バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

おもしろいから残る

2023-10-07 13:51:11 | Badminton
小学生対象の放課後バドミントン、「アルファクラブ」で子供達に人気のメニューの一つに「正座バドミントン」がある。
その時のメンツに応じて最後の30分のメニューに組み込む。
「じゃ次は、せいざー!」って指示すると、
少し前は「わーい、やったー,土下座だー!」と返ってきたが,最近は「わーい、やったー、王様だ!」
と返る。
いつの間にかネーミングが変遷している。
この正座バドミントンとは、野田ジュニアをやっていた頃始めた遊び型の練習だ。
子供達が多い。レベル差が大きい。面数が少ない。さらに子供のノックのお付き合いに飽き飽きし打ちたくてうずうずしているお父さんコーチがたくさんいる。体育館の中がモヤッとしていたとき、残りの10分で皆が一緒に盛り上がれて,最後ハッピーになる仕上げメニューとして思いついた。
やってみたら非常に盛り上がるし、上級者に交じって初心者も活躍することもでき、大人もそれなりに汗かける。
これを「正座バドミントン」と命名した。
その後他のジュニアチームやクラブで採用されたのだろうか、いつの間にか名前が変わっていた。



先日バネにきた小学生達が声をそろえて歌を歌い始めた。
歌いながらチラチラこちらを見ている。リアクションを期待しているっぽい。
その歌はメロディは違うが歌詞はまぎれもなく「キンタの大冒険」だった。
「それってキンタの大冒険でしょ?」って言うと、
「なーんだ、先生知ってたんだー」

どちらもネーミングやメロディは変われど,変わらないものがあるってことですね。

ということは、正座バドミントンはキンタの大冒険の歌詞に並ぶのかー!

光栄です。

プップー

2022-07-15 14:36:03 | Badminton
先日夫の部活動の卒業生達が集まった。家族連れの人もあり、総勢150名くらいだっただろうか。
懐かしい人との再会に、想い出は一気に35年遡る。
お互いあの時は無我夢中だった、今以上に、と思う。

皆で現役生とバドミントンに興じ、懐かしい映像を鑑賞し、来年の再会を誓い散会となった。
コロナ禍もあり、その後全員で懇親会というわけにはいかず、実行委員の労をねぎらいつつ初期の卒業生を中心に簡単な食事会をした。

さてこの会が終わり「先生、ご自宅までお送りしますよ」
と店の駐車場に車が用意され(私が右手負傷中にて運転できないこともあり)さて帰ろうという時、わらわらと店内からOBが出てきた。
そして出発する車の両脇に立ち並んだ。まるで花道を作るかのように。
その様子にピンときた夫は、クラクションを鳴らす。
「プップップ プップー」
すかさずOBが声を合わせて、
「プップー!」

「なつかしいー」
「久しぶりにこれをやりたかったー」
等と口々にいう声が開け放した車の窓から拾えた。

鮮やかにあの時が蘇る。
東川口でそして船形で過ごした日々。
はっきり言って、あの頃の生活はめちゃくちゃだった。でも今こうして穏やかに振り返ることができ、彼らがそれを懐かしんでいることが伝わり、あの時はあれでよかったんだとそんな思いが染みていく。

さて、彼らは久しぶりに声を合わせ何を味わったのだろうか。
高校時代、部活動が終わり、先生の車を見送り、車がその先のカーブを曲がるのを見届けた瞬間に訪れた、彼らだけの時間。
その開放感も共にフラッシュバックしたのだろうか。




インターバルアドバイス考

2015-08-10 12:20:20 | Badminton
今京都でインターハイやっているけど、夏期講習中で行かれないから、パソコンでライブ配信見ていると、
小沼・有川組の準々決勝戦、2ゲーム目8点だったころ、チャーの姿が。
コート脇を歩き、ベンチに座った。
さっきまで他の会場の試合に付いていて、移動してきたのですね。
数日ぶりに見る、ライブチャー。

ライブ映像では表情までは見て取れないけど、先生が後ろに座ったときに選手二人が「ニッ」とした感じがわかった。

間もなく11点になり、インターバル。
さてこういう時監督は何を言うか。

大きな身振りで何か一言、いや二言だったかな。
おそらく、いつもの練習を凝縮したおきまりのフレーズの数秒だったのではないだろうか。それとも選手を笑わせたのか?

