バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

満面の笑顔で万歳を。

2021-06-24 12:43:05 | 学習教室バネ
バネ通信 7月号コラムより
バネ生配布前ですが、先に載せちゃいます。
ちょっと不安が心の片隅にあるから、そんな気分を吹き飛ばせ!って一気に書きました。

■バネの卓上カレンダー、7月号は東京オリンピックです。
これを作ったのは昨年晩秋。7月ならコロナ終息して晴れがましい気持ちでオリンピックを迎えているだろうとの期待を込めてイラスト描きました。
だからブランも両手を挙げ、満面の笑顔です。
開幕までにあと1ヶ月に迫った今、こんな気分で迎えるなんて。なんとかワクチン打って安心したいけど、それだって安心材料なのかもわからない。実に不透明な時代です。

■こんな未来が見えない時代でも、やるべき時にやることは、やる!です。
ノストラダムスの大予言って知っていますか?
1999年7月に世界が滅びるという予言です。中学生の時にこんな予言が巷を賑わし、多感な時期だったこともあり私はまんまと世紀末思想に陥りました。
その不安をツラツラ学習記録ノートに記して提出すると、
「そんな馬鹿なこと考える時間があったら、勉強しなさい」と書かれました。
大人ってどうしてこうなんだろう、とやるせない思いで受け止めましたが、今なら私も同じことを中学生に言うでしょう。
しかしもう少し言葉を足して。

■もし私があの時、どうせ世界は終わるのだからと勉強するのをやめていたら。
努力することをやめていたら。
結局世界滅亡の日は訪れず、1999年は終わり、今頃は学習しないまま大人になった惨めな自分が残っていたことでしょう。

■だから小中学生の皆さん。どんな時代でも学習しましょう。もし明日あなたが死ぬと言われても、学習しましょう。ブランが満面の笑顔で両手を挙げているように、未来を疑わず全力で。

他人目線で要再吟味!

2021-06-23 15:30:03 | ギャラリー輝
自分がわかっていることを、他人に上手く伝えるのって難しい。
わかりすぎているからこそ、肝心なところを省略してしまう。

父、池田輝の作品を展示するギャラリー輝をリニューアルオープンにむけ準備している先日、2日間だけトライアルオープンした。
ほぼ準備は終わっているけれど、コロナ禍まだオープンにはタイミングが合わない。
感染症対策どこまでやれば万全なのかも自信ない。
だからそれらのトライアルを含め限定二日間オープンであった。







折しも別所線100周年イベントで、駅ピアノが別所温泉駅に置かれていた。
皆思い思いに弾いているから、いつになく駅周辺は人気があり久しぶりの観光地モードになっている。



その中6/19は半端なく人が多かった。
何だろう。皆ぞろぞろと駅に向かっている。電車を利用するのではなく、車を駐車場に置いてあるいは無料バスでやって来て駅を目指している風。
駆け足で向かう人までいる。
ブラン連れて駅に様子を見に行くと、そこは人、人、人。
雨にもかかわらず、駅舎の周りにぶわっと人だかりができている。
なんでもこれから、「ハラミちゃん」という人のコンサートがあるとのこと。
ふーん、って。
後で知ったけど、ハラミちゃんは超人気とのこと。
そんなこと知らないから、そそくさとギャラリーに戻る。



このギャラリー作るにあたり、池田輝の作品を全て目を通し、写真やメモも片っ端から確認した。
その量が多すぎて頭ですら整理できていないのだから、整然とアウトプットするまでに至らず、さりとて今わかっていることだけでもまとめて展示しようと思う。
完全理解を待っていたら、いつ完成するかわからないから。

自分としては作品展示はストーリーを追っていきたい。しかしそうもいかず、展示スペースや作品の色、形で組み合わせるから関連付けたい作品が離れてしまっている。
これは気になる。
恐らくわかりづらいし、何度も行ったり来たりして鑑賞するか、通り過ぎて理解不十分で帰られるのか。
そんな不都合補完すべく作品解説をできるだけ丁寧に作った。つもりだった。



来館した方の感想に愕然とした。
「これは一人の人の作品ですか?」
そこ!
そうか、そうだよね。
半世紀にわたる作品を時系列で展示したわけではないから、作風の変遷が多数の作家によるものと勘違いされたんだ。
あまりにも当たり前のことを伝えていなかったなんて。
ハラミちゃん、だれそれ?以上でしょ。


作家が生前整理していた印象的写真をパネルにまとめた。これも解説不足だね。

伝えるって難しい。
観て感じてね、じゃダメです。

しふくの時間

2021-06-20 10:57:30 | NPO法人アルファバドミントンネットワーク
アルファクラブの子供達がバドミントンノート提出している。
強制はしていないので、今は数人提出するだけ。
これはいわゆるコーチと子供の交換日記かな。
コメントはその子の学年に応じた漢字を使うよう配慮するが、つい学年以上の漢字を書いてしまっても、それをきっかけに覚えるだろうし、読めなければお母さんに聞くでしょう。
言葉も、そう。少し難しい言い回し、とくに慣用句やことわざ使えばわからなければ聞いて理解するでしょう。

今体育館が5時までだから、練習時間繰り上げ3時から5時にしている。
3時半頃からポツポツ集まるので、それまでに一人でネット4面張って待つことにしている。

こうしてネット張るの何年ぶり、いや何十年ぶりだろう。
監督なんて立場になってからか、自分でネット張っていなかった。

ポールに紐をかけてもう片方に移動し、長さが合わないと左右行き来して張りながら練習内容考えたりする。でもそのうちネット張りに無心になることもあり、それはそれでいい時間だなと思う。
そうこうしているうちに小学生が一人三時に来るようになり、一緒にネット張りするようになった。

まず4面分のポールを立てる。
小学生は移動は常に駆け足。
1枚のネットを広げ二人で左右に分かれ紐をかける。
小学生はぴょんぴょん跳びはねながらかける。
長さの調節と確認ができると、せーので一緒に引く。
無言で、あうんの呼吸で4面張る。
一人で張る静寂の時間もそれないに良いけど、この子と無言で準備するこの時間はもっと良い。

この子のノートに、一緒にネット張るのはコーチにとって「しふくの時間」ですよって書いておいた。
きっとお母さんに意味を聞くだろう。

その翌週ノートにこう書いてあった。
「お母さんにしふくの時間ってどういうこと?って聞いたら、コーチいいこと言うねってだけで意味を教えてくれませんでした。」
さすが、お母さん。