バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

アルファクラブ、今年度最終回の巻

2023-03-16 18:27:35 | NPO法人アルファバドミントンネットワーク
昨日は今年度最終回ののアルファクラブがあった。

水曜の夕方4時から6時までのバドミントンレッスン。
レッスンとは言うが、積極的に指導するわけではなく、小学生がゆるりと集まりバドミントンを通じてわいわいやる場所作り。
バドミントンの子ども食堂版。
この時間設定がミソ。夜ではいけない。平日の放課後であることがこだわり。
練習終え迎えに来たお母さんと帰り、それから風呂に入り夕食を食べる。
小学生の習い事はこうあって欲しい。
子どもの頃、「ごはんだよー」と母親の声がかかるまで、みんなと外で遊んでいたノスタルジーの再現といえば自分勝手なんだけどね。
体育館を引き上げる親子がぺちゃくちゃと話している様子を見るのも、好き。

大会に出るわけではないし、勝ち負けにこだわるわけでもない。
だから目標設定が難しい。
そんな問題を解決するために、ブラン君カレンダーを作った。
月のレッスン目標を、ブラン君がポーズするカレンダー。
一応、体の動きをイラストで覚えるよう、犬だけど人間の動きで描いてみた。
子ども達はこのイラストをもとに、毎月共通テーマで練習する。
「今月ははたうちだね」とか「来月は難しいぞ」などと練習を意識した会話を成立させやすい。




そうやって迎えた最終回。
6年生にとっては最後の日。
1年生から続けていた子が、先月からじわりじわりと最後感を漂わせている。
言葉の端々に、「あと何回」と挟む。
そしてついにやって来た最後の日。

手がかかる子ほどかわいいと言うとおり、その通りです。
いつまでも名残惜しそうな様子が垣間見え、それを照れ隠しする様子が見え、なかなか帰らないでまとわりついていて。

これだからやめられない。
夕方の二時間レッスン。
たいしたことできないけど、たいしたことしようと思っていないけど、また4月から新しい年度が始まるよ。

10回目の総会資料作り

2022-04-06 21:12:20 | NPO法人アルファバドミントンネットワーク
NPOの総会が近い。
ギャラリー輝の展示替えも一大事だけど、総会も一大事。
まだ何も資料作っていない。
活動報告書、決算報告書、活動計画書、予算など等。

初めての総会は10年前。
あの時は大変だった。
NPOのひな形あるけど、何から何まで初めてだから時間ばかりかかって、さらに経理の知識全くないこともあり決算報告書うまく作れなくて、県に問い合わせしながら何とか仕上げた。
決算報告書作りは難航したから、翌年は会計ソフト入れ、有料サポート契約し、まあなんとかできるようになった。
そうして10回目の決算報告書作り。

今年はすごい。自分で自分を褒めたい。
これまで会計ソフトにコツコツ入力したおいたということもあり、手持ち金額のチェックはたちまち終了。
チャチャっと口座連携して自動取り込みし、口座記録もたちまち終了。
それぞれの残高整合確認し、最後に決算をクリックすると。
できた!
10回目の決算報告書はトータル2時間で終了。

会計ソフト使っているから当然なんだけど、一番面倒だと思っていた書類作りが終わって、ほんとーに良かった。
残りの資料は木曜、金曜で仕上げたい。

ナバだ!

2021-07-26 11:53:23 | NPO法人アルファバドミントンネットワーク
昨日2回目のワクチン終了。
1回目後の副反応からして2回目はそれなりに来ると警戒し二日間寝込むスケジュールを組み直した。
そして仕事前倒しで猛ダッシュで、9月オープン予定のギャラリー輝の印刷物をワクチン前に怒濤のごとく発注し終えた。

朝起きると,意外と何でもない。
というか前回より腕の痛みが少ない。
あれ?って感じ。
そういえば1回目より注射針刺している時間短かったような気がする。
ワクチン量少なくなった?
そんなわけないと思うけど,打った時の痛みも2回目の方が少ない。慣れかな?

2日間ゴロゴロする予定でKindlに読みたい本ダウンロードして,ロキソニン手元に置き満を持して迎えた翌日なのに、まだ大丈夫。

明日は台風来るって言うし,できるところまでやっておこうとプランターの野菜手入れし、リサイクルゴミ持ち込み、ベランダに置いたエアコン室外機に作られた蜂の巣片付け、今後蜂の巣作られないようにと全ての室外機に網戸張ろうかと思い網戸購入し…。
まだ大丈夫。

じゃ、本格的に教室にこもり,あさってからの夏期講習資料しっかり作ろう。

いえ、その前に。
一昨日のオリンピック開会式の感動が薄れないうちに書いておこう!

