アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

樹に咲く花 (15) ヒメウツギ

2021-03-29 18:15:16 | みんなの花図鑑

3月10日に西尾市憩の農園で撮った ヒメウツギです。いくらなんでも早すぎると思うのですが・・・



鉢植えなので 温室育ちなのでしょう。



さて、ウツギ属の「ウツギ3兄弟」といって ウツギ、ヒメウツギ、マルバウツギの花はよく似ています。




その最大の特徴は 雄しべの花糸が 円柱でなく きしめんみたいに平たい(花糸が幅広く、翼状になっている)のです。




しかも
「花糸の翼の形がウツギ、ヒメウツギ、マルバウツギでそれぞれ違う。
ヒメウツギでは、翼の上端が角(ツノ)のように突き出している。
ウツギはほぼ四角であり、マルバウツギではなで肩になっている。」(三河植物観察)
というのです。
でも、この鉢植えのヒメウツギは 角のように突き出しているようには見えません。なぜでしょう??




樹に咲く花 (14) リキュウバイ

2021-03-29 09:45:10 | みんなの花図鑑

リキュウバイ(利休梅)は バラ科ヤナギサクラ属の落葉低木。
別名のひとつが 「ウメザキウツギ(梅咲き空木)」なので、
今日は 「ウツギ」でまとめてみようと思います(^_-)-☆




リキュウバイは 楕円形の葉が互生し、4~5月ごろ総状花序に花径3~4cmほどの梅に似た白い5弁花を咲かせます。




利休が愛したから「利休梅」かと思ったが、中国から渡ってきたのは 明治も末期になってからのことなんだって?
じゃぁ、なんで 「利休梅」かというと、
「花に派手さはないが上品な雰囲気を醸しだすので茶花として使われたため茶人「利休」のイメージにあやかったようです。」(【かぎけんWEB】「リキュウバイ(利休梅)」)




リキュウバイの花は 花弁の白さもさることながら、
中心部の 緑色も異色。(←おととしのリキュウバイの記事より^^)




この中止イブの抹茶色をした部分を花盤ともいいます。
中心にはめしべがあります。
花盤の周囲に おしべが 3~4本づつ束になって計 15~20本伸びています。




花盤とめしべは 同じ色をしているようです。




めしべの柱頭は5つに分かれてます。その下に 早くも丸みを帯びた子房があります。




5角形をした 昨年の果実の残骸です。