バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

無理するっていうこと

2011-12-16 11:06:40 | バネ
 私立中学では中一が一次関数の利用と連立方程式の応用を同時進行で学習し、ほぼ終了。中一でこの問題解けるの?と最初は疑問に思ったけど、無理に詰め込めばそれなりに詰め込めるから、子どもの頭ってすごいですね。しかしこれは「詰め込む」レベルでの話。連立方程式食塩水定番問題を、バネ式で説明。2種類の濃さの食塩水を混ぜる、食塩水に塩を加える(あるいは水を加える)、食塩水を蒸発させる、この3パターンに分けて説明。これって中学受験で図を使って度々学習した内容。バネのカードでもしっかり説明している。だから以前からのバネ生は説明を聞けば、フンフンなるほどと一発で解る。小学生の時はこの説明で式をたてても、方程式を使えないから計算で苦労した。しかし中学生は式さえできれば、あとは機械的に解くだけ。楽勝。のはず。しかし解るとできるは違う。説明を終え、じゃやってミソと言い放ち中二の確率問題説明に移動。しばらくして中一の様子を見に行くと、なーんだというかやっぱりというか、計算でまごついている。割合を小数に直すところでケアレスミス。方程式の分母を払うところでケアレスミス。この子達理解はしているけど,できるようになるための作業時間が足りない感じ。
 今年の中一はそろってノート作りがしっかりできている。最初はダメだった。しかしいつのまにか皆きれいに作れるようになってきた。
 ノート作りは小学生の頃からうるさく言っている。バネ初日は必ずこの説明から入る。一度の説明でノートが作れるようになる子や、それが継続できる子がいる一方で,最初だけ頑張る子も多い。最初だけの子は,何度言ってもテキストに書き込む。注意すると、「あ、そうか」と今更ながらに気づいたかのようにノートを捜し始める。たいていはノートはバッグの中にない。あっても乱雑に使われている。仕方ないから新しいノートを渡すと「ラッキー。」そして次回,ノートはと問いかけると,「家に忘れてきた」となる。こういう子は学力伸びない。
 ハイレベルで詰め込む。子どもは必死になってついて行こうとする。これにノート作りがリンクする。環境って大事ですね。

損得は疲れる

2011-12-08 08:38:28 | ライフスタイル
 最近よく耳にする言葉は、損か得か。
 耳にすると言うことは、自分の中でキーワードになっているからよく気づくのだと思うけど。

 大会の時の宿舎探しは得意な方だった。会場までのアクセス、周囲の環境等も含めたホテルの条件を吟味し、誰よりも早くリーズナブルにゲットする。こうして捜した宿はたいていは当たりだった。適当に選び、あとからもっと良い条件のものが見つかるとすごく損した気分になる。それがいやだから、慎重に検討を重ねる。しかし最近は口コミにやられた気分になることが増え、そのへんのチェックもコツをつかんできた。
 でもそんなこんなの感覚が厭になってきた。こういう生き方はさもしい。
 高齢者なんかはネットやらないこと多いから、限られた情報で生きている。その横で一人勝ちするのはダメでしょう。
 この程度の損はどうでも良いと思うようになってきた。
 
 いち早く情報をつかんだものだけが得をする。得をするために躍起になる。
 小中学生が損得で選択するのを見るたびに厭な気持ちになるけど、大人の価値観が伝わっているのだからこれは大人の責任。
 
 昨晩行ったレストランはこの損得感覚丸出しで、ほとほと疲れた。
 損したくないというマスターの心を受け入れようとする自分。普段言わないお世辞を言い機嫌を取ろうとする自分。帰り際に客の気遣いにようやく気づき、損得から少し離れ、こちらに媚をうる相手。
 最近どこで食べでも美味しいと思えないのは、このせいだね。
 長野のおばあちゃんの料理が一番おいしいのは、このせいだね。



足りないくらいが調度いいって、わけがない。

2011-12-03 15:18:49 | Badminton
 今年最後のサタデークラブが終わった。
 ほぼ同じ顔ぶれが集まるけど,月に一回か2回の練習だから、いつまでたってもうまくならない。学年の幅も広いから,一律で教えるのも難しい。だからとにかく打つ楽しみを味わってもらおうと,打ち続けることがメインテーマとなっていた。しかしひょんなことから一人の子にラウンド側に下がるフットワークを教えたら,意外にも良く話を聞き,何回か練習したら下がりながら打てるようになり,本人の満足げな顔。これが火をつけましたよ。よし、では次の練習は思いっきり本格的に教えちゃおうって。
 こういう時,指導者と子どもの気持ちがシンクロしないで一人で空回りすることがある。しかし今日は違っていた。最初の説明から聞く。真似してやろうとする。そこでグループ分けしたら、「試合やりたーい。」ちょっとまて。じゃこれを打ち返してごらんとサーブを高く上げると,一球も返せない。だからさっき練習したフォームとフットワークで打てるようにしようと言うと,納得したようなしないような。神妙な顔して列に並んだ。しばらくノック練習すると,全員がほんの少しずつ整ってきた。他のグループも指導者が同じ練習を丁寧に繰り返してくれている。春だったら、まず集まって話が聞けない。夏だったら説明をきいても、我流で打とうとする。秋だったら同じ練習にはすぐ飽きてしまう。なぜ今日は全員が落ち着いて練習できたのだろう。
 残念なことに,次回は一ヶ月以上先。こういうタイミングがあわないんだよね。