バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

トライ&チェック

2013-06-17 09:54:01 | 野田市オープンサタデークラブ
 バネもバドミントンも4月から新1年生を迎えている。
 どちらもゆっくり歩を進めている。最初はお互いぎこちなかった。初対面の子と差しで向かいあう。子どもは,これから何が始まるのかと身構えている。
 この子のことどう呼ぶ?から始まった。いきなりあだな呼びできず、普通に名前呼びしながら少しくすぐったい。そんなスタートを切った。
 慣れない学校生活で疲れているのではないか。いやいややっているのではないか。無理させているのではないか。そんなこちらの気遣いがルーズ感を生んでいないだろうか。まさに手探り状態。
 こうすればこう出る、こうやればこう来ると子どもの反応見ながら進めると,子ども側もこちらの顔見ながら返して来る。そんなやりとりを2ヶ月続けたら直球勝負できるようになってきた。
 おもしろいものでバネとバドは別の子なのに同じような進み方をしている。同じペースで進歩している。教室や体育館内のルールが定着してきて、指導に流れが生まれてきて、なによりどちらもその時間が楽しいものになっている。

 「先生、最初どうなるかと思ったでしょ?」とお母さん。
 本当にその通り。

 小1指導の流れが定着してきたから同じことをサタクラの子たちでやってみようと思った。集団の中で試してみると改善点や次のステップが見いだしやすいと考えると同時に、じっくり個の反応を見ながら着々と進めている練習はサタクラという集団でも有効であることを確認したかったから。しかし1面4人の空間でやる内容を1面15人の混雑でやるのは無理がある。だから同じメニューをアレンジした混雑バージョンのトライでもあった。しかし先日のサタクラは視察の方が見えていたので新しいことを入れるのはやめいつも通りのメニューを通した。トライは次回ということで。


 

海が見たい

2013-06-03 14:37:18 | ライフスタイル
 高校生の関東大会。最終日に応援に駆けつける。

 家から会場まで2時間かかるかな?と言うと農道使えばもっと早く行けるとか、1時間くらいで着くなどいろいろ意見がありとりあえず下道で行こうかと適当に出発。走りながらナビで確認し、これはやっぱり高速正攻法で行こうと急遽路線変更し,ありきたりのアクセスで柏インターから乗り込む。
 下道で行っていたら第一試合終わる頃着くよね、なんて話しているうちに到着。試合開始までまだ1時間もある。
 「じゃ、海見に行こう」となり、そのまま阿字ヶ浦の海岸へ。
 
 観覧車の横を通り抜けると前方に海が見えた!
 急速に心は海モードになる。

 海なし県の育ちで,埼玉近辺を生活圏にしているから海を見る機会はとっても少ない。
 だから、ここまできたら海見たい。

 昔、社員旅行を企画した時の事。このコースでちょっと足延ばせば海見えると思い、わざわざタクシーで海岸線を迂回するルートを決めた。全員でタクシーで海岸まで行き、岸壁に立ち海を眺めてから待たせていたタクシーに乗った。しきりに運転手さんは「何も見るものないですけどね」と言っていた。
 同行していた同僚の皆さんは、なんでここに立ち寄るのなんては言わず、「長野県出身だから,海珍しいんだね」と優しかった。そんな思い出話を車内で披露すると、「え、昔働いていたんですか?専業主婦だと思いましたよ。」って、そこ?そこなの!

 さていよいよ海到着。
 シーズンには早いから閑散としている。しかし我々一行はそんなことお構いなく車から飛び出した。
 岸壁に打ち付ける波しぶき。潮の香り。海面に浮かぶ藻。あー、海だ-。
 なんて堪能したのはほんの1分程度。
 だって寒い。とにかく寒い。
 写真を数枚とり車に戻る。体の芯まで冷えてしまった。

 体育館は熱気があるから、冷えた足はじわじわと温まってきた。
 
 女子チームが決勝進出したので最後の試合まで見届け,閉会式を終え体育館外での解散を待っていると,こども達から歓声が上がる。どうやらこのままご褒美で観覧車に乗ろうということになったらしい。
 観覧車は終了時間が迫っていたので乗ることはできず、その先の海岸へ行って海見て帰ることになった。
 
 朝来た場所に、またやって来た。
 「わー,海だ-。」
 わざわざ見に行くほど見たいわけでもなく、みんなが行くっていうから来たって程度のノリなのに、海を前にした途端高校生達は心が解き放たれていくようだった。
 「海見たかったんだね。」って同調してもらった社員旅行の時とは違い、こちらの思いを大きく飛び越え、目の前の海に没頭する高校生達。
 
 さっきまでコートに立ち、優勝を逃し,いろんな思いがそれぞれにあることでしょう。6月は高校生にとってはきつい1ヶ月になる。この後全国大会につながる個人戦が次々と押し寄せるのだから、関東大会はそれの幕開けに過ぎない。

 ほんのつかの間の解放になったのだろうか、と思いながら波打ち際でしばらく遊ぶ子達を眺めた。

 

説明するということ

2013-06-01 16:14:06 | 野田市オープンサタデークラブ
 今年度2回目のサタデークラブ。
 前回は近隣小学校の運動会と重なったけど,今日は出席多いぞ、と思う。
 案の定ほぼ全員出席。初めて参加する人もチラホラいる。
 
 床はホコリで真っ白。まずコーチ陣でモップをかけていると、早めに来た子や送迎の保護者がモップがけに加わる。そのうち子どもたちが集まってきたので,全員で雑巾がけする。ようやく走り回っても気にならない床になった。

 体操を終え,遊びながらトレーニングしていつもの「突然鬼」に入る。初めて参加する人はこの鬼ごっこのルールを知らない。だれか説明できる人と言うと数人が手を挙げた。そのなかの一人、一番最初に手を挙げた子が説明することになった。前に出る3年生。うまく説明できるのかな。ハンドマイクで的を得た説明をしてくれた。横で小さな声で、つかまったらどうなるの?と添えると、「つかまった人は円の中に入ります。」そして「全員が円に入ったらおわりで、また次のお題が出て,繰り返します。」説明上手。回りから拍手がパチパチと起こる。
 たいしたもんだなと思う。ゲームのルールを、突然の指名にも関わらず,手短に皆がわかるように説明する。これは大人だって難しい。

 さて説明というフレーズがでたので,これに関して。

 小さい子にスポーツを教えるのに,理論的に,要するに言葉による説明で教えると子どもの動きは固くなる。見よう見まねで動きを覚えてもらう方がいい。回りのプレイヤーの動きを目で覚えていけば良い。だからサタクラでは説明は極力少なくした。握りチェックの仕方とすぶりのポイント3点だけを説明。説明は詳しすぎても、ポイントが多すぎてもいけないから、手短に3つだけ。しかしこれでできるようになるとは思わない。簡単な説明で理解して動きに結びつく人など居るわけがない。説明の後それぞれグループに別れて練習するので、その際それぞれのコーチが指導ポイントを押さえ共通する説明用語を使うための説明であって、あとはコーチが子どもとのコミュニケーションで臨機応変に紡いでもらいたい。
 1時間グループ別レッスンとなった。練習を終え子どもたちを見送るコーチの表情に達成感があったから、まずまずの練習日和でした。