土曜の夜、オリンピック開会式を自宅でくつろぎながら、そしてお目当ての選手の晴れ舞台を見届けようとずーっとテレビの前にいた。
見届けたいのは,モルディブのナバ。
彼女は2015年にモルディブバドミントン協会ムーサさん、双子の姉妹ナビと日本にやって来て、NPOアルファのコーディネイトで野田市内個人宅にホームステイし,西武台千葉で制服を着て一緒に学び,トレーニングし、そして国の事業に招聘された。
どういういきさつでこうなったかは長くなるので割愛するが、彼女達と過ごした日々は関係したみんなの心に今でも深く刻まれている。

モルディブ共和国から女子オリンピック選手を出したい!という夢を背負ってやって来た彼女達。
関係者や本人達にとってもその思いが揺らいだり,思い通りにならなかったこともあっただろう。
夢は「強く願い続ければ叶う」というが、もちろん願うだけでノーアクションで叶うわけがない。強い思いと共にぶれずに前進続けて初めて結果が得られる。でもそれだけではないなとムーサや白井さんを見ていてそう思った。
常に,楽しそう。
こうしなければ!という悲壮感はなく、いつもハッピー感満載だった。
だから皆が関わりたいと思ったし協力を惜しまなかった。

誰にとっても私たちのナビ・ナバだった。

選手入場が始まった。
順番は50音順
アの国だけでも20くらい続く。モはずーっと後だ。
途中サ行、タ行は睡魔に襲われる。
メキシコの次あたりと踏んでいたのでスマホを持ってテレビの前で片膝立ちして待つ。

入場ゲートに,見慣れたモルディブの旗が見えた。
ようやく選手が。
そこで見たのは,旗手を務めるナバの姿だった。

「ワー」と声を上げると,床でひっくり返って寝ていたブランが駆け寄ってきて「どうした、どうした」と私の廻りを駆け回り、テレビの前に立ちはだかる。





翌日NPO会員ネットワークで、旗手を務める晴れ舞台を目撃した感動で大いに盛り上がった。リアルに手を取って喜び合うことはできない昨今だけど、こうして感動が共有できたことも感慨深い。

関係した皆さんにとってご褒美頂いた夜だったね。
NPOも10年目に入った節目の年、ちょっと頭をナデナデされた気分。


しふくの時間

2021-06-20 10:57:30 | NPO法人アルファバドミントンネットワーク
アルファクラブの子供達がバドミントンノート提出している。
強制はしていないので、今は数人提出するだけ。
これはいわゆるコーチと子供の交換日記かな。
コメントはその子の学年に応じた漢字を使うよう配慮するが、つい学年以上の漢字を書いてしまっても、それをきっかけに覚えるだろうし、読めなければお母さんに聞くでしょう。
言葉も、そう。少し難しい言い回し、とくに慣用句やことわざ使えばわからなければ聞いて理解するでしょう。

今体育館が5時までだから、練習時間繰り上げ3時から5時にしている。
3時半頃からポツポツ集まるので、それまでに一人でネット4面張って待つことにしている。

こうしてネット張るの何年ぶり、いや何十年ぶりだろう。
監督なんて立場になってからか、自分でネット張っていなかった。

ポールに紐をかけてもう片方に移動し、長さが合わないと左右行き来して張りながら練習内容考えたりする。でもそのうちネット張りに無心になることもあり、それはそれでいい時間だなと思う。
そうこうしているうちに小学生が一人三時に来るようになり、一緒にネット張りするようになった。

まず4面分のポールを立てる。
小学生は移動は常に駆け足。
1枚のネットを広げ二人で左右に分かれ紐をかける。
小学生はぴょんぴょん跳びはねながらかける。
長さの調節と確認ができると、せーので一緒に引く。
無言で、あうんの呼吸で4面張る。
一人で張る静寂の時間もそれないに良いけど、この子と無言で準備するこの時間はもっと良い。

この子のノートに、一緒にネット張るのはコーチにとって「しふくの時間」ですよって書いておいた。
きっとお母さんに意味を聞くだろう。

その翌週ノートにこう書いてあった。
「お母さんにしふくの時間ってどういうこと?って聞いたら、コーチいいこと言うねってだけで意味を教えてくれませんでした。」
さすが、お母さん。



