バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

模様替したのに、変わらない教室風景

2011-04-27 00:08:48 | バネ
 4月に高校に合格したボクちゃん達が、「今日バネ行っていいですか?」ってメールをよこし、授業中だから開けないでいたら、電話してきた。席なかったら立ったまま授業だよって言うのに、再びメール。「今から行くからね?」。そして本当にやって来た。英語は今のところなんとかなりそうで、数学はとりあえず余裕らしい。最後列に鎮座し、中学時代に使っていた問題集を自主的に進めている。中学生の合間に様子を見に行くと、「また中学の数学の問題出して。力落ちていないか試してみたいから。」なんてかわいいこと言っちゃって。さて、ここで難しすぎる問題出してガックリさせてはいけないし、易しすぎて手応えなくてもつまらないだろうし。ほどほどを選んで渡したら、例のカードで調べながらやっていた。つーっか、この子達はバッグに高校受験用の問題集やカード入れたままっていうこと?高校生になったのに、いつも通り入って来て、フツーに着席していて、それが違和感ないのがなんだか可笑しい。つい1ヶ月前まで中学生としてそこにいたんだから、今そこにいてもいいわけで、こんな授業風景もアリかなと思う。

音楽と景色

2011-04-24 23:30:17 | 感動
 歯医者の待合室で、ん、っと心に響く曲が流れた。なんだっけこの曲。ジュワーッと感動が押し寄せる。なんだっけ、なんだっけと思い出そうとしていると、寅さんのミツオの顔が浮かんだ。受付の人に何の曲か聞こうと思っているうちに曲が変わってしまい、もうメロディも感動も思い出せないまま治療を終え帰る途中。ジワジワ思い出してきた。ミツオの顔と夕日が浮かぶ。こうくればALWAYSだ。確認するとそれは小雪が指を夕日にかざすシーンの曲。
 TUTAYAでALWAYSサントラ版を借り、車に入れる。
 ダウンロードした曲をランダムで流していると、長野からの帰り道この曲が流れる。浅間山麓を走っている時。桜が山肌を飾り、若緑と焦げ茶のパステルトーンな風景。残念ながらこの曲とはミスマッチ。
 北関東自動車道が東北道とつながったから、最近は藤岡から高崎方面に回り東北道で帰るようにしている。もし途中渋滞したらどこでも高速降りて気楽に走れるからこのコースはいいね。北関東道から東北道に入ると空の色が変。右手は明るい空色なのに、左手はブルーグレー。走るほどに、その重たい空の下に入っていく感じ。あの空の下は土砂降りなのだろうか。前方に大きな虹が見えた。後方に夕焼けの空を背負い、大きな虹に向かって進む。いつまでも虹の真下に行くことはできないけれど、確実に虹に近づいている。雨なのに、西の空が晴れているから虹が消えないんだと思う。東北道は羽生から混み始めたので加須で降りる。一般道で進行方向が変わったので、虹から遠ざかってしまった。途中強い雨が降ったり、雨上がりの路面を走ったりしながら宝珠花の橋に向かう。とその時、ずっと東に向かって走っていたけど、橋に向かう上り道はヘアピンカーブでグルリと方向転換するので、橋の入口まで西に向かう。その瞬間、眼前に夕焼け空がサーッと開けた。この景色。ALWAYSのあの曲の風景。ここであの曲が流れてくれれば。しかし現実は春風亭昇太の落語でした。

