さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

マレーシアからの移民 と ブミストラ政策

2011年08月10日 09時48分29秒 | Web log
コタキナバルネタの最中に、とんだ辞職劇が発生してしまいまして、
もう、コタキナバルに行ったことなど、記憶の遥か彼方にぶっとんでしまいましたが。
そのネタに戻る日はいつか来るのか??

ところでコタキナバルから帰ってきて、Malaysiaにちょっと興味が出てきて

会社にいたMalyasia出身の人に色々話を聞きまくったわたしでした。

「 Kota Kinabaru よかったわぁ。食事もおいしいし、いいところですね 」

というと、Good to visit but not to live という回答が帰ってきまして、
その人は 「 マレーシアに全然興味なし! 」 と断言してました。

でも、ババニョニャ文化とか面白そうじゃないですか?とか言ったら
「 僕知らない。僕より君のほうが マレーシアのこと知ってるんじゃないの ? 」って
言ってました。(冗談でしょうけれど)

そして今度は別の人に、マレーシアについて尋ねてみたのですが、どうして多くのマレーシア人が、
オーストラリアに移住してくるのか? と聞くと、

マレーシアはマレー人に対する保護政策が強く、純粋なマレー人ではない、
中国系とかインド系とかは被差別対象となり、とても住みにくい

ということでした。

それはブミストラ(サンスクリット語で 大地の子)政策と呼ばれているらしく、

例えば 大学のマレー人枠は70%と決まっていて、彼らが優先的に地元の大学へ行くので
多くの移民系はイギリス(マレーシアは元イギリスの植民地だったので)、オーストラリアなど海外の
大学に留学しなければならない。

そういえば、マイクのいとこがマレーシアの弁護士と結婚したのだけれども、その子どもたち3人は
全てイギリスの大学に留学したという話を聞いたっけね。
( そしてそのうち1人はアイルランド人と結婚して、今はマレーシアを離れて、アイルランドに。)

公務員などの仕事に至っては、移民系には絶望的。

どうも、国としては移民系の人たちが経済で成功し、富裕層が多くなってきたため、マレー人の貧困を
打破するためにそういう政策を取るようになってしまったらしいという話ですけれど。

ということで、何故多くの移民系マレーシア人がイギリスやオーストラリアで教育を
受けたという人が圧倒的に多いのかが分かったわけです。

わたしは、ただ頭がよくてお金があるからそうするんだと思っていたのですが。

(それにしても、オーストラリアに沢山マレーシア系の移民がいるので、頭がいいお金持ちが、多すぎなんじゃない???
と思ってずっと不思議だったのです)

どうも、そうせざるを得ないからという理由が大きいらしいです。

でも、マレー人って言ったって、どういう定義でマレー人と呼ぶのですか?と聞きました。

というのは・・・

先日お話した、イスラム教の結婚式の2人だって、中国、カザダン、フィリピン、そしてもう一つの部族の血を
持つ2人だったわけで、純粋なマレー人なんて、より少なくなっていくのではないですか?と思ったわけです。

そしたらローカルの血をもち、しかもイスラム教であるということが第一条件であるらしいです。

( 聞いた相手が、中国系のマレーシア人で、しかもオーストラリアに住んで20年近くもなる人だったので
僕もよく分かりません、みたいなことを言ってました)

ま、第3者的に考えたら背景がどうあれ、差別はおかしい!という話になってしまいますが、

もしこれが日本で起きたら?

実際、在日韓国人への差別とかあるわけですし

これから、移民が増えていったとして、その人たちが経済を牛耳るようになり、元々の日本人が
競争力に負けて、貧困層を形成していくようになったら、どうなるんでしょう??

排斥運動が起こらないとは言えない。

マレーシアでは移民が成功し、富を得るようになり、元々のマレー人を保護しなければならなく(?)なったという
ストーリーで、イギリスで起こっている暴動は、マレーシアとは逆で、移民が貧困と差別に苦しみ、平等な機会すら
与えられていないということで起きたようで(ま、大抵の場合、移民が被差別側になるのが、ほとんどだと思います
けれども。どこの世界も『よそ者』は排斥される傾向にあるんですよね、言うまでもなく。)

差別する側と差別される側の拮抗というのはどうしても起こってしまう。

どこへいっても、色んな問題があるということなんでしょう。

署名

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