アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

樹に咲く花 (11) モチノキ

2021-03-27 18:00:39 | みんなの花図鑑
モチノキ 雄花 (安城市)

モチノキは 雌雄異株。これは 雄花が咲いているから雄株。




モチノキの雄花は2~15個が 束になって咲きます(束生)。




花弁4個、萼片4個。




雄しべは4本。その中央に退化した雌しべ1個があります。




地味な花です。





モチノキ 雌花 (赤松若松社・安城市)

雄花ほどではありませんが、雌花も結構密につきます。



開いたばかりの花は花弁がチューリップのように上を向いています。




花弁の中には、やはり4本のおしべと 緑色をした子房があり、子房の上は腫物のような柱頭があります。




子房は 受粉する前から膨らんでいます。モチノキ科にはこのような雌花が多いです。




4本の雄しべは 葯がほとんど退化して無く、雄しべとしてもはや機能していません。
子房の周りに 蜜が出ています。



モチノキの蜜は「口に入れた瞬間、花の香りと風味が広がり、後味はとてもさっぱりしています。他の蜂蜜に比べると少し粘りがあり、もっちりとした食感が特徴です。」(はちみつショップ Terre de Miel 「国産もちのき蜜(福岡県産)」)



樹に咲く花 (10) バッコヤナギ

2021-03-27 09:29:27 | みんなの花図鑑

ヤナギは 品種の見定めが難しくて、いろいろ撮ってはいるのですが名前が分からずお蔵入りになってしまうものも多いです。




このヤナギも いつもいろいろ植物を植えてらっしゃるお宅で 「バッコヤナギ」と教えてもらったヤナギです。




ヤナギ科はみな 雌雄異株で、この花は 雄花ですから、これは雄株 です。




「早春、ネコヤナギと似た黄色の花穂をつけるが、生えている場所が違う。湿った場所ではなく、山地や原野、林道沿いのやや乾いた所、崖地などに生える。樹高は10m以上にもなる落葉高木。葉に先立って楕円形の尾状花序を多数つける。」(森と水の郷あきた「樹木シリーズ⑤ ネコヤナギ、バッコヤナギ、タチヤナギ」)