アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

花梅、ハナモモ - 於大公園

2021-03-09 18:02:16 | みんなの花図鑑
花梅

於大公園の花梅です。
しだれ梅が多いです。



ウメは極めて近縁なスモモやアンズとともにスモモ亜属というグループに属しています。互いに交雑し、その結果、ウメの中にはスモモやアンズの形質を備えているウメが多数存在しているといいます。そればかりか、ウメはスモモやアンズを片親とする種間の雑種であるという説もあるといいます。(森林インストラクターのブログ「ウメ 美の系譜2 スモモとアンズ」より)



豊後はウメとアンズとの自然交雑種で、杏系のウメに分類されています。花が咲くと、萼がアンズのように反り返ります。大輪、花色といい、アンズの形質を強く持っています。3月中旬から咲く遅咲きです。(同上)




豊後の実は 縦方向に溝があり表面にビロード状の毛が密生します。これは 片親のアンズの果実(アプリコット)そのものです。
「ウメの実は完熟しても果肉に甘みを生じません。塩漬けされることが多く、杏(アンズ)の実はそのまま食べられるか、シロップ漬けにされます。また、ウメの果実は種と果肉が離れないのに対し、アンズの実は種と果肉が離れるところも相違点です。」(同上)




ハナモモ

ウメのときは「花梅」と書いて、モモのときは なぜ「ハナモモ」とカタカナ表記になるのか、分かりませんが・・・"(-""-)"




「もともとモモは変異の少ない植物で、タネから育ててもあまり変化の大きい個体は出てきません。」(ヤサシイエンゲイ「モモ(ハナモモ)」)



「それが原因なのか、現在見られるハナモモの品種や系統も江戸時代からあまり変わっていないとされます。」(同上)




「ハナモモとはいえ、7~8月になれば実もできる。ただし、直径は5~6cmと小さく、食用にならない。」(庭木図鑑 植木ペディア > ハナモモ)



寒緋桜、河津桜 - 於大公園

2021-03-09 09:21:15 | みんなの花図鑑
カンヒザクラ(寒緋桜)

於大公園(東浦町)にはたくさんの寒緋桜が植わっています。
色が濃いので ちょっとサクラとは思えませんが、早く咲くのでどんどん増えています。



「旧暦の正月あたりに咲くことからガンジツザクラ(元日桜)と呼ばれることもある。別名ヒカンザクラ(緋寒桜)、タイワンザクラ(台湾桜)、ヒザクラ(緋桜)とも言う。ヒガンザクラ(彼岸桜)とは異なる。」(wiki 「カンヒザクラ」)
沖縄でサクラというと、この寒緋桜のことだそうです。




カワヅザクラ(河津桜)

於大公園には カワヅザクラは 一本だけ植わってます。
花期が長いので、もうだいぶ前から咲いているのかもしれません。



「1月下旬から2月にかけて開花する早咲き桜である。花は桃色ないし淡紅色で、ソメイヨシノよりも桃色が濃い。また花期が1ヶ月と長い。」(wiki 「カワヅザクラ」2019年3月時点の記事より)




カワヅザクラの花期について 上の wikiでは「1月下旬から2月にかけて」とありますが、いくらなんでも これはちと早すぎるのではないかと思って 見直してみたところ 現在は 以下のように 修正されていました:

「東京の花期は通常は2月から3月上旬で稀に早い年には12月に開花することもある。原木のある静岡県河津町での花期は2月頃で花期が1ヶ月と長い。」(wiki 「カワヅザクラ」現在の記事より)




上の カンヒザクラとオオシマザクラの自然交配種ではないかと推定されてます。



寒緋桜ほどではありませんが、ソメイヨシノに比べると やはり色が濃いです。