アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

サンシュユ - ミズキ科

2021-03-05 18:17:28 | みんなの花図鑑

先ほどの トサミズキは 「ミズキ」が付くのに ミズキ科ではなく マンサク科でした。
今度のサンシュユは ミズキは付かないけれど ミズキ科です。
つい先日もサンシュユの花はアップしましたが、今日はもう少し近づいてみたいと思います。




とはいえ、まず全体を。これは 安城デンパークのセイヨウサンシュユです。
セイヨウサンシュユと(シナ?)サンシュユのちがいは 花を見ただけでは(少なくとも素人の私には)分かりません。





サンシュユ(山茱萸)は中国名を音読みしたもので、「茱萸」はグミのことだから、山茱萸とは「山グミ」のこと。(←前回話題にしました)
それから 山茱萸のことを 「サンシュウ」と呼ぶ人がいますが、なぜなのか?これも分かりません (´v_v`)
とにかくサンシュユは 一つの花は小さいですが、たくさん集まって咲きます。




総苞片(一つの花のときは 萼 にあたるもの。たくさんの小花を纏めて包んでいるので「総苞」といいます)から たくさんの小花を咲かせます。




小花を横から見ると、長い花柄の先に咲いているのが分かります。
春の黄色い花を咲かせるよく似た木に クスノキ科のダンコウバイというのがあります。この花序も花序柄(総苞片と枝の間)はありませんが小花は花柄の先に付いています。




近づいてもっとよく見たかったのは サンシュユの 蜜です。




花柱と雄しべの付け根の間が盛り上がっていて、蜜を分泌しています。





どの小花もちょうど同じくらいの量の蜜を分泌しているようです。




蜜の中から めしべの花柱がひょろっと立ち上がっています。蜜に支えられているようです。




トサミズキ - マンサク科

2021-03-05 10:00:52 | みんなの花図鑑

トサミズキの話題を検索しようと マイフォルダーの「ミズキ科」を検索に行ってしまう おバカさんな私 (´v_v`)




トサミズキは マンサク科なのでした。。。



そういえば、堀内公園のトサミズキの木にボランティアの人がマジックで書いた樹名板が掲げてあって、そこには「マンサク」と書いてあったので・・・


管理者様にご注意申し上げたら、「それでは<マンサク科のトサミズキ>に直しておきます」と一本取られたのは ほんの2、3年前のことだったのに・・・






「“ミズキ(水木)”の由来はマンサク科マンサク属のマンサク(満作)と同科で、同様に黄色花を付けるので、豊年満作を意味する“満木(ミタスキ)”と呼ばれていたようですが・・・(つづく)」(都立薬用植物園「お題:春の陽射し」)




「“ミタスキ”が転訛して“ミズキ”となり、葉の様子も葉脈は平行に走りミズキの仲間に似ているので、呼び名も同音なので文字もミズキ科ミズキ属の“ミズキ(水木)”に変わってしまったようです」(同上)




花弁は5枚、萼片5枚、雄しべ5本。ここまでは 5数性ですが・・・
雌しべは 2本あります。長い花柱が2本突き出ています。やがてできる果実も 2つに裂けて中に種子が2個入っています。
でも、同じ科(マンサク科)のマンサクのほうは 4数性なんです(^_-)-☆