小学生のベンチに入っていた頃、このインターバルで私は「何か」をしようとしていた。
それは選手を勝利に導く技術的に適切なアドバイスを与えることであった。実際、小学生の試合だとこういう大人の一言二言で試合がひっくり返ることが間々あった。
しかし今できないことがすぐできるようになるわけじゃない。素直な子だとアドバイス通りに動こうとして頭でプレイすることなり、動きがぎこちなくなってしまうこともある。こんな経験を繰り返し、この場で多くを語るのはやめようと思うようになった。
甲子園であるピッチャーが、突然投球フォームに注意が入り調子を狂わせてしまったように、いきなり本番で変えることなんてできやしないのだから。
本番で、しかも限られた時間で、今できていないことを指摘したいという衝動は、自分の日頃の指導不足をごまかそうとする気持ちに他ならないと気づき、ここでは技術的なアドバイスよりもが気持ちを支える一言で良いと思うようになった。

で、なんて言ったの?
今度選手に聞いてみよう。

よろこんで。

2014-06-19 16:39:14 | Badminton
 ぞうきんがけするとかシャトルを拾うとか。こういう時いつもサボる子がいる。今日はぞうきん忘れただの、シャトル拾いになった途端「トイレ、トイレ!」と騒ぎだしたりして。何らかの理由をつけてさぼるのはまだ良い。皆がやり終わるのを物陰に隠れて待っているよりは。
 こういう場合はどう対処するか。
 やらない子を叱ると良くない。それよりもやった子を褒めたり、「いつもありがとう。助かるよ。」と労をねぎらうと、次は何人かがもっとがんばろうと張り切り、次第に全体に浸透していく。
 しかしこのやり方は本来だめでしょう。
 やって当然のことを褒めていては、善を強要することになるし「これは皆がやりたくないことなのだ」と刷り込むことになるから。
 褒めても叱ってもだめならどうする?
 仕方ないから小学生には遊びを入れるのです。「一人シャトル10個拾おう。ヨーイ、ドン!」と言えばいい。子ども達はワーッと散って奪い合いながらシャトルを拾い、たちまち床はきれいになる。高学年相手には「ぞうきんがけすると脚力が付くよ」などと言えば、力強くやり出す。

 先日バドミントン部の高校生達が「どうぞ」を奪い合うようにやっていた光景。
 多少は褒められたくてやっていたのかもしれないけど、もっと他にそうする理由があったのでは。もちろん「どうぞ」の競争していたわけではないし、トレーニングの一環でもない。

 人の為に何かする。人が喜ぶようなことをする。そうした時自分の心が満たされることに何となく気づいているのかも。そこまでいかないとしても、楽しんでやっている。happy感が漂っていた。

 小学生にここまで気づいてもらうなんて無理かな。
 一斉片付けの時間はできるだけ楽ちんかつ目立つ仕事をいの一番にゲットする子。それを「あの子ずるい」と咎める子。そんなことに全く頓着しない子。自分の就いた仕事を楽しそうにやっている子。
 そんなやりとりを、今はじっと見ているだけ。

今年度最初のサタデークラブ

2014-05-17 17:51:26 | Badminton
 

 来る、来る、こどもたちやってくる。
 今年度最初のサタデークラブだから、初めての子もいるので少し早めに体育館に行きこどもたちを待った。
 4月から小学校の第2、4の土曜授業が復活したから、第1.3土曜にやるサタデークラブの参加は減るかもしれない。それが教育委員会の読みだった。
 しかし3月末の登録数は、川間小会場は過去最高となった。

 昨年度2月のクラブは大雪で、3月は学校行事で中止となっていたので、こどもたちとは1月以来の再会となった。
 「みんなちょっと感じ変わりましたね。」とお姉さんコーチが参加者名簿チェックしながらつぶやく。確かに。数ヶ月合わない間に学年が一つ上がり、皆少し大人になってる。

 土曜授業再開の影響がどれだけあるのか。そんな懸念を吹き飛ばすかのように、こどもたちがジャンジャン入ってくる。近隣の小学校で運動会だったので、その学校の子は欠席であるにもかかわらず、この子どもの数。どうやって2時間楽しませよう。

