アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

モクレン、シデコブシ - デンパーク

2021-03-19 17:45:36 | みんなの花図鑑
安城デンパークよりマグノリア3題。


モクレン ‘サヨナラ’

デンパークの掲示板より
《今が見ごろの植物》 モクレン 'サヨナラ'
学名 : Magnolia 'Sayonara'
モクレン科 落葉中高木 園芸品種
非常に大きく丸みをおびた、淡い桜色の美しい花が特徴のサヨナラは花つきが良く、開花時は壮観です。
この時期「サヨナラ」という言葉は少し複雑な気持ちになりますが、門出を祝福するような花なので、とても素敵な名前だと思います。




モクレン ‘アレキサンドリーナ’

学名:Magnolia x soulangeana ‘Alexandrina’
園芸品種



樹名板には 「モクレン 'アレキサンデリーナ'」 と大きく書いてありましたが、 その検索ワードでググると 「アレキサンドリーナ」に修正して検索されました (´v_v`)



樹名板の学名も
'Arexandrina'
となっているので、 「アレキサンデリーナ」より 「アレキサンドリーナ」のほうが 学名により近いのでしょう




シモクレンではやや色が濃すぎるし、ハクモクレンだとやや物足りない……
そんな場合は、両者の交配種であるサラサモクレン(更紗木蓮)がおすすめです。
そのサラサモクレンの代表的な品種がこの「アレキサンドリナ」だそうです。
(40代から始める花のある暮らし「モクレン(木蓮)10種類!」より一部編集して引用)




シデコブシ

シデコブシは 学名 Magnolia stellata



コブシよりも花弁が細く、しめ縄に使われる紙垂(シデ)に似るので「シデ」コブシ。




これはコブシ (Magnolia kobus) かも?
コブシの花弁の数は 6枚
シデコブシは 6~30枚程度の花弁









花の中心には多数の雄しべ、さらにその中心に多数の雌しべがあり、どちらも螺旋状に配列しています




吉野という名のツツジ - デンパーク

2021-03-19 09:22:28 | みんなの花図鑑

安城デンパークの子ども広場のほうに行くと こんなツツジが満開です。




池の周回道路沿いにも植えてあり そこの解説板によると

ロードデンドロン ’吉野’
学名 : Rhododendron 'Yoshino'

とあります。
つまり、ツツジ属(Rhododendron)の属名を 名前にしているのです。




さらに解説はつづきます:

ツツジ科 落葉低木 園芸品種

日本の低地に自生するカラムラサキツツジ
を交配親とした ’吉野’ は、目の覚めるような
桃色の美しい花を咲かせます。非常に丈夫で
ツツジと同じように毎年よく開花する優秀
な品種です。



ならば 「ロードデンドロン ’吉野’」じゃなく 「ツツジ ‘吉野’ 園芸品種」とかにすればいいのに・・・
そう思い 他の記事を検索してみますと、こんな記事がありました↓

吉野ツツジ は、ジャクナゲとツツジの交配種で、驚くほどの花付きの良い品種です。通称ツツジと呼んでいますが、小輪系のシャクナゲに属します。(四季の草花「ヨシノツツジ(吉野躑躅)」)

実際 「シャクナゲ吉野」としてカタログ販売している通販サイトもあるくらいです。
(シャクナゲと言われても、全然違和感ありません)



「ツツジ属(Rhododendron)は大きくヒカゲツツジ亜属(有鱗片シャクナゲ亜属)とツツジ亜属、無鱗片シャクナゲ亜属、セイシカ亜属、エゾツツジ亜属に分類されるが、便宜上常緑性のものの一部がシャクナゲと呼ばれている。すなわち、日本で「シャクナゲ」と呼ばれるものはホンシャクナゲの仲間(無鱗片シャクナゲ節)に限られ、常緑であってもそれ以外の殆どは「シャクナゲ」とは呼ばない。」(wiki 「ツツジ属」)
「日本ではツツジ属の中に含まれるツツジやサツキ、シャクナゲを分けて呼ぶ慣習があるが、学術的な分類とは異なる。」(wiki 「ツツジ」)



いずれにしても 「吉野」という園芸品種の名前は 「ソメイヨシノの咲くころに満開することをイメージして」名づけられたそうで、これには納得です !(^^)!