アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

スモモ、ハナモモ - 白い花

2021-03-17 20:07:15 | みんなの花図鑑
スモモ  ’貴陽’

スモモはバラ科サクラ属の落葉高木で、その花は真っ白です。



食べる果実のスモモは 「プラム」と呼ばれていますが、英語では何と呼ばれているでしょうか?

スモモ(李)(Japanese plum)
アンズ(杏)(Apricot)
梅(Japanese apricot)
プルーン(Plum,Prune)




日本ではスモモの実は プラムでしたが、英語では Japanese plum で、単に Plum というと「プルーン」のことになってしまうようです。




このスモモ(Japanese plum)は 安城デンパークに植えてある「貴陽」という品種のスモモです。




「貴陽」の実は 「世界一重いスモモ」としてギネスに認定されたそうです。




萼は 緑色(抹茶色?)をしています。




ハナモモ

安城市のさるお宅にありました。
家の奥様がちょうど草むしりをしていらしたので 断って写真を撮らせてもらいました。



スモモの花は みな真っ白ですが、モモのほうは ピンクが主ですが、こういう白いのもあるようです。
ハナモモには 源平咲きといって 一本の株に 紅白の花を咲き分ける花桃も最近ではだいぶ出回ってきています。



「桃ですか?」とたずねたら、「そう」とのお答え。



「実がなりますか?」と尋ねたら、「実はなりません。花桃です」といわれたので、
「白いハナモモ」としておきます。



ハナモモ(花桃)は バラ科モモ属の落葉低木。
学名:Prunus persica
英語で Hana peach というらしい。









シデコブシ、コブシ - 安城市街

2021-03-17 10:27:24 | みんなの花図鑑
直前の投稿は 愛知県緑化センターの「コブシ、シデコブシ」だったので、こんどは 順番を入れ替えて 市街地の「シデコブシ、コブシ」です。


シデコブシ

コブシは大きくなるけど、シデコブシは比較的低木ですので、こんな風に 寄って花を観賞できます。



しかも、シデコブシの花弁は 「9枚~30枚」と コブシよりずっと多く豪華なのです。
「シデコブシの花は、直径が6~11センチと桜に比べるとずっと大きく、花弁数は9~30枚以上と変異に富んでいます」(中島美幸「シデコブシを絶滅から守るために」)



昨日の投稿で報告したように、シデコブシの自生地は 古東海湖沿岸地区のみなんですが・・・

(同上サイト記事より)

庭木としての流通量は別名「ヒメコブシ」の名の通り樹高がやや低く収まり品種も多いことから、コブシを上回ります。



シデコブシは 漢字で「幣辛夷、四手拳」(wiki 「シデコブシ」)と書きます。
この 「シデ」は神社で 玉串やしめ縄についている稲妻型の紙のこと(「紙垂」と書いて「シデ」)で、シデコブシの花びらのかたちがこの紙垂に似ているのでつけられた名前です。

(しめ縄につけられた紙垂(シデ))



シデコブシの学名は「Magnolia stellata (Siebold & Zucc.) Maxim.、シノニム:Magnolia tomentosa )」(同上)です。
Magnolia は「モクレン属」のことで、意味は 花が大きいことかと(なんとなく)思ってたら、実際は「フランスの植物学者マニョール(P. Magnol)の名前にちなんで」つけられたものなんですって。




コブシ (大池公園)

公園に何本か並んで植えてあります。
花弁は6枚と決まっていて、シデコブシに比べると少ないです。



シデコブシに比べると背が高いです。



コブシは 通常「辛夷」の字を当てますが、「拳」を使うこともあります。
コブシの実は握りこぶしみたいな異様な格好をしていて、そこから「拳⇒コブシ」になったと言われています。(諸説あり)

(若い果実 2016-8-25撮影)



「日本では「辛夷」という漢字を当てて「コブシ」と読むが、これは花のつぼみを乾燥させた生薬名が辛夷(しんい)であるためである。中国の辛夷は、ハクモクレン(白木蓮)、もしくはモクレン(木蓮)のことを指し、コブシの漢名とするのは誤りとされている。」(wiki 「コブシ」)
・・・ということは コブシ は「拳」のほうが良いのかも?



コブシの 学名は Magnolia kobus
「コブシ」だから 「kobus(コブス)」なんです (^^♪



コブシの花の特徴
つぼみのときから 葉っぱを一枚 付属しています。



タムシバというコブシにとてもよく似た花があるそうです、新潟のほうに多いとか?
コブシか タムシバ か、分からないときは 花の裏を覗いてみて 葉が付いていればコブシ、なければ タムシバ と分かるそうです。