 3ヶ月以上のブランクがあったので、ノックやったら全く当たらない子達。手足バラバラだったり、握りメチャクチャだったり。急遽手投げノックに変える。ネット前にラケット挙げて立たせ、そこをめがけて羽を投げる。こどもたちはタイミング合わせてはじくように打ち込む。これを2周やる。次はもう少し後ろに立たせ、ストレートの羽を少し強く投げる。初心者は上から落ちる羽より、コルクがまっすぐ向かってくる方が打ち返しやすいからね。
 3周目のノックではいい感じの返球ができるようになり、4周目はドライブ玉をラケットで出す。
 こうしているうちにシャトルにタイミングが合うようになり、スピードを乗せた返球ができるところまで「復活」した。最初無表情だった子が、笑っていた。
 
 達成感。
 自分が「やったぞ」って気分の時は往々にして空回りしていることがあるけど、今日は手応えあったね。
 その分、ずーっと声だしていたから、喉が痛い。
 

アルファパートナーズカップな一日

2014-02-10 09:32:36 | Badminton
 明日は大雪ですとの予報が流れたその前日は晴れていた。本当に明日は雪降るの?と半信半疑ながら灯油買いにいくと行列。スコップや融雪材を車に積み込む人とすれ違うたび、やっぱり雪降るんだねと思う。
 そんななか、明日の大会は開くのかとの問い合わせがいくつか入る。
 主催者は決断しないといけないのです。大会を決行するか中止とするか。
 チャーに相談すると、「雪国の人は普通に生活してんだから」って言うので大船に乗ったつもりで決行となりました。まあ実際一人でやるんじゃないし,みんな一緒だからなんとかなるだろうと。
 そしてほぼ予定通りの人数が集まった。雪だからと参加を断念した人がいた一方で,雪だから仕事がなくなったからといって参加した人もいて。
 そうこうして午後4時まで予定通り行い、子どもたちを駅に送り、そして懇親会会場へ移動。外は渋滞しているのでしょうかと思いきや,走る車などほとんどない。

 自分の車は冬タイヤだからだいじょうぶ。とはいえ、雪道を走った経験はないというとたいていの人は長野なのに?と返すけど、長野に居た頃は免許持っていないから自分で雪道運転していないのです。だから実際の所どれくらいの雪まで走れるのか,アイスバーンでも大丈夫なのか。わからないのですよ。
 20センチ近く積もった雪の中を恐る恐る車を出すと。なんでもない。サクサク走れる。積もる雪の中もグイグイいける。本当に走れるんだとちょっと驚き。

 雪がどんどん激しくなる中懇親会会場へ移動する。
 50名で予約していただけにこちらも決行。どれだけ集まるのかと思いきや、最終的には45名参加。みんな帰りはどうするのと思うんだけど,皆一様に「なんとかなる」と。途中東武野田線運行停止情報入ると,元下宿人のTは「せんせんち泊まろう」とニコニコしている。
 そして猛吹雪の中三次会会場へ突入。
 その間雪は小康状態になり,電車が動き始めたとの連絡入り、でもTは「もう終電ないですから。」と相変わらずニコニコして,雪がやんだ未明に帰宅。
 長い一日でした。
 予定通りに全てが運び,本当に「なんとかなった」一日なのでした。

 が、ひとつ心残りなことが。
 こんなに雪が降ったのに、こんなに積もったのに、雪かきができなかった。
 車から玄関までズブズブ雪に埋もれながら進むと,雪の中をジャンプしながらバンが飛び出してきた。
 深夜なんで、とりあえず家とバネとバン小屋とのトライアングル通路だけ雪かきし、こたつで4次会となりました。


 


