バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

春期講習、暗算からのスタート

2023-03-28 17:42:51 | 学習教室バネ
3月長期バネは休講していたので、昨日は久しぶりの授業でした。
まず、受験終えた中3生、顔見せに登場。
その脇をすり抜けるように、春期講習に参加する中学生入室。
本当はせっかくきた卒業生とゆっくり話したかったけど、慌ただしく授業スタートするのでした。

1週間くらい休講した後は頭が冴えない。回転が遅くなり、言葉が上手く出なかったり、文字がスラスラ書けなかったりする。
なかでも長期オフの影響を顕著に受けるのは、計算力。

1週間オフでそうなんだから、今回みたいに26日間も休んでどうなるのか。
ということで、春期講習スタートは、全員で暗算。
あまりのあるわり算42問。
制限時間3分。

「先生が小中学生に暗算勝てなくなったら、バネやめるわ」
と常日頃言っている。今回は負けるかもしれない。

最初の一問。
まずい、数字がでない。
頭ギシギシする。
2問、3問とまごついているうちに、4問目あたりからリズムが出てきた。
ほい、ほい、ほいと直感で進め、90秒で終了。
この時点で皆はまだ半分程度。
良かった、まだ負けない。

こんなもんへのカッパと鼻息荒く授業スタート。
しかし、やはり全てが順調というわけにはいかなかった。
ホワイトボードに文字が上手く書けない。
板書見えやすいようにと体を横にしながら書くし、ボードマーカーだから文字が滑る。
それにしても、字が汚い。丁寧に書けない。画数多い字はぐるっと丸めて書いてしまう。
書くことにイラッとする。
板書の方がリハビリハードル高し。
そう言えば、普段もあまり文字書いていないかもしれない。
自分で直接書かないと覚えないよ! って子ども達に言っているのに、そうだ自分もあまり書いていない。

新年度から気分新たに、紙の手帳使おうかな。
メモ書きとして。


パンセ、いよいよ復活の日

2023-03-24 20:30:12 | パンセ
バネの作文教室「パンセ」を4月から始める。
以前小学生対象に作文教室開いていた。
書き方のコツをレクチャーした後、毎回テーマ決めて作文一つ書き上げる授業。

作文クラスの始まりは、算数や国語の一般クラスから派生した特別講座だった。
学期末などに授業進度に余裕があるときに「今日は作文書こうか」となった。何度か作文取り入れると、「先生、作文やろうよ」「作文授業がおもしろい」と言われるようになり、作文だけのクラスを作った。
文章を書くことは考えることだから、フランス語で考えるを意味する「パンセ」と名付けた。

本格的な作文クラスを作ったは良いが、算数や国語と違い成績を点数化できない。成果が見えにくい。そのため学習目標としてコンテストに挑戦にした。
4月からスタートするので12月頃に提出できる小学生対象の作文コンテストをターゲットに、子供たちはそれに向けてトレーニングした。
4年生から通い始めた子が2年目に朝日小学生新聞大賞を受賞した。
原稿用紙20枚の短編小説だった。
「先生も小説書いて、何かに応募しようかな」とつぶやいたのをその子はしっかり拾っていて、受賞後「先生の小説はいつ読ませてもらえるのですか?」と問い詰められたのは遠い思い出となってしまった。
大賞を受賞したお母さんは入塾時にこう言った。「うちの子には作文だけ教えてください。算数とかやらなくていいです」

その後そう言うお母さんに出会わず、作文だけでは生徒が集まらず、というよりも毎回イレギュラーで準備が大変な作文クラスを続けるエネルギーが薄くなったという方が正しくて、いつの間にか作文教室は消滅していった。

近年、「うちの子文章が読めないのです」と言われることが増え、「算数はいいから国語指導してください」と言われるようにもなってきた。
最近は保護者から「読解力がないと学力伸びないですよね」と先に言われることもある。

こんな情勢もあり、今自分が子供たちにやるべきことは作文教室ではないかとの思いが強くなり、4月から作文教室「パンセ」復活となった。復活させようと覚悟した。
文章を書き、考え、人に読んでもらう。作文トレーニングを積み読解力、思考力を養うクラスの復活。

とはいえ生徒集まらないかもしれない。でも、全く生徒が来なくても、あるいは一人しか来なくても、粛々と続け、コマを設定し続けておこう。このクラスこそが今自分のすべきことなのだから! と決意を持ってクラス案内を配布した。
もともとバネは広告は出さないので、通塾生への案内配布のみ。
良ければそのうち口コミで人が集まるだろうしと気長に構えることにした。

すると、意外にも作文教室申しでが複数からあった。
なかには「こういうクラスこそが、うちの子に必要なんです」というお母さんがいた。

また作文教室で盛り上がれるかもしれない。
「先生の小説読ませてください」なんて言われる日がくるかもしれない。

私の好きな浅間山

2023-03-18 14:57:54 | ギャラリー輝
ギャラリー輝の「浅間展」始まりました。
初日は雪が舞うお天気です。

ぐるりと浅間山が展示され、皆それぞれに表情が違う。
どこから描いたのか、いつ描いたのか、それぞれ異なる表情の作品を眺め、「私はこれが一番いい」「いや、私はこちら」などと皆さんそれぞれだからおもしろいですね。

