バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

空間図形トレーニングにプラモ

2009-12-15 14:33:38 | バネ
算数の問題。
 「おこづかいの2/3でプラモデルを買い、残りのお金の1/3で本を買ったら800円あまりました。最初にいくら持っていましたか。」
 この手の問題は小学生に線分図で説明すると、皆一様に「なるほど!」となるけど、非常に違和感ある出題ですね。何がって、今時の小学生プラモデル買わないし。バネ始めた頃の問題集はたいていこの状況はプラモだったけど、さすがに出版社も、いつからかゲームに変えている。またそのこづかいやらゲームの価格設定も高額になっている。今時の男の子達プラモで遊ばないから、模型メーカーは売り上げが落ちて困っているという話には納得するけど、次なるターゲットとして女性相手に戦略を立てているという話には、へーって感じする。まさか、と思ったけど、ドールハウス模型となると、なるほどと少々納得。
 別所温泉は正月参拝客でにぎわうから、実家の雑貨屋はその期間は土産物や縁起ものがよく売れた。参拝の行列をはみ出るように店に入ってきた男の子の指し示す先には、プラモ。「あれ、あれー!」と叫び、たいてい、この日ばかりは財布の紐がゆるんだ親が気前よく買っていた。ある時、孫の手を引いたおばあさんが、「うちの孫作れないから、作ったの売って欲しい」と言ってきたのを聞きつけ、父は大義名分を得て張り切って作りあげた。まではよかったけど、一つ作り終え、プラモ熱に火がついてしまった父は、売り物を片っ端から作りはじめた。「作ったのなんか誰も買わない」と言っても聞く耳持たず、しばしの間飽きるまでプラモ制作は続けられたのでした。