手出し無用

2014-02-06 10:51:57 | Badminton
 子どもたちにバドミントンを教える時,ずーっと声を張り上げることになる。ラケット下げないとか,足を止めないとか,左足どうしろとか,左手うんぬんといった技術指導より、とにかくずーっと言い続けるフレーズは「次の子はもっと後ろに下がってて」である。
 一人ずつ順番でノックする。まずこの状況では我先にと先頭争いが始まる。今日は大きい子順にしようとか,小さい子順ね、などとぐちゃぐちゃ子ども同士が言い合っている間シャトル揃えながら待つ。しばらくして先頭が決まる。さてそこからが問題。たいていこの時二番目の子はすぐ後ろに立ち,その後ろに三番目,四番目と一塊になっている。どんなに言っても次の子達はどんどん前に出てきてしまう。
 そんな中に一人分別のある子がいて,他に子に下がって待つように指示している。「ラケットあたると痛いんだよ」と説明している。
 そうだね。一度痛い思いすれば次は自ら気をつけるようになるわけで、でもだからって子どもが痛い思いする危険を見過ごすわけにもいかないわけで、だからずーっと言い続けるしかない。「もっと後ろで待ってて」と。
 こんな時他の大人が後ろで待つ子たちを制御しはじめると、助かると思う一方で興ざめすることもあるんですよね。
 子ども同士が前後しながら、今まさに混沌から秩序が生まれようとしている。この場合はここで大人は手を出さない方がいい。ただ見ているだけでいい。
 

バドミントン観戦三昧

2013-09-23 07:54:31 | Badminton
 先週の台風で順延となり、日程変更して行われた大学のリーグ戦を見に行く。玉川学園は遠い。2時間半もかかる。経路はいくつかあるけど、春日部、北千住経由コースを使う。電車に乗って気づいたのは、玉川学園の隣の駅は町田ってこと。町田なら大会で何度か行っているからなじみがある。なんだ、町田の近くか。行き慣れない街に向かうことでよそ行き気分だったけど、漠然としていた位置がクリアになって「なんでもない」気分になる。
 いつものことながら往年のOB,OGの皆さんが応援に駆けつけていて、当時の学生時代の部活の話しをうかがいながら、遠慮がちに声だして応援する。昼には終わったので、公園みたいな学園内の道を下り駅へそそくさと向かう。それはYONEX OPEN JAPANが行われている東京体育館へ向かうため。
 新宿で総武線に乗り換えると、車内変な格好の人がどんどん増えてきた。膝上丈の浴衣姿で派手な髪飾りをつけた集団。どっと千駄ヶ谷で降りる。皆歩く方に一緒に歩く。この人たちみんな東京体育館か?
 改札を出るとズラーッと人が立ってる。皆それぞれに何か書いた紙を胸の前に掲げている。
 「アラフェスチケット1枚ゆずって下さい。」
 あたりはアラフェスゆずってだらけ。ヨネックスオープンならチケット余分にあって、さっき譲ってきたばかりなのに、アラフェスってなんだ?
 中に「アラフェス(嵐)チケット」と丁寧に説明入れている人がいたから、そうなんだって事情がわかった。「鹿児島から出てきました」なんて懇願調の人もいる。若者だけじゃない。同世代の人もいた。こうして立っていてゲットできる可能性ってあるのか?と思うけど、これだけいるんだから0ではないのでしょうね。違う文化を生きている人たち。
 東京体育館へ向かう人の流れは少ない。受付は閑散としている。中は静か。しかし一歩中に入ってびっくり。満員。
 男子シングルス1ゲーム目、16-18の攻防中で場内は静まりかえっていた。ラリーに息をのんで。
 この後の女子シングルスでは16歳の高校生が優勝し、史上最年少かつ日本人初優勝という日本のバドミントン界にとってはセンセーショナルな時を皆で共有した。
 体育館を出るとまだ駅前にはアラフェスチケットの人並みがあった。その人たちが立ち並ぶ中、花道を引き上げる気分をほんの少し味わいながら駅へ向かった。


久しぶりの大会観戦

2013-09-16 13:12:36 | Badminton
 昨日は大学のリーグ戦応援に市川まで行って来た。
 台風が近づいているから行くの行かないのって迷いながら出発。

 最近うちで作るアイスコーヒーはうまい!なじみの豆やのおじさんに「こちらの豆で入れたコーヒーは美味しくって。もう喫茶店のコーヒーより美味しいですよ!」なんて自分でもビックリするくらいのセリフを言ってしまい、ちょっと媚びてて嫌だなと思いながら精算すると、おじさんは別にうちのマメが特別ではない、きちんと入れれば皆同じ味になるくらいの素っ気ない言葉を返してきた。あーあ、やっぱりちょっと見透かされたみたいだなと少々自己嫌悪に陥る。と、おじさんは「アイスコーヒーの美味しい入れ方教えてあげますよ。」
 