道聞かれ顔について

2011-04-22 10:39:58 | バネ
 小学生の国語の教材にて。
 「道聞かれ顔」というものがあるとの話。せかせかしていたり,眉根にしわを寄せている人は道を聞かれない。日本人はこういう「道聞かれない顔」しているという、得意の自己否定論。ふーん,なるほどと思う。自分は道を聞かれる方か,聞かれない方か,その時のライフスタイルによりなんだろう。今なら、たぶん、聞かれ顔していると思う。
 小学生の大会で石川に行ったときのこと。朝練と称して海辺までサンポすると,一緒に行ったUさんは地元の人に声かけられていた。道聞かれるとかではなく、「今日,燃えるゴミの日だっけ?」って。どこでも現地のおばさんになれるUさん。その夜銭湯でまた同じ人に「今朝会ったよね?」って言われてた。さすが、Uさん。
 女性は道に迷ったらすぐ人に聞く。それに比べて男性は断固として人に聞こうとしない。誰かに聞いちゃえば早いじゃんって言うのに、「たぶんこっちだよ」と言いながら大股でズンズン進んでしまう。その結果余計に歩くことになる。車のときもそう。ちょっと止めて近所の人に聞けばいいじゃん。せめて,地図で確認しようよと言うのに、どんどん走りながら捜す。人に聞くことは屈辱なのかね、って思うほど自分でなんとかしようとする。これは我が家に限ることで一般論でないかもしれないけどね。
 『聞くは一時の恥,聞かぬは一生の恥』って言うように,人に聞く勇気を持つのは大切なことだよ。とはいうもののこれは時と場合による。バネには全く質問しようとしない子がいる。一ページまるまる終えて採点にきたら全部間違えていた。途中で質問してくれれば無駄な時間費やさなくて良かったのにと思う。その一方で、自分で考えようとせず,ひとつずつ聞いて解決しようとする子がいる。どっちもどっち。質問しない子には要所で確認に回り,質問魔には自分で調べるよう導く。こうやってバランスとる。
 せめて車で走っているときは,要所で人に聞こうね,チャー。

バンの処世術

2011-04-21 14:55:38 | 川上犬
 地震後バンはおびえ続け、できれば家に入りたいっていつも玄関や勝手口で家に入る隙をねらっている。
 ドアはゆっくり閉まる。後ろにピッタリついて来て、このチャンスに入ろうという魂胆。これが娘あたりだと態度が大きくなり,足に体当たりして先に入り込むらしい。
 家に入り込んでも結局は外に出されるのだから,家に入ることは基本的には認められていないってことをバンは承知している。だから済まなそうに入って来て,申し訳なさそうに板の間部分にチョコンと座っている。そして私に気づかれ,外に出される。これの繰り返し。
 でもたまには中に入れてくつろがせることもある。これは全く飼い主の気分なんで、どうして今日は入って良くて、どうして今日はダメなのかなんて明確な理由はなく,バンにとっては理不尽なことの連続。そうやって昨晩はリビングでくつろぐことができた。ご飯までもらって,水ももらって、いびきかくまで寝て。
 こんな夜を過ごした翌日、いつものように後ろをついて来て、いつもより堂々と家に入り込み、板の間ではなくじゅうたんの上で横座りしてくつろいでいた。なんでバンそこにいるの!の声に「ん?入っちゃいけなかった?やっぱり」って顔。
 理不尽な対応にもめげず、いつも笑顔でじっとこちらの出方を観察する。そして心の隙を待つ。バンは弱気なセールスマン。

説明の手際

2011-04-20 08:16:48 | バネ
 塾対象の説明会に出かけて来た。
 会場はホテルの一室。以前は飲み物が振る舞われたけど,何も出なくなって数年。今年はテーブルがなかった。椅子のみ。
 会場入口でちょっと躊躇してしまった。というのは主催者側だけでなく、出席者も若い。塾がバイト講師を出席させるわけないと思うので、それなりに塾運営なりに直接関わっている人が来ると思うんだよね。身なりはラフだけど,この人名物先生なんだろうなと思われる出席者がいないわけじゃないけど,リクルート風男女が増えたという事実。生徒に対しては使わないかもしれないけど,保護者には「こちらでよろしかったでしょうか」なんて物言いしそうなビジネス風体。
 いつもなら他塾経営者のエネルギーを感じて帰って来たけど,こんなもんかなって感じ。さて帰るかって立ち上がろうとしたら、知り合いに声をかけられた。
 帰路工業団地内の住宅設備ショールームいくつかに立ち寄る。客はゼロ。どこもスタッフ数名が暇そうにしていた。換気扇と洗面台を見たかった。最近の換気扇は掃除が楽だというので,掃除の仕方を説明してもらった。こちらが知りたいことは皆も知りたいらしく,それに対する説明は事前に準備されているとみた。掃除しやすいし傷がつかないってことを説明するための小道具として、油性マジック、濡れ雑巾、水スプレー、スチールたわしが配備されていて,手際よく汚しながら,痛めつけながら,さらにはチャッカマンで焦がしながらも、簡単に元通りにきれいにできることをゆったり話しながら説明してくれる。
 さて家に戻るとバネが始まる。次ぎは自分が説明する側になる。子どもがわからないところはわかる。説明の仕方も自分の中にはマニュアルがある。説明のための小道具もある。しかしショールームほどの手際よさではない。次ぎなる準備は小道具だ。
 今回はショールームで収穫があった。

