バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

覚悟の時間

2016-10-23 16:08:36 | 川上犬
 犬にとって最初の1年は人間の17年に相当し、それ以降は犬の1年は人間の3年分とも4年分とも言われる。だから今のバンは少なく見積もると人間で言うと64歳、多くて80歳。
 2月に体調を崩し、その後良くなったり悪くなったりを繰り返しながら少しずつ坂を下ってきたが、この1週間の衰えは著しく、もはや坂を下るのみ。
 体を自力で起こせないので、寝たら寝たまま。態勢だけでなく、一日中うつらうつらしている。1日数回起こし、支えながら外を歩かせる。駐車場を出るところまでが限界で、そこまで行くと自分で向きを変え家に戻ろうとする。ふらふらと出てきたバンを見つけると、近所の人も出てきて「よくがんばってるな」と声をかけてくれる。
 床ずれが心配なので時々体の向きを変え、さする。水も飲めないから、点滴で命をつないでいる。
 月曜から男の子用のおしっこキャッチ腹巻きみたいなのをつけていたけど、1週間うんちしていないから、昨日からおむつを着けることにした。
「おむつやると皮膚がただれるんだよね」
と老犬を看取った人からアドバイスあったから、赤ちゃん用のおしりふきで念入りに拭く。
「抱えてシャワーでおしり洗ったよ」
との話も聞いていたので、近いうちそうなることでしょう。





覚悟の時間をバンにもらっていると思う。

老犬介護の日々

2016-10-10 09:58:15 | 川上犬
またバン調子悪い。
もう今回はかなり、だめ。
全くたべられない。食べても戻してしまう。水も吐いてしまう。
だからまた点滴生活に戻ってしまった。


前回購入し冷蔵庫に保管していた点滴液をレンジで人肌に温め、200cc落とす。
点滴入れると少し元気を取り戻し、数歩ヨタリヨタリと歩き、しばらく立ち止まり、また数歩。そんな状況を数日続けている。

ガス警報器交換に来た人が、ヨロヨロしているバンを見て、「いつもだったらものすごい勢いで吠えるのにね」「うちのラブは14歳で亡くなったよ」などと高齢犬と過ごした日々のことを立ち話ししていった。電気検針の人は、「次来る時まで元気でいてね。」

ストックの点滴液が終わりそうなので、購入がてらバンを医者に連れて行った。
医者に連れて行っても点滴するだけだろうから、家でもできる。でも今のバンに対する先生の見立てを聞きたかった。

2月に具合悪くなり、もうここまでかという思いで医者に連れて行くと、「この毛並みや顔つきみると、今すぐにだめになるって感じじゃないよね」と看護師さんと話していた。今回やいかに。

「バンちゃん、久しぶり」と迎えられ、ヨタリヨタリと自力で診察室に入る姿を見て、「すぐにどうのこうのという感じじゃないよね」と。こちらから「どうですか?」と探ったわけでもないのに、先生はこちらの気持ちを読んだのか先回りして言ってくれた。

「急に寒くなったりしたから、最近体調崩した子が多いんですよ」
聴診器を心臓に当て「すごくいい音している。」

診察台の上で点滴を入れるバンの体を支えながら、最近老犬介護の人と知り合いになること多いなどと世間話すると、
「そうやって飼い主さん同志が呼び合うんですよ。情報交換して、(介護を)そこまでやるのか、だったらうちももっとがんばろうとか、うちの方ががんばっているなと思いさらにがんばることができたりしてね。」
なるほどね。
やっぱり今日、医者にきて良かった。

点滴が終わり診察台から下ろすと、バンはヨタリヨタリと奥の部屋へ向かおうとした。この奥はペットホテルになっていて、度々お邪魔している。
「バンちゃん、今日はお泊まりじゃないよ」と言われ、待合室に出てもまだ奥に未練残している。
こちらの居心地いいんだね。