私はこの「追分浅間」F8(455×380)です。




東京に向かう列車の窓から、また東京から帰省する時、見送りそして迎えてくれたのはこの浅間です。


長く伸びる浅間の稜線の向こうに、確かに存在する関東平野に憧れた子供の頃の思い。
これらを写し取った様に思える作品でもあります。

ギャラリー輝に来られたら、皆さんそれぞれの思いで「私の好きな浅間山」を選んでみてはいかがでしょうか。
そしてできたら、その理由を教えてください。
そしてお帰りにアンケート箱にホイッと入れてください。
皆さんのお好みやエピソードを伺うのが楽しみです。



今日初日トップバッターの方は、
「それはもちろん、1階のあれでしょ!」
即答でした。
F120(1940×1303)未完の浅間山。
今回展示のメインです。




アルファクラブ、今年度最終回の巻

2023-03-16 18:27:35 | NPO法人アルファバドミントンネットワーク
昨日は今年度最終回ののアルファクラブがあった。

水曜の夕方4時から6時までのバドミントンレッスン。
レッスンとは言うが、積極的に指導するわけではなく、小学生がゆるりと集まりバドミントンを通じてわいわいやる場所作り。
バドミントンの子ども食堂版。
この時間設定がミソ。夜ではいけない。平日の放課後であることがこだわり。
練習終え迎えに来たお母さんと帰り、それから風呂に入り夕食を食べる。
小学生の習い事はこうあって欲しい。
子どもの頃、「ごはんだよー」と母親の声がかかるまで、みんなと外で遊んでいたノスタルジーの再現といえば自分勝手なんだけどね。
体育館を引き上げる親子がぺちゃくちゃと話している様子を見るのも、好き。

大会に出るわけではないし、勝ち負けにこだわるわけでもない。
だから目標設定が難しい。
そんな問題を解決するために、ブラン君カレンダーを作った。
月のレッスン目標を、ブラン君がポーズするカレンダー。
一応、体の動きをイラストで覚えるよう、犬だけど人間の動きで描いてみた。
子ども達はこのイラストをもとに、毎月共通テーマで練習する。
「今月ははたうちだね」とか「来月は難しいぞ」などと練習を意識した会話を成立させやすい。




そうやって迎えた最終回。
6年生にとっては最後の日。
1年生から続けていた子が、先月からじわりじわりと最後感を漂わせている。
言葉の端々に、「あと何回」と挟む。
そしてついにやって来た最後の日。

手がかかる子ほどかわいいと言うとおり、その通りです。
いつまでも名残惜しそうな様子が垣間見え、それを照れ隠しする様子が見え、なかなか帰らないでまとわりついていて。

これだからやめられない。
夕方の二時間レッスン。
たいしたことできないけど、たいしたことしようと思っていないけど、また4月から新しい年度が始まるよ。

孫に会いに行く

2023-03-16 17:57:14 | ライフスタイル
一人娘が鳥取に行き7年経ったかな?
何年前のことだったか思い出せないのに、これから生活を始める娘の引っ越し手伝いに初めて鳥取に行き、娘と別れ、飛び立つ飛行機の窓から見た鳥取の景色は忘れられない。
海と山に挟まれたグレーの街。すぐに街並みは切れ、サンドベージュの砂丘が見えた。
この街で一人でやって行かれるのだろうか。
2年位で戻っておいでといった言葉を、「3年くらいはいるかな。4年かも。」とじわりじわりと流したあの子は、ここでどんな生活を送るのだろうか。
遠くに小さくなる鳥取の街は寒々しかった。

やはりというか、そうなるだろうと予感はしていたが、数年でキリを付けることなくやるだけのことを存分にやり、更には鳥取で結婚し、家族ができた。
先日生後3ヶ月の孫に会いに行ってきた。2ヶ月になるまで里帰りしていたので、一月ぶりに会う孫。
「お孫さんはかわいいでしょう」
と皆さんに言われるが、まだ孫よりも娘のほうが気にかかる。
ちゃんと生活しているのだろうか、と。

新居に行ってみれば、丁寧に生活している様子がうかがい知れた。

帰路久しぶりに午後のフライトだったので、窓外に鳥取の街が見えた。
調度初めてきた時と同じころなので、海も街の色も同じだった。
一瞬、あのグレーな気持ちがフラッシュバックする。
しかし、なんだろう、この安心感。
全く同じ色と景色なのに、一瞬思い出したのに、口元はほくそ笑んでいた。
ペットホテルに預けているブランへとすぐに思いは飛んだ


池田輝の浅間展

2023-03-07 22:23:40 | ギャラリー輝
周囲をぐるりと山に囲まれた信州。遙か東方に稜線が延びる浅間山の麓だけ、ぐるりと一周する山が切れる。
その山の切れ目の先、そこは関東。
子供の頃から思っていた。
あの先に広がる向こう側。そこには新しい何もかもがあるだろうという思い。
私にとっての浅間山は、向こうとこちらを分ける稜線であった。




父にとっての浅間山は。
父は画家としての生涯50年間、浅間山を描き続けた。
父にとってのビューポイントならぬ、制作ポイントがぐるりと浅間山の周囲に点在する。
「ここから眺める浅間山が最高だ」と教えてくれたポイントがあった。
そうやって最高の浅間山を追い求めた50年間の作品。

今回ギャラリー輝で浅間展を開く。
記録を残している浅間山作品は100点あまりある。その中から40点を一挙展示する。
どちらも見ても浅間山。キャプションのタイトルも浅間山だらけ。
全部同じ山。
でも全部違う。
山に向かったときの作者の心意気、空気感、そして浅間の機嫌というのか何か山が放つ「気」がそれぞれである。

早く皆さんに見せたい。
展覧会スタートまであと10日。