ずくをだして、コートレカードを作る

2021-05-21 09:38:33 | NPO法人アルファバドミントンネットワーク
本来ならば今日は別所温泉にいるはず。
ゴールデンウィークにギャラリー輝のオープン目指したが、コロナ感染状況を鑑み、暫くオープン延期した。
そんな話を工務店に伝えると、外構工事も、看板取り付けもゆっくりとなり…。
未だ外回り完成していない。
なんとも中途半端な状態ですが、まっ、仕方ないか。
ここは焦らず、とりあえず9月オープンを見据えそれまで与えられた時間で整理できていないことゆっくりやりますか。
やると言っても現地にそう気軽に移動できないから、自宅に居ながらできること、というわけで。

庭の植物をギャラリー前庭に移植するための掘り起こし作業。
増やしたい植物の挿し木作業。
ギャラリー輝リニューアルオープンに向けての思いを綴った手記の続きを書く作業。
など、など。

3月はオープンに向けての準備で精力的に作業した。
展示パネルやパンフレット作り。作品キャプションや解説パネル作り等。
訪れる方々にアピールするグッズもいくつか作った。
なんとかゴールデンウィークオープンに間に合わせようと必死だったから、短期間でそれなりのことができた。

しかし今。
いつオープンするかぼんやりしているから、作業にエンジンかからない。
そうか、だから外構もゆっくりなんだ、などと好意的に捉えたりして…。

しかーし、そこは貧乏性な私、いつも何かしていないとダメです。
だから空いた時間は結局他のことを詰め込んでしまう。

というわけで、ギャラリーに行かない週末はバネの補習です。
せっかく時間とれるのだから、だったらこども達に教室開放して勉強させようというわけ。

そしてもう一つ。
ずーっとちょっと心に引っかかっていたことを形にした。

水曜練のアルファクラブの子が連絡帳にコートトレーニングのこと質問してきた。
やり方がよくわからないから教えてくださいと。

アルファクラブではいつも練習最初にアップを兼ねてステップトレーニングしている。
バドミントン定番のステップをコンパクトに詰め込んで、さほど負荷がかからないメニューにしている。
簡単な動きだけどいくつかのパターンを組み合わせているから、覚えるのが大変なよう、こども達にとっては。
それでも数年やっていれば、なかには1年生でも、積極的に覚えてステップ行列の先頭に立つようになるけど、いつまでもあやふやで積極的に前に立てない子もいる。
この状況を打開するために何とかしよう。
と思っていたところで、こどもから質問がきた。しかもこう書かれていた。
「このやり方で合っていますか? 間違っていたらそう言ってください、直しますから」
こんなにこども達迷わせて、大きい子の真似しながら覚えなさいと放置していた自分が悪い。

だったら今日、ステップメニューを書いたカードを作ろう!
どうせならブランのイラストを入れてわかりやすくしよう!

いつまでにこれをやらねば!というギャラリー準備に追われるような逼迫感がない今、「そうだ、こうしよう!」的アイディア沸いて、「このブラン、かわいいぞ」ってほくそ笑みながらイラスト描いて、持ち運びしやすいようにとハガキサイズのハードケースに入れて、そして当日
「ジャーン」ってこども達に配ったら、
「あー、学校みたい」

そうか、学校の先生達はこども達の不明はスルーしないんだよね。
こうやって手間惜しまないんだよね。

この日は皆ケースを手に丁寧にトレーニングしていたから、次回は先頭メンバーが変わるかもしれないね。




米づくりと一緒に成長するNPOアルファ

2019-09-16 22:16:58 | NPO法人アルファバドミントンネットワーク
今年の米づくり、終わった-。
やりませんか? いいですね、やりましょう、でスタートしたハイブリッドスターライスプロジェクト。
今年で3回目です。

青少年の体験活動なんだから当NPOの活動範疇であると解釈し「いいね、いいね」のノリで始めたものの、米づくりは少々活動内容がはみ出る部分があり、今後も米づくり活動を継続し更には未来の未だ見ぬ活動をカバーする為にこのたび定款の一部を変更しました。

NPO立ち上げは書籍やネットで調べ何度か県担当者に相談し、どうにかこうにか設立にこぎつけたけど、所詮素人仕事でした。これまでも何度か事務局の不手際を指摘され、「そうなんですか!?」「そうなんですよ。」といったやりとりを県や法務局とやり。その度、修正しながらやり過ごしてきたけど、定款変更の必要に迫られるとは! 

