アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

樹に咲く花 (1) ハナノキ

2021-03-22 21:11:11 | みんなの花図鑑
今日からしばらく「樹に咲く花」を見てみようと思います。
もちろん ウメもサクラも、ツバキも、みな樹なのですが、ちょっと変わった花が咲く木をランダムに取り上げてみます。
第1回は ハナノキ。


雄花 (安城デンパーク)

ハナノキは カエデ属(Acer)の落葉高木で、雌雄異株です。
これは雄株に咲いた 雄花です。



線香花火のようで、これが高木の枝いっぱいに咲いているさまから 「花の木」と呼ばれるようになりました。



ハナノキは「長野県南部・岐阜県南部・愛知県北東部の3県県境のおもに木曽川流域の山間湿地に自生」(wiki)する日本固有種です。
自生地は国の天然記念物に指定されています。



愛知県の県木です。
「環境省のレッドリストでは絶滅危惧II類に選定されている。」(wiki 「ハナノキ」)






雌花 (柳川瀬公園・豊田市)

これが、ハナノキの雌花です。



果実は カエデ科に特有のブーメラン型の翼果になりますが、このハナノキの子房も そのブーメラン型の翼果の格好をすでに形成しています。











雌花の花柄(のちの 果柄)は長いです。




雄花 (北野廃寺・岡崎市)

北野廃寺には 本堂後に ハナノキの雄株が植わっています。



紅色の花は枝という枝にびっしり付くので、とてもきれいです。



雄花は 花粉を放出すれば すべて落下します。
これは その地上に落下した雄花を撮ったものです。




ロドレイア・チャンピオニー - マンサク科

2021-03-22 17:17:41 | みんなの花図鑑

ロドレイアは マンサク科ロドレイア属の常緑樹。東南アジアから中国南部にかけて7種ほどが分布するそうです。




品種名は ロドレイア・チャンピオニー(Rhodoleia championii)
これは西尾市憩の農園で撮ったもので販売用なのでまだ小さいですが、安城デンパークには大きくなった樹があります。




つぼみのときは ゴンズイみたいな感じで、私は最初 ツバキ科の木かと思ってました(←個人の感想です (´∀`))




開花すると けっこう派手な色をしています。
常緑の葉や花の付き方がシャクナゲに似ていることから、別名は シャクナゲモドキ(石楠花擬き)。




最初に香港で見付けられたので、英名で「Hong Kong rose」と呼ばれるとか。(閉鎖した某ブログ記事より)






こちらがデンパークの ロドレイア・チャンピオニーです。(開花した花の状態は 西尾市憩の農園のと違いは無いと思いますが。。。)




E.T. みたいなユーフォルビア

2021-03-22 06:00:00 | みんなの花図鑑
品種名は ゴールデンレインボー

「E.T. みたいなユーフォルビア」というのは この花のことです。



ユーフォルビアという植物はトウダイグサ科の植物で、普通の花とはちょっと異なる独特の風貌をしています。



フードみたいなのが 総苞といい、葉の変化したもので、これが中の花たちを包んでいます。



フードの中に 4つの赤紫の唇みたいなのがありますが、これは「蜜腺体」と呼ばれる器官です。



その中から出ているのが めしべ(雌花)の柱頭です。



2つ目の ユーフォルビアは 品種名「ブラックバード」

やはり パラボラアンテナみたいな杯状をしてるのが 総苞です。



先ほどの ゴールデンレインボーのほうで 赤紫の唇みたいな蜜腺体は、こんどは 黄色い三日月みたいな形をしています。




蜜腺体の中から めしべ(雌花)が伸びているのは同じだとして・・・



この種子みたいなものは 何でしょうね? (検索してもそこまで書いてなくて・・・)



(2017-04-24撮影)
トウダイグサ科の杯状花序は ダイヤモンドフロストでも、ポインセチアでも、さらには ショウジョウソウやシラユキソウ、ニシキソウの仲間も同様の構造をしています。