幼なじみの心地よさ

2011-04-19 07:59:56 | バネ
 太っ腹な友がいる。
 川間ジュニアコーチ連で演じている「サザエさん」。これのおもしろさはキャスティングにあるんだけど、もしこの友が一緒にコーチしていたら、迷わず花沢さんになったことでしょう。いや、この友がチームにいたらそもそもサザエさんをイメージするより先に、私は「ひみつのアッコちゃん」に走っていたことでしょう。友はアッコちゃんの親友の「モコ」になり、もちろんアッコは、わたし。大将も少将もいるぞ。チカ子だって。
 別所温泉のアッコとモコはいつも事件に巻き込まれ,解決していた。プランニングはアッコ、実現への調整役はモコ。ちょっと無茶なアイディアが出されても、モコは軟らかくもみほぐし,作戦参加者を募るのがうまかった。ピンチの時にモコの後ろに隠れると手を広げて守ってくれた。強気をくじき,弱気を守るモコ。だから男子からは恐れられ女子からは慕われていた。
 モコとの当時の事件はいずれ紹介するとして、昨日は今のモコに当時を思い出して心動いてしまった。
 連休中はモコに会えない。モコはアメリカに行くから。何しに行くのかって、大リーグで松井を観て、ディズニーランドに行くということ。へー、いいねーで流そうと思ったらモコはこう続ける。震災の映像を見て元気ない旦那さんを励ますために旅行を企画したのだとのこと。やっぱりモコは今も太っ腹だった。人のためにいつも一生懸命。
 モコはさらにこう続ける。試合中継でテレビに映るかもしれないから見て、だって。だったら侍と十二単で登場して目立つようにと進言。
 幼なじみっていうのは、これだからいいんだね。いくつになっても無欲で善に溢れていたあの時にワープできる。
 いま目の前で,英語の授業について行けないってヒーヒー言っているR君をながめながら、Rにもいるであろう幼なじみとの日々を想像し、アッコとモコの日々を思い出すバネでのひととき。

