アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

木の花 (7) アオモジ

2021-03-13 18:00:00 | みんなの花図鑑

アオモジはクスノキ科ハマビワ属の落葉小高木。場所は愛知県緑化センター。
今年は 色んな花の開花が早そうなので、ひょっとしてアオモジも咲いているかも?と期待してましたが、まだつぼみでした。




アオモジは「青文字」で、枝が青みがかった緑色をしていることから「青」なんだそうですが、「文字」は何を意味するのかよく分かりません。

〔追記〕
調べてみると、アオモジ(青文字)は 同じクスノキ科のクロモジ(黒文字)に対して幹が青いので、黒文字に対して青文字と名付けられたということらしいです。
では、クロモジ(黒文字)はなぜクロモジというのかというと、
「若枝の表面に黒い藻類が付着し、黄緑色の地色に黒いまだら模様の斑紋が入るため、これを文字に見立てたものといわれる」(図ともに wiki 「クロモジ」より引用)のだそうです。






これは、昨年1月23日に撮ったもの。バックの赤はサザンカの花です。
1月に早くも今とほとんど同じつぼみを付けていたのです。つぼみの時期が長いんですね。

さて、以上はみな 実習舎の中庭で撮ったものですが・・・





実習園の横の雑木林にも この木があります。




これは 2019年3月28日、やはり実習園の横を流れる川の対岸の雑木林にあるアオモジを撮ったものです。



これも、別の 雑木林で 黄色い花を付けた木があるのを発見し、近くに行って撮ったものです。



このときが、アオモジの花を見た最初でした。
このときは 雑木林にこんな変わった見たこともない花が咲いている!とかなり興奮気味に 「この木なんの木」掲示板に 問い合わせたのでした。
Q「場所は 愛知県緑化センター周辺の雑木林。
あちこちに 黄色い花が咲いています。」
Q「近づいてみると、トサミズキではなく、こんな花でした。」
Q「検索した限りでは シロモジ、クロモジ、アブラチャンなどが似ているように見えました。
この木の名前を教えてください。」




A 「アオモジでしょうね」

(シロモジ、クロモジ、アブラチャンのどれかを期待していましたが、そのどれでもなく「アオモジ」という名前が返ってきてがっかりしたのを覚えてます (´∀`))




以下、今年の3.11の画像に戻ります。


おととしの掲示板でのやり取りのつづきです
Q「ところで、アオモジの分布は
> 本州の岡山、山口、九州、沖縄、さらに台湾・・・
とありますが、愛知県の雑木林にも自生しているんでしょうか?」



A「私の関西圏でも本来の自生はなさそうです。でも、奈良県生駒市では昔に近隣の花卉業者が四国から持ち込み、その後に野生化して現在では多数のアオモジが生駒の山で見られることが知られています。
本来は岡山県以西、四国九州伊南等が自生地のようです。」



Q「実習園に植栽されたものが、その周辺の林に野生化したのかもしれませんね
〇〇さん、ありがとうございました。」



木の花 (6) ヒサカキ

2021-03-13 10:30:09 | みんなの花図鑑

愛知県緑化センターの3月11日のヒサカキです。
ロックガーデンの雑木林側にありました。植栽されたものでなく、自生している木です。



先だって東京方面のフォローしている方が この木の花を「サカキ」としてアップされてました。
サカキ(榊)は神社に植えてあり氏子総代をやってるとき見ていますので知っていますが、花は見たことがありません。でも、ヒサカキはこの時期 近くの山へ行くとよく見る木なので、花はよ~く見ています(^^)/
ヒサカキの葉は このように鋸歯があります。




それで、その方にさっそくコメント申し上げました。
「間違ったら ごめん ですけど、サカキはヒサカキじゃありませんか?
 ヒサカキなら今こちらでも咲いてます( ◜▿◝ )」と。




そうコメントしてから、心配になって サカキ(榊)の花って どんなだったけな~?と検索してみたのですが、やはりサカキはサカキの花で ヒサカキとは花の付き方が大いに違って見えました。
それに何より、花期がちがいます。
ヒサカキは今(早春)咲きますが、サカキの花はどちらかというと夏の花といったほうが良いようです。




それで・・・ここからが 本題ですが 🥺(えっ、ようやく???)
大変なことを知りました!
東京方面では サカキ(榊)が無いので、神棚には ヒサカキ をお供えする
というのです!
だから、
関東以北の人は ヒサカキ のことを 「サカキ(榊)」と呼ぶ
のだそうです!




このため、昔の京都を首都とする考えでは
関東以北の”ひさかき”は 「榊に非ず」 として 「非さかき」 と呼ばれたとか
赤いから 「緋色だから 緋さかき」 なんだとか
小さいから 「姫 さかき」 なんだとか
その名前の由来もさまざまな説があります。
(簡単♪3分フラワーアレンジ「榊・ひさかき・びしゃこ の違いは?」)



ヒサカキは雌雄異株で、 雄花の咲く雄株雌花と両性花の株 があります。

ヒサカキによく似た木に ハマヒサカキ があります。


サカキ(榊)の花は あいにく撮ってないのですが、画像検索すると、ヒサカキよりは デンパークにある中国のシキミ (← これの花の色を白くしたような)に似ているなと思いました。
あるいは、同じころ咲くエゴノキの花に似ているかな?

というわけで、
今年は サカキの花を撮ることを目標の一つにしよう !(^^)!