設立準備段階で、もっと勉強しておくべきだったなどとうじうじしたものの、こうして定款変更するということはそれだけ活動範囲が広がり、組織が成長している証ではないか!と思い直したのでした。
そうだよね、NPO立ち上げたあの時、だれが私たちがこうして米づくりすると思っていた?
全く想像もしなかったことでしょ。だからもしかしたらこれからも、今思いもしないような活動に手を広げているかもしれないでしょ、と書類作成がんばりました。


田植えを終え、今年はまずまずきれいに植わったと喜んでいた時、今後も米づくり続ける予定ならば定款変更すべしと指摘を受けました。
申請書類整い、県に提出し認可が下りた頃、田んぼに案山子が立ちました。
法務局に登記手続き完了し、県に完了届けを提出した頃、稲刈りしました。










畑やりませんか? なんて申し出には、今のところ聞こえないふりをしております。

まだ構想段階なので公言できませんが、新しいアクションのイメージはあります。
NPOとして何をやるかは定款で定めた活動範囲のことですが、
「それをやると考え、企画している時にワクワクするかどうか」これが決め手なんです。

高校生や子ども達が楽しむだろうと思えば、自分が楽しい。
大人もおもしろかったーと言うなら、自分が満足。
これは社会で必要とされていると自負できるなら、楽しい。

もちろん事務局として作業負担と予算の兼ね合いもあるけど、基本全ては「ワクワク感」。

さあ、どなたか、新しいチャレンジ企画持ち込んできませんか?
その時は一緒にやりましょうね。

米づくりファンディング中間報告

2019-05-24 15:31:22 | NPO法人アルファバドミントンネットワーク










実際のお札が、これ。



ブラン散歩バッグにお金入れたままだったので、財布に戻そうとテーブルの上に置いたままにしたところ。

テーブルの下に隠れていたブランが、モグモグと遊んでいたのは、なんと1000円札。
お札くわえたまま走り回るブランを捕まえた時既に遅し。
切れ端はどこに。
部屋中探してもどこにもない。食べちゃった?
翌日、散歩で落としたブランのう○ち、じーっと見るけど、かけらもない。
消化した?

しょうがないか。
1000円のおもちゃ買ってきたと思って。
と思って、と納得していたところJAのO君が、「たぶん取り替えられますよ。今度持ってきて下さい。」
「歯形がかわいいから、記念にとっておきなよ」と言う人もあり、なんともかんとも。

鳥取でイカスミインク買ったまま一度も使ってなかったので、試し描きを兼ねて4コマ漫画にしてみた。
いいね、このインク。
セピア色がいい。もともとイカスミのことをセピアと言うのだから、まさしくセピアインク!
漫画ペンで描くから、線の強弱もかすれも表現できるし、乾けば水彩絵の具を乗せることもできるらしい。


新人行員の顔見がてらO君の所にお札交換に行くと、果たしてブランの記念歯形入り1000円札は、何の変哲もない普通の1000円札となって戻ってきた。

1000円のおもちゃをブランが噛み砕いたと思っていた1000円だから、このままハイブリッドスターライスプロジェクトに寄附します。


ということこで、目標金額20万円でスタートした米づくりファンディング。中間報告です!

卒業生から、卒業生の保護者から、NPO役員や会員から、そしてブログ読みましたという近所の方、遠方の方から、寄附をお寄せいただき、これまでに139000円が集まりました。
わざわざ届けてくれた方。どこに振り込めばいいですか?と問い合わせしていただける方。本当にありがとうございます。大切に使わせていただきます。

田植えの日だけでなく、こうして皆の思いがつながり続ける米づくり。
目標金額達成もさることながら、「支援します」と会いに来たいただき、連絡いただき、こんな嬉しいことはありません。


収穫の秋まで、ファンディング継続します。


放課後アソビ場ドミントン2019

2019-05-16 11:20:16 | NPO法人アルファバドミントンネットワーク
放課後アソビ場ドミントンというNPOの活動は、文字通り放課後の遊び場として、みんなでバドミントンの練習をするということ。
ポイントは遊びであること。そしてもう一つは放課後であること。
遊びだから、絶対こうすべし!という大人からのアプローチはあまりない。もちろん集団活動での最低限のマナーを守ることは当たり前だが。ある程度大人の目があり、安全が確保された空間で、集団活動を通じてそこそこに自由にスポーツ体験ができ、さらにそれなりに技術習得ができちゃう、これが毎週やっているアルファクラブであり、そのイベント版の放課後アソビ場ドミントン。