 早速家でおじさんの言う通りにアイスコーヒー作ったら、うまい、うまい、とにかくうまい。

 そのアイスコーヒーをリーグ戦会場に持っていこうと思った。
 家を出ると、ちょっと肌寒い。長袖を取りに戻る。こんなんじゃホットコーヒーの方が良かったかな。
 県道を右折すると、進行方向に真っ黒な厚い雲が。嫌な予感。時折ザーッと強い雨が降るけど、進行方向が左にそれるうちに巨大な黒雲は右へ後ろへと移動していき、前方の空は少し明るくなってきた。市川方面に行くときは野田橋を渡り埼玉側に出てそのまま土手沿いをグイグイ走れば、うまくすると50分程度で到着する。しかしこの道は対面通行であるにも関わらず道幅狭く、側溝空いていたり路肩が危険な道だから、今回は安全パイの通常経路を選択。
 とその時、突然目の前に落雷。あちらこちらで雷鳴轟いたりピカピカしているわけでもないのに、突然「ドッシーン」という地響きとともに目の前が明るくなった。そしてその途端土砂降り。とにかく走るのをやめ、コンビニ駐車場に止める。
 行こうか、行くまいか。引き返すか。帰るということは、このままあの黒雲の中に突っ込むということになる。防災メールで野田市の警報が届く。ラジオでは竜巻注意とか言ってる。そもそもこんな日に試合やるのかな。会場に先着いているだろう人に確認すると、現地は今雨降っていないとのこと。じゃ、出発するか。
 
 いつものコースと違う通常コース使ったから、逆に道わからなくなり、増水しそうな川沿いの道を避けながら走っているうちに試合開始時刻15分程過ぎて会場到着。
 何のことはない。現地は雨は上がり、むわんとしている。そして会場は、暑い、むわわん状態。首からいきなり汗が流れる。バッグの中を探ると、やっぱり扇子は入っていない。雨用に持ってきたタオルで扇ぐ。
 暑いぞ。今日はアイスコーヒー活躍するぞ、が。
 ここに到着する事が究極の目的みたいになってしまい、試合観戦グッズ持って来なかった事にあらためて気づいた。ビデオカメラなし、うちわなし、クーラーバックなし。なにやってんだか。

  




明日から夏休み

2013-07-19 11:24:33 | Badminton
 子どもたちに、「今日どんな練習したい?」と聞いてみた。それがやりたい理由を言って、みんながOKならそれをやろうというルールを決めた。
 そう決めたから「じゃ何やりたい?」と聞いたところでいきなり意見はでない。その日はこちらが決めたメニューで練習した。
 そして次の練習日。
 ニヤニヤして登場。やりたいことは決めてあるという。しかも二つ。
 多分あれだなと思う。
 だいたい言いそうなことはわかる。しかしこちらが決めた定番メニューは一通りやりたいから時間を区切って「あの時計が45の所に来たらやりたいこと聞くからね」と伝える。
 定番メニューをこなしながら必ず一つはその進化メニューを追加することにしている。要するにその日初めてやる練習が一つは入ることになる。新メニューに入るといつだって取っ付きが悪い。最初要領が飲み込めないことに加え,結局最後までうまくできないから。だから新メニューになるとコートは途端に微妙な空気になる。なんか、浮かないっていうか,飽きちゃうっていうか。本来ならできるようになるまでしつこくやるのだろうけど,できようができまいが、それにこんな空気だから15分程度で切り上げる。だからいつだってなんとなく尻切れとんぼな新メニュー練習になる。

 さて定番練習とその日の新メニュー練習一つを終え、「じゃ,時間だから何やりたいか聞こうかな」と言うと、ほらやっぱりあれかと思う練習が出る。たいていは自分の得意な内容。「すっごいじゃん」って褒めちぎられた練習があがる。良くできる事に限って練習したがる。そしてもう一つ上げるのは前回の新メニューであることが多い。要領を得ないでモヤッと感を残して終えた前回の新メニューが選ばれるということ。
 実はこれがポイント。この新メニューっていうのは、その子のできることを踏まえた上でほんの少し挑戦できる内容になっているんだから、できる幅を広げるための練習で本来おもしろいはず。
 そしてその後の展開はこんな感じ。
 前回やって練習要領がわかっているから進んで準備する。前回より少しできるようになっている。褒めちぎられる。体クネクネする。次回のリクエストメニューになる。

