バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

もう虫も殺せない

2016-11-24 14:01:20 | 川上犬
松山に3日間行っていたので、月曜から大忙し。
分刻みでいろいろこなし、教室と自宅を行ったり来たり。
何度も出入りするから、つい教室の入り口を開けたままにして作業していると。

入り口のカーテンが動いたのが視界に入った。
あっ、バン。
バンが教室に入った感じがした。

いつもそうだった。
バンは庭のどこかでのんびりしていても、教室の戸を閉め忘れるとどうしてわかるのか、音をさせずに入り込んできてマットの上でくつろいでいたり、机の足下に来てゴロンとなったり。

さっき、はっきりとカーテンが揺れた。それもバンが入る高さで。
確認に行くと、入り口付近でミツバチがブンブン飛んでいた。

今日寒いのに。季節外れのミツバチ。

しばらくするとそのミツバチは入り口のカレンダーにじっと止まっていた。

中学生に見つかったから、「絶対にちょっかい出してはいけない!」
翌日も昼まで同じ場所に止まっていたけど、外出して戻ったらいなくなっていた。


時のうつろい

2016-11-21 14:38:47 | ライフスタイル
しばらく空き家になっていた隣家に、新しい方が入居した。
ご挨拶に来られた奥さんはとても若い。娘くらいな世代。

うーん、そういえば。
自分も今の家を建ててここに住み始めた時はあれくらいだったかもしれない。
庭に芝生を張り、ハナミズキやヒメシャラを植え。雑木林風の庭造りを目指した。

幼稚園に迎えに行くと、そのまま友達が何人か遊びに来て、いつも延長保育所みたいだった。

娘が小学生になり、バンを迎え。

下宿人がいた3年間もあった。

樹が大きくなり数回強剪定し。

娘が大学の寮生活を始め、そして今遠方で働き。

バンが旅立ち。

時間は止まらない。





絵に残しておく

2016-11-10 12:04:24 | 川上犬
バンがいなくなって2週間。
納骨を終えたので、落ち葉がたまっている庭掃除をようやくする気になった。
草取りする時はいつもバンがついてきた。先日、バンと最期の草取り、あの時も、ひなたぼっこを兼ねて目を細めてバンはこちらをじっと見ていた。
バンが走り回った庭、穴掘って、落ち葉に寝床をつくって、そんな跡形を少しずつ整理して落ち葉や草を袋に詰める。
そしてテラスを掃き清めていると、レンガの隙間に小さな花発見。春の庭のあちらこちらにツンツン咲き出すピンクの雑草がそこにあった。


その翌日、描きかけだった絵に最後の手を入れ、サインを入れながら、思わずバンを描き足してしまった。
ジワリジワリと浮かび上がるバン。
絵が完成すると、なんだか気分が落ち着いた。



リビングにはふわりとバンの毛が漂っている。
だから掃除しなかった。
それまで毎日掃除機かけ、時には朝夕掃除したリビングの床にうっすらホコリがたまっている。
ソファやテーブルを移動してていねいに掃除機をかけ、冬用絨毯を敷いた。



掃除が終わって、草回収依頼の電話を市役所にして、豆を挽いてテラスでコーヒーを飲んだ。



買い物のついでに、散歩コースの一つに寄り道した。
ここはいつも臭いチェックした場所、ここの犬にはいつも吠えられたなど思い返しながら。
景色はすっかり晩秋になっていた。



帰宅して、書いたままにしていた、川上犬を申し込むための資料請求はがきを投函した。

アルファクラブでは、床にしゃがんでノート書いていると小学生が背中に覆いかぶさってきた。
何度も、何度も。

バンのいない日常

2016-11-04 08:58:40 | 川上犬
バンがいなくなって11日目の朝。
朝起きてついバンを探したり、庭を確認に行ってしまったりする時もあるけど、少しずつバンがいないことが普通になりつつある。バンと過ごしていた日々が遠い昔のできごとのように感じられる瞬間もある。

授業中ついバンの話をしてしまう。
「バンがね・・・」って。
「またバンの話。しょうがないしばらくは続くから、聞いてあげましょ」なんて中学生に言われてしまう。
英語の例文を書くとき、dogを使うのを避ける。ここで犬を出しちゃうと、そのあと授業にならない気がするから。

「先生、また犬飼って」とか、「今度は猫がいいや」などと子ども達は自由に言ってくれる。
こうして日常が流れる。