夕方六時、迎えに来たお母さんと一緒に帰る小学生達の体から湯気がたっている。口々に今日あったことをおしゃべりしている。
子ども達が全員帰るのを見届け、「あー、よかった」と思う。

5/15の放課後アソビ場ドミントンはいつもと違って工夫をこらした。
当日朝になって、サポートの高校生が足りないということが判明。高校生を中心にしたグループ活動を予定していたから、急遽活動メニュー組み直すことになった。
といっても誰かと相談するわけでなく、一人頭の中でグルグルと、そして手は無意識にブランのイラストを。

その時ひらめいた。
そうだ、ミッションを設定して、グループで達成していくストーリーにしよう。
集合、ゼッケン準備、挨拶などを入れていたら、羽を打つのは正味1時間。この時間設定で、小学1年生から6年生、初心者からジュニア選手まで、それも今日初めて会う子達もいる集団活動でスムーズに動くには、これしかない!

イラスト入りの活動メニューマップを作ることにした。
この場合パソコンで作るところかもしれないが、いえいえ、手書きの方が速いし、小回りが利く。なにより余計なこと書きすぎない。おそらくパソコンで作っていたら、あーしろ、こーしろとごちゃごちゃ書いて文ばっかりになっただろう。
テーブルにマジックを並べケント紙にいきなり描いた。



ミッションは3つ。
何事も3つがいい。
テストで言えば、だいたいできてみんな80点ぐらいできる問題を作るように、だいたい達成できそうなミッションを設定した。そして最後の一つはチャレンジ問題風。

何事も3つが良いとはいったものの、一度に3つ言ってはいけない。
例えば、「ノートと数学テキスト出して、86ページ開いて、練習問題2から始めて下さい。式と計算はノートでやるように。」と言ったとしよう。
しばらく様子を見ていても何も机に出さない子。練習問題1からやっている子。テキストに直接書いている子。
こんなことやりがちなのはたいてい男子。これはその子が悪いのではなく、一度にいくつも指示した方が悪い。少なくとも1文ずつ区切って、句点をつけて指示しないといけない。
更には耳で情報をキャッチするのが苦手な子もいるから、必要なことはホワイトボードに箇条書きするという手間を惜しんではいけない。
これと同じことがバドミトンの練習でもよくある。
だから3つのミッションを口で言ってもだめだろう。紙に書く、それも文章だけでなくイラストとカラーでわかりやすくしよう。

とこういった、いくつかのポイントを網羅するなら、やはり手書きが一番!

メニューマップの存在が良かったのか、それともミッションを事前に設定したから良かったのか、活動はとてもスムーズだった。
たいていの場合、事前に準備しすぎたときは指導者の空回りになることがある。今回はどうだろうという不安はあったが、挨拶と活動内容説明時から子ども達の食いつきがよかった。
話を聞きながら、「よし、やろう!」というチャレンジムードが伝わってきた。

小学生時代は「みんなで何かをする」ことに喜びを見いだしやすい。一人で一番を目指すより、みんなでチャレンジが気持ちにマッチする。
小学生育成の際、この視点を忘れるとちょっとずれたことになってしまう、経験上。
今回はミッションが簡潔に設定されたうえで、みんなでチャレンジにフィットしたのかもしれない。

最初は今日の活動どうなっちゃう?状態だったけど、終わってみればみんなの表情見ても体から立ち上る湯気を見ても、まずまずではないですか。イラストマップもうまくできたし。などと、自画自賛しているのは自分だけかもしれないけど。


3年目の米づくり

2019-05-10 14:59:55 | NPO法人アルファバドミントンネットワーク
「何事も継続することが大事ですよ」
と声をかけてきた人は、農家の人を紹介してくれるという。
 ご縁と心で始まった米づくり活動、「ハイブリッドスターライスプロジェクト」、存続の危機にあった時のこと。
 継続することが大事なのは、もちろんわかっている。だからといって無理はいけない。これやることにhappy感ないのなら、苦労してまでやる意味がない。

 無理しないことを前提に打ち合わせを進めた結果、昨年と同じサポート体制整い活動継続が決まった。続けましょう、という皆の思いが伝わってきた。

 今年は多くの作業を外注することにしたので新たに予算組んだ結果、いろいろ工面したが20万円活動資金が不足する。でも米づくりは、やる! 走り出せば何とかなる! と背中押され、仲間内で「米づくりファンディング」を立ち上げた。するとすぐに、「お金足りないの? 子ども達の教育の為だから、使ってよ」と寄附の申し出があり、その後も「これを足しにして」と届けに来てくれる人がいて、活動のテンションが上がってきた。