 バドミントンもバネも1年生の指導は全く同じ状況で進んでいる。
 4月にスタートしてお互いの流れができ、成長の土台ができ始めた所で夏休みに入る。これで9月まで一旦休み。
 長い休みがどう影響するのだろうか。

「本当」って普通

2013-02-03 13:57:34 | Badminton
 サタクラで、先日の市民大会に出場した子に前に出てもらい、健闘の拍手を送り、参加した子に感想を言ってもらった。突然みんなの前で感想を求められてもじもじしている子に、大きい声で言うようにと促す。そこへ遅れて入ってきた子。その子も大会参加組だったから到着後すぐに、なんだか状況わからないままみんなの前に立ち感想を言うことになったので何を言おうかと一瞬考えている、すると、列の中程から1年生の子が一歩横に出て「大きい声ではっきり言うようにって、さっき先生言ってたよ。」 
 どきっとする瞬間。
 子どもの前に立ち何かを説明する。そういう時聞いていないと思われる子が必ず何人かいる。たいてい隣の子としゃべったり、上の空の目つきしていたり。そういうイレギュラーな少数は目につく。しかし多くは、ただいま進言した子のように、とてもよく話を聞いている。一字一句漏らさず聞き、全て正しいこととして心に入っている。

 これは自分の悪い癖なんだけど、人前で説明するときについギャグをいれてしまう。子どもはそのまま受け取るから気をつけないといけない、と思うんだけど。



野田市民大会雑感

2013-01-23 08:25:07 | Badminton
 今週早々に体調不良となり、2日間ペースダウンしてしまった。よって溜まりにたまった2日分の仕事を一つずつ片付けるのだけど、その前に日曜のサタクラ生の市民大会の様子を述べておかねば。ということで出かける前に大急ぎ入力。
 
 前日のサタデークラブで最後のあいさつで、「試合は一人が勝てば,一人が負ける。どんなにがんばっても必ずどちらかは負ける。だから勝った負けたよりも見ている人が感動するような試合をしよう。」と付け加えておいた。川間小サタデークラブからの出場者は1年生と3年生。市民大会の種目は1,2年生の部と3、4年生の部。ということはこの子たちは皆、一つ上の学年の子とあたることになる。低学年生で1年の違いは大きい。ましてや1年生は10月から始めているから、3ヶ月と15ヶ月の違いはとても大きい。そういうわけで最初から負けるを見越していたから,こう言ったというのもある。
 どんなに低学年だろうと、始めたばかりだろうとサーブが入らなければ話しにならない。
 ラリーポイントになる前は、サタクラ生がサーブが打てなくて試合がなかなか終わらないことが度々あった。ラリーポイントになってからは、サービスオーバーの連続で試合が終わってしまうなんてこともあった。とにかく試合に出ると決めた以上は,最低サーブ。そしてコート内でのマナー。初心者でもこれは守ろう。
 1年生にとってラケットは長い。だからバックハンドでのショートサービスを指導した。そして試合前後のあいさつ。審判、相手へのあいさつ。そしてコートへのあいさつ。

 コートは広い。初めて大きな体育館でコートに一人で立った時、とんでもなくコートは広いと感じた。あの時の気持ちを今この子たちは感じているんだなと思った。寒さと緊張でガチガチになってしまった子。コーチが打つ羽とは違い、とれないところに打ち返されることの連続。悲しさと,悔しさが押し寄せている子。でも最後までコートから逃げなかった子。これは感動した。脇で応援し続けるお母さんにも感動した。
 予選リーグを抜け,いつも一緒に練習している子同士での決勝トーナメント1回戦。ということはどちらか一人は勝ち,どちらか一人は負ける。この試合は笑いが起こるほどの接戦となり、1点差ゲームとなった。「おもしろかったー」と周囲の声。勝って嬉しい、負けて悔しいは残ったけど、感動のある試合だから良かった。
 3年生の試合。練習では空振りばかりする子がなぜか調子良く勝ち進んでいる。本番に強いんだ,この子。他の子は?負けて泣いてる。泣くくらいなら普段ももっと真剣にやれよとちょっと思うけど、これがきっかけになるならそれで良しということで。3年生の試合を大体育室で見ていると、3年生の男子たちはコートの出入りでコートにあいさつしていた。これはMコーチやOコーチの指導の賜物。
 ブレーは短日に上達しないけど、初心者でも振る舞いは一流になれる。
 
