一部は写真1~写真3
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栃木県下野市域の畑土壌は関東ローム・黒ボク土
富士山、浅間山、男体山などの火山灰が堆積し粘土化した土壌の関東ローム
その表層に有機物が集積してできた土壌が黒ボク土(注1)
黒ボク土は粒子が砂より細かい火山灰ゆえ、強風に吹き飛ばされやすい
その典型は春一番や春の嵐に吹き飛ばされる当地の作土埃、辺りを覆い真っ暗にする
筆者は作土嵐と呼ぶ(弊ブログ2013年02月25日・27日・03月11日・12日)
作土嵐の身近な原因の一つに麦作衰退がある(弊ブログ2013年03月25日)
そのため市役所や農協などは麦種を希望者に無料提供(弊ブログ2013年04月21日)
提供麦種は各種品種が混ざり、人呼んでクズムギ・屑麦、売り物にならない
2015年もクズムギが提供された
11月27日、黒ボク土のクズムギから根が伸び、新芽が出ている(上の写真)
この畑は今年2015年春もクズムギが伸びていた(弊ブログ2015年04月21日写真4①の畑)
来たる2016年春、作土嵐のないことを願う
注1 黒ボク土は「主として火山灰を母材とし、良好な排水条件における母材の風化と平行して有機物が集積したことによる黒い表層をもつ土壌」 農業環境技術研究所 土壌情報閲覧システム http://agrimesh.dc.affrc.go.jp/soil_db/explain_03.phtml
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日・撮影地:上記