わがままな利用者

2011-04-08 07:53:54 | ライフスタイル
 近所のレジは、開店から何年経ってもレジ遅い。開店時はみんな一斉に著しく遅かった。なかには応援社員が混ざっていて、この方は目を見張るほど早かったけど、その他は初心者パートさん故、これは仕方ないと思っていたけど、何年経っても遅い。毎日分刻みで生活し、買い物は家を出て戻るまで30分以内の業務だったので、買い物中はいつも気がせいていた。とにかく忙しかった。だからレジのもたつきはたまらなかった。しかし時間にゆとりを持って買い物すると、それほど気になることではないこともわかった。多少、遅いねって思うほどであるということを、その店の名誉のために付け加えておきます。
 この店には、少量しか買わないとか忙しい人のために「セルフレジ」が4台ある。時間がない派にとってはこれはもってこいレジなんだけど、それがうまくいかない。大量買いの人がいたり、使い方わからずまごついていたり、子どもにやらせていたり。みんなそれぞれの理由を持ってセルフレジを選択しているのだろうけど、これらの状況から、決して早いレジとは言えない現状。昨日は若い母親は携帯で話し込んでいて,幼児がレジ通していた。あとの3台はまごつきと大量買い組。私の前で並んでいる、弁当1個手に持って足踏みしていらついている人のためにも、「その携帯やめなさい!」なんて言えるわけはなく、いい加減にしろと心で叫んで待つ小市民。こういう人が居るから,セルフレジでは利用の心得なるものが張り出されるのですよね。何点以内の買い物の人とか、混雑時は子どもにやらせないで欲しい等。書いてあっても守らないからこーいうことになるんだけど、そもそもこんなこと書かれなくても,他人に気を配れば何でもないことでしょ。長々と携帯しているお母ちゃん。皆イライラしているの気がつかないかなー。こんなことがあると、レジ中携帯使用禁止などと張り紙に追加か?こうやってなんでも決まりをつけていくのが世の流れなんでしょうね。ちょっと気配りすればいいことなのに。
 ふと横を見ると,そうこうしているうちに有人レジの方がすいている。横に移るか,このまま並ぶかと決断に迫られるているうちに順番がやってきた。躊躇しているうちにタイミングを逸したという感じ。この場合追求すべきは早さなので結論は単純に見えるので判断の結果がすぐわかる。かといって清算を終える頃には、もうどーでもいい些細なことになっているけどね。
 利用者の我とはこういうものです。

ギャラリー輝作品替え

2011-04-08 06:20:35 | 
 ギャラリー輝の作品替えしました。
 今回は大作3点の入れ替え。この作業は一人ではできないのと、「気」がないとできない。長野弁で言うところの「おおずく」を出し、倉庫から運び出した。今回テーマは「人物」。表情と色のバランスが、いいねー。この人物に囲まれ、お茶を飲む時の安心感。以前はこれらの絵から強い何かを感じていたけど、今回は優しい何かを感じる。受け取る側の変化と進化で、絵画は生き続けることができるのですね。

 
 「芸人の対話」 P120

 
 「奏でる」 F100

 
 「飛翔」 F100

和犬って

2011-04-05 09:39:13 | 川上犬
 屋根の上の漂流犬、無事飼い主に戻って良かったですね。
 2歳のメス、バン。おっと、あの子はバンちゃんでしたか。
 強運の犬の名としてバンは犬の命名トップ10入りするかも?
 ちなみにウチのバンは「万」と書きます。漢字は全てを意味し、音はフランス語で風。
 あの漂流犬のバンちゃんが飼い主に会えて喜んでいるシーンを見て多くの人はほっとしたけど、さてうちのバンならどうなったかとちょっと心配。
 そもそも超びびりやのうちのバンが、仮にたくましく屋根の上で生き続けたられたとしても、救助のヘリが近づいたらどんな反応しただろう。自分を助けに来てくれたと理解して、素直に抱きかかえられただろうか。更に仮に救助隊員に無事抱っこされたとしても、もう一つ懸念されるのは、飼い主と出会った時、テレビカメラが期待するような態度をとっただろうか。
 いつでもそう。来訪者に「大好きー」て飛びついてヒャンヒャン喜ぶ姿はいつも長く続かない。すぐに横を向いたり、呼んでも振り向かないでお客さんを白けさせるシーン何度も見て来た。和犬はクールなんです。感情を出し切らないんです。あのテレビのバンちゃんもそんなシーン、ちらっとあったね。でも、飼い主に抱っこされているあの背中、あのうなじ。「安心」を全身に表していましたね。
 週末家を空け帰宅。いつもなら門の前で足踏みして迎えてくれるのに、バンが門まで出てこない。庭にいない。脱走?庭の奥に捜しに行くと、玄関内にいたバンが、「ワーイ」って飛び出して来た。このときの声、顔面、体の動き。しばらくまとわりついて抱擁。これはテレビ映りよかったぞ、たぶん。