 いろいろな意味で感動多し。


後悔しない練習

2013-01-21 08:50:04 | Badminton
 野田市小中学生大会前日のサタデークラブ。大会参加選手にとっては大切な練習日。
 サタデークラブを始めて10年が経った。当初からバドミントン参加者は市内最多で、人気講座となっている。年間10回程度のサタデークラブだが、年度末に文化系講座は成果発表の場がある。しかし体育系講座にそういった機会はない。では、市のバドミントン協会主催の小中学生大会を発表の場にしてはどうかと、いうことでこの大会に出場するよう子どもたちに声をかけた。最初は数名の参加のみ。これは児童保護者への大会アナウンスが徹底できないことに原因があった。翌年は、4月からこの大会を目標に練習するよう度々説明し、更にその翌年は教育委員会を通して児童全員に大会案内が配布できるよう調整すること数年。そして迎えた今年は50名あまりの参加者となった。

 大会を目標に練習するとは言ったものの、とにかくこの子たちは練習量が足りない。月に多くて2回。それも1回2時間。そのなかで実際シャトルを打つ時間は30分もないだろう。だから大会前日は切実なのです。
 練習終了間近となり、ハンドマイクで「あと5分で終わりだよ。後悔のないように残り5分、精一杯やりなー」と言うと、男の子がクルッと振り向き、ワンピースだったかなんて言ったか忘れたけどアニメの名前を言い「みんなは航海士っていってるよ。」ときた。シャレね。この子「後悔しないように」という言葉にかけてきたのね、と思った。でもそう言ったあともこちらの目を覗き込んで、「コウカイシってどういう意味?」
 アニメでよく耳にする「みんなは航海士」の航海はどうも「後悔」ではないと感じていたので、「後悔のないように」と言われた今、なんとなくモヤッとしていたものを解決したいのだということらしい。航海士の意味を説明する。最初はふざけて聞いているのだと思ったので軽く説明すると,何度も説明を求めて来る。丁寧に説明し、そしてその正しい意味を知ると,数人の男子の群れが一同に納得していてうなずき合っている。「いつも後悔している人たちだと思ってたー。変だと思ったー。」と言う笑い声が聞こえた。
 納得してスッキリしているその間に、最後の5分は終了。

 そして迎えた市民大会の日。
 大会雑感は後日ということで。
 
 

ちょっと○○な気分

2012-11-18 17:25:36 | Badminton
 サタデークラブ希望者に、市民大会まで1時間の延長練習を組んでいる。
 それは、右も左もわからない状態でサタクラ生が大会に出場することが多々あるから。せめてルールを把握し、サービスを打つ位置くらいは間違えないでほしい。できればシャトルを相手に渡すときにネットの下で手渡ししないでほしい。もっと言うと、コートに入るときや、審判に礼をし、そして相手に礼をする。こんな最低限のマナーを身につけてほしい。そんな理由から、大会参加希望者には、試合のためのいろいろを覚えてもらうために延長練習を組んだ。
 そうしたら、試合に出るわけでもないけど練習希望してきた子もいた。まあ、それも良し。ということで、昨日は1時間マンツーマンでのみっちり打ち合い。
 最初はとにかく長く打ち続けることが目標となる。回数を数えると上達が目に見えるから、その後のやる気にもつながる。だから指導者側としては、子どもが打ちやすい場所に、返しやすいシャトルを打ち続けることに神経を注ぐことになる。この子は山なりで真上から落ちるシャトルより、直線のシャトルに対してミスが多い。初心者だと、ドライブやドリブン系の直線のシャトルを打ち返す方が得意な場合が多い。それは、たいてい初心者は腕を縮めて低い位置で、布団たたき握りでひっぱたくようにしてシャトルを打つから。まっすぐ向かってくるシャトルの方がコルクにヒットしやすい。
 でもこの子は違った。しっかり頭上でシャトルを捉えている。ではもしかしたらこれもできるかもしれないと思い、前に落としてみた。
 頭の上で、できるだけ高い位置でシャトルをキャッチする練習。そして左足で床を蹴ってから右足を大きく出してネット前のシャトルを捉える練習。この2点をサタクラで全員にノック練習しておいた。ということは、ちょっとコツをつかめば前に落ちるシャトルにも反応できるかもしれない。こうやって打ち続けること1時間。20回以上続けて打てるようになった。
 