 何でバドミントンや陸上部員が米づくりするんだ?
 大会が近い最中、1日田んぼで過ごすより練習する方が大事だろ、と思う人もいることだろう。
 10代の日に、どろんこになりながら米づくり体験することに意義があり、それを大人としてサポートできることに楽しみを感じ、共感した人が集まっているこの場がhappy感で一杯になっている。それでいい、それがいい。
 よし、それじゃ去年よりたくさんカレー作っちゃおう!と寸胴鍋3個用意して田植えの日を迎えた。

 120人ほどが田んぼに集まった。
 バドミントン部はもとより、陸上部の面々は顔なじみの子が増えた。3年前の初めての田植えの日、陸上部の彼らは全員無言でどこかおどおどして真っ白なTシャツで登場した。2回目の昨年は向けるカメラに笑顔で応えてくれるようになっていた。そして3回目の今年は。集合の挨拶の時からニコニコしている。バドミントン部も陸上部も、今年初参加の1年生に話を伝えているようで、新入り達もすっかりなじんで輪に溶け込んでいる。

 ダーッと一列に並び、下がりながら植えていくおなじみの光景。今年は卒業生達が家族連れでやってきたから、ちびっ子の参加が増えた。鞄づくりに来日しているパリジェンヌもやって来た。友人、知人、近所の人も参加した。こうやってじわりじわりと輪が広がっていく。





 一方、カレー作りは思いの外苦戦した。
 調理部隊も田植えに参戦できるようにと畦で作る。だから食材は家で高校生にカットしてきてもらう。
 大鍋にジャガイモ、にんじん、タマネギ、それぞれジプロックLサイズ1袋分。そこに豚肉1㎏。それらをダーッと炒めて煮込むだけだから、去年はすぐに出来上がった。風よけ用にコンロガード買おうかと一瞬躊躇したが、一つ540円也。アルミホイルで代用できるからと無駄な出費は慎むことにした。これがいけなかった。
 風が強くアルミホイルがうまく巻けない。さらに気温が低いから、なかなか煮えない。去年のようにすぐにジャージャー、グツグツいってこない。更には見込んだ250食分で足りないかもしれないという焦り。煮えない、足りない。やきもきしている間に、調理部隊の高校生と保護者の皆さんが何とかしてくれた。ルーを買い出しに行ってくれたり、とろみつけたりと。とびっきりおいしいカレー作るぞ!という意気込みはどこへやら、最後は全て人任せになってしまった。





 関東平野はどこまでも広い。この空気の抜け感がいい。里山の静寂を切り裂く、若者の歓声がいい。寄り添う仲間と集える時間がいい。
 楽しいと楽するは違う。何もしない方がずっと楽だけど、何かするから楽しみが増える。

 ま、ほとんどみんながやってくれたんだけどね。
 結局自分は、犬連れて騒いでいただけなのでした。
 次回稲刈りは、激辛カレー用意するので、ご勘弁を。

 

アルファクラブ2018年度最終回の巻

2019-03-14 11:59:12 | NPO法人アルファバドミントンネットワーク

昨日は毎週水曜のアルファクラブ今年度最終日。

野田市小中学生バドミントン大会がなくなったので、ではアルファクラブ最後の2回で試合を体験させようとコート4面確保していたものの,正味1時間程度で30人が試合する方法はあるのかと悩みながら最終日を迎えてしまった。

「コーチ、今日どうやるの?」

コートの準備していると小学生が近づいてきた。この子は試合を楽しみにしているのはわかっている。試合を心待ちにしていたのはこの子だけではない。何人も「試合がんばります!」とノートに書いてきていた。でもこの状況で皆が満足いくだけ打ち合える方法がないと言うと、

「トーナメント戦にすれば?」

でもそれじゃ敗者は1回で終わってしまうし

「そこはコーチが考えて下さいよ。コーチにに任せますよ。5分間マッチでもいいですから。」

小学生にこう言われてやらないわけにはいかない。

 

