今日4月1日から、診療報酬が改定になります。
民主党は医療にお金をかける!と言ったわりに
診療報酬全体ではたったの0.19%増に押さえられました。
こんな少額で一体何が出来るのか。
医療崩壊に歯止めが効くとは到底思えません。
1000億円をゆうに越えるという
廃棄予定ワクチンのお金を救急医療に回してもらったら、
どれだけ助かったのだろう・・・
と思うと医療従事者でもないのに腹立たしく感じます。
今回の改訂では、後発医薬品調剤体制加算基準が見直されました。
今までは処方箋の枚数で一定の後発を含んでいた調剤薬局には
後発医薬品調剤体制加算がプラスされていました。
これが処方箋ベースではなく、数量ベースに変更。
つまり、薬局で扱っているお薬の総量で30%後発を含むと
この加算が貰えるというシステムに変わりました。
(ただし、ラコールやエレンタールなど後発がなく、1回の使用量の多いものは除外される。)
正しくは段階的に20%、25%で加算金額が変わります。
20%以上→4点加算
25%以上→6点加算
30%以上→17点加算。
加算されるのは患者に対してですから
個人負担で30%後発の薬局だと50円ぐらい上がることになります。
となると。
薬局はこの加算を取るために、
必死になってジェネリックを患者に薦めてくると思われます。
勿論、ジェネリックにして問題のないお薬もあるでしょう。
私は何もジェネリックすべてを否定はしません。
安いというだけで魅力があるのも確かです。
「ジェネリックは厚生労働省が同等と認めた製品です」
という厚労省の謳い文句って、上手に国民を騙しているなあと思います。
同等と同じは一緒じゃないんですよね。
と、ジェネリックについては長くなるので
過去記事「ジェネリック」をコメントもあわせてご覧下さい。
私が飲んでいるお薬で高いのはフォイパン、パリエット、エレンタール。
このうち、エレンタールとパリエットは後発が出ていません。
フォイパンはジェネリックにしたら悪化した人もいるそうだし
逆にジェネリックからフォイパンにしたら数値が基準内になった人もいるそうだしで
高いけれど我慢我慢で私は先発を貫く予定。
ご存じのない方もいるかもしれませんが
今まででもDrが処方箋にジェネリックを混ぜると
処方箋代に加算がついていました。
つまり病院としてはジェネリックを処方したほうが
儲かるシステムになっているのです。
これに付け加え、後発医薬品使用体制加算というものも導入される模様。
入院時に包括算定外でジェネリックを使っていたら
初日のみ加算が取れるとか。
病院もジェネリックを積極的に導入してくることでしょう。
大ジェネリックキャンペーンです。
ジェネリックが先発と「完全に同じ」ではないことなど
官僚は分かっているはず。
なのに、先発を使わさないように、
それどころか先発を使っているのが悪いかのような施策を取るのか。
とプンプンしていたら、うちの姉が横から
「厚労省は少しでも早く国民に死んで貰いたいんや。」
・・・・。
医療費がこれ以上国の財政を圧迫すると困るものね。
ただ、日本の医療費って先進国の中ではずば抜けて低いそうです。
Drたちが薄給で休みもなしにコキ使われているから
安い医療費で済んでいるらしい。
一体、そのがんばりがいつまで持つのやら。
そのうち、救急車を呼んでも
運がよくなければ病院に入れて貰えないとかになったりしてね。