 隣のコートでは、手伝いに来た中学生になった元サタクラ生が1年生と打っている。
 そういえば、この子と数年前ここで同じことをした。
 初心者の彼女に続けて打とうと促し、20回打ち続けることができた。それがきっかけだったかどうかはしれないけど、その後その子はジュニアに入部し、本格的に練習することになった。
 
 さらにその隣では、小学生のときにやんちゃし放題だった元川間ジュニア生が、1年生を褒めながら打っている。

 笑っちゃうね、この光景。




怒濤のサタデークラブ

2012-10-21 13:53:58 | Badminton
 昨日のサタデークラブから、小学1年生を新たに迎えた。その数26名。川間小を含め、市内の7つの小学校から1年生が集まってくる。ということは会場への誘導から対策する必要がある。スタッフにはいつもより早く集合してもらい、その日の流れを打ち合わせした。参加者の半数は1年生になるわけだから、これまでと同じ練習メニューではだめなわけ。かといって今までの子に対しては、試合を意識した練習を継続しなければならない。そして何より、学年や学校の枠を超えた縦割りメニュー取り入れなければ、サタクラとしての意義が半減してしまう。
 練習メニューは事前に準備しておいた。子どもが飽きずに続けられ、徐々に難易度を上げることで達成感が得られ、そして全てバドミントンの動きにつながるメニュー。これらが次々と瞬時に出せるようにカード式にして準備しておいた。これは夏期講習の初日に似ている。万全の準備で待つ。
 サタクラ開始の時間が近づくに連れ、どんどん子ども達が集まってくる。見学の保護者の皆さんもずらりと並ぶ。
 開所式でコーチが挨拶する。そういえば今日のコーチのうち3人は、小学生時代このコートで教えた子。それが社会人や高校生になって戻ってきたのです、と1年生達に説明したら、皆「ふーん」って顔していたのがちょっとおかしい。

 練習っていうのはどんなに準備しても、打ち合わせしても、予定通りにできるわけがない。誰が出席するか、コーチは誰か。子ども達の集中力は天気によっても左右される。途中子ども達の様子見ながら、カードをチラ見しながら動きのメニューを次々出していった。これも夏期講習初日にそっくり。お互いの緊張感と距離感。

 途中から1年生と2年生以上にわけ、1年生にはラケットワークを教えた。ここで登場するのが、この日のために準備した秘密兵器。子どもにとってバドミントンのラケットは重くて長い。振り上げるのも振り回すのも大変だから、もっと軽く振れる何かないか、と考えたあげく用意したのはもの、それは「はえたたき」。これはいい。握りは近いし、長さも子どもにちょうどいい。素振りは体が大きくなってから正しくできればいいから、それよりラケットを持ちながらコート走りまわることが大事。これなら軽いから楽に振り、走り回れるじゃん。ということで「ジャーン」と刀を抜くように目の前に出した秘密兵器に、子ども達の反応やいかに!
「えー、はえたたきじゃん。」
 喜んで受け取ったのは数名。なーんだ、って散った1年生多数。しかも「やっぱりラケットがいい」と一旦受け取った数名も途中からはえたたきには見向きもしないのでした。これの方が軽くていいのに、と思うのは大人の考えで、1年生だって、初心者だって、やはり本物を持ちたいってことかな。
 いろんなレベルを一度に進める夏期講習初日と同じ。ということは次回はもっとなめらかに指導できることでしょう。

 怒濤の2時間、そしてその後の1時間の追加練習を終え、コーチ陣で吉野家へ。
 そこで、社会人になった元川間ジュニア生コーチ曰く
 「これって、虫殺すやつでしょ?」って子ども達言ってましたよ。
 そうか、そういうことか。はえたたきは汚いという印象も影響したのか。
 
 この元川間ジュニア生コーチ達もそうだった。体育館に虫が死んでいると大騒ぎだった。ギャラリー掃除をみんなでやる時、蛾の死骸に悲鳴をあげていた。たかが虫じゃんと思うけど、こういう子どもの感性がわからなくなったということですね。