今日何人来るのか,誰が来るのか,集まってみないとわからない。

集合かけてメンツを確認し4グループ作る。後から遅れてぼちぼち加わるだろうから、その可能性も加味して算段する。

下の2グループは半面マッチにし、1コートは敗者がフリーで打ち合えるスペースにすればそれなりに満足する時間になるだろう。

この人数ならあの子が言っていたように5分間マッチにすれば時間内に収まりそう。

そこから猛ダッシュで大学生コーチとトーナメントの準備した。

この大学生は機転が利く子で、こうやりたいんだ!とダーッと説明し準備の手順を話しただけで,スイスイと作業してくれた。

そして子ども達がランニングとアップを済ませる10分ほどの間に段取りを終えることができた。

 

結果として時間内に各コート優勝者決めるまででき、早々に負けてしまった子も飽きさせない最終日の練習となった。

予定していた6年生と打ち合うイベントはできなかったが。

最終日どうしようといろいろ考えたのに結局前向きなイメージがわかず,小学生に背中押された。

かといって事前にシミュして準備したとしてうまくいったかどうかわからない。

その場で柔軟に対応する方がうまくいくこともある。それに完璧に準備したら、その通りに行かないことにイラッてなりがちだし。

 

終わりよければ全て良し。

昨日はもう一つうまくいったことがあった。

 

先週は失敗した。

どうしよう,最後の2回で試合するって言いながら4面とったけど、どうやろう。

結局どんどんやって来る子ども達眺めながらいいアイディア浮かばず思いあぐねているとき、「コーチ打とうよ」とにじり寄ってきた小学生がいた。

いつもなら「うん、打とうか」と相手したやるからその日もそのつもりで近づいてきたのだろう。しかし余裕なく考え事していたのでこの子の相手をしなかった。その後この子はずーっといじけて,チラチラこちらを見ていた。

最終日の昨日も体育館の隅でこちらを見ている。こちらから「打とうよ」と声をかけてくるのを待っているのだろうか。

その後この子に個別に関わる余裕がないままトーナメントが始まり、果たして,この子はグループ内で優勝できた!

「コーチ、やった、やったよ!」と報告に来たその顔は先週からのモヤッと感を消し去ってくれた。

 

子ども達が増えたら嬉しいけど,それなりに大変。

でもこういうことがあるから、また4月から楽しくなりそう,アルファクラブ。

 


ハイブリッドスターライスプロジェクト2018

2018-05-07 13:06:25 | NPO法人アルファバドミントンネットワーク
「それがいいんですよね!」

 昨年お願いしたソイタウン講師の先生に,今年も是非と講師依頼し,なにげに明日田植えですと言うと米作り活動を絶賛された。
 高校生達がバドミントンだけじゃなく、米作っちゃう、それがいいんです!全国どこ行っても、全国大会で活躍するようなチームで米作ってるとこありませんよ!と繰り返し力説された。
 NPOの活動内容決めるに当たり、中高生にとってこれは教育的配慮があるかという絶対的条件の他「やって楽しいかが」イベント開催の決め手である。これをやったらどんな効果があるか、ましてや得するかという視点でイベントを決めたことはない。こうして、ああしてとイベントイメージして、きっとこうなるだろうとほくそ笑むことができるなら実行する、この繰り返し。
 これやろうと言うと一緒に楽しんでくれる仲間がいるからこそ、できる。
 イベントが決まると、「何か手伝うことはありませんか?」「何差し入れすればいいですか?」と声がかかる。
 そして昨日の田植え。
 到着するとすでに畦に陸上部長距離チームによって畦に3つののテントが張られていた。
 去年は揃えたかのように全員真っ白なTシャツで登場した陸上部の面々は、上下黒系になっている。最初からアイコンタクトできて、饒舌である。1年の成長めざましい。陸上部保護者さんからは「心開いたんですかね」と言われた。そうかもしれない。保護者の参加も去年より多い。なかには裸足にビーサンの保護者もいる。2年目と言うこともあり全体的に段取りがいい。イベントのコースもゴールもわかっているから、とにかく早く走らせろ的な高揚感が畦に満ちている。まるでマラソンのスタート合図を待つランナー集団の様。
 
 スタートの合図があったか、なかったか。
 一人の陸上部員が苗床もって田んぼにバチャバチャ走って行く。その後に数人が続き、一瞬の間を開けダーッと皆が田んぼに入る。
 松伏町の田園地帯に歓声が響く。これには蛙やザリガニだけでなく、近所の人もびっくりしたことだろう。
 1枚目の田を植え終わることには、農道に車やバイクで見学に来る人がチラホラ。
 1枚目の田は去年より奥にあり、そこからの景色は去年と異なりまたこれもいい。畦から春日部方面に抜ける景色もいいが、奥の田の向こう側から吉川方面を望む景色もいい。森と空と田、この色のコントラストと空気の抜け感。いいね、この構図。


この空、いいね。



 教室で机を並べる仲間の部活動での姿を垣間見る機会はめったにない。陸上部とバドミントン部でコラボすることで、それぞれの教室外の顔を知る機会があっても良いだろうというノリで始まった「ハイブリッド」イベント。これまでのハイブリッドイベントではマラソン大会を実施した。陸上長距離部の懐に飛び込みバドミントン部は滅多斬りにあった。その後バド部懐サイドイベントは実現できないまま、去年と今年は米作りで野外活動を仲良く楽しんでいる。
 田植え後半にさしかかる頃、イベント慣れ、人慣れした彼らの脱線ぶりは半端なかった。これじゃ午前中に終わらない。業を煮やした大人が陣頭指揮とるが、全身泥まみれになり完全に自己開放してしまった若者はそう簡単にはまとまらない。そんな時我らの中から救世主が現れた。


泥についていると、体が冷えるらしい。後はお肌スベスベかな?

 「ではみなさん、まいりましょう」「はい、よろしいですか。では、植え方スタート!」
と軽やかな合図をかける人が現れた。これは指示ではない。合図だった。騒いでいた子達がおとなしく合図に従い、次第に行動に規律が生まれていく光景は、青空と吹き抜ける風にふさわしく、爽やかそのものであった。合図に行動が合ってくるとすかさず「はい、ありがとうございます」と返し、次の合図は「よろしくお願いしますね」とつなぐ。合図、確認、感謝を繰り返しているうちに、「このままいったらどうなっちゃうんだー」収集つかなくなりつつあった集団に秩序が生まれ、自然と周りからかけ声も掛かり始めた。かくして後半は急ピッチで進み、無事昼食のカレーライスとなった。

 稲作には優劣も序列もない、はずだった。皆で一斉にそろって同じ作業を黙々とこなせばいい。しかし数十人が気持ちを一つにするにはこういうリーダーが必要だったはず。弥生時代にもいたのだろうか、Sさんみたいな人が。

 150人分のカレーを完食し、空になった二つの大鍋に未練残すかのようにゆったりと昼食休憩とっていたが、隣の田んぼの人が代掻きやる予定だからとの一言で、畦の撤収は手早かった。
 さっきまでの田んぼの喧噪が瞬く間に数十台の車に吸い込まれ、松伏の田園地帯はいつも通りの静まりかえった田んぼに戻った。そこに残ったのは、Sさんが置き忘れたデジカメのみだった、というおまけもあり大騒ぎな1日はかくして終了した。


大鍋2つのカレー。


総勢120名参加しました。お疲れ様でした。

 帰宅後、案の定頭が痛い。
 がんばった後はたいてい頭痛に見舞われる。
 楽な気分でやったはずなのに、実際のところ全くのお気楽イベントというわけではないということ。こういう後で完璧ハッピーならいいんだけどね。なかなかそうはいかないね。

よってきなと言い、言われ。

2017-12-31 12:44:14 | NPO法人アルファバドミントンネットワーク
今年1年を振り返ると、「米作」の1年だったと思う。
バネ、NPOいろいろあった。いろいろって、何?具体的に言ってごらん、とバネでもアルファクラブでも小中学生によく言っているが、この場合具体的に語るとしつこくなると思う。
だから直近の出来事、「しめ縄作り」ネタで今年1年を締めくくろう。

「先生、うちの田んぼで米作りしませんか?」
卒業生の一言で始まった米作り活動。
田んぼの持ち主星野さんと打ち合わせした。
米を作るにはどんな作業があるのか。八十八のうち、私たちは何をやればよいのだろうか。またこれをどうやって高校生達に体験してもらうのか。星野さんと居酒屋でわいわいやりながら、テーブル中央に皆で額を寄せ、頭上にボワンと夢のバルーンが上がった夜。
5月の連休最終日に大勢で田植えした。総勢100名が参加した。
無事育つのだろうか。収穫の日を迎えることができるのだろうか。
ことあるごとに田んぼを見に行った。春日部のイオンに出かけた帰りや川口にいる義父を見舞った帰路、田んぼ確認するのが定番コースになった。








そうだ、案山子作ろう!となり、案山子設置したのが夏合宿の前。



9月上旬稲刈り。
理事の竹塚君が新車コンバインで登場した。
その晩に米を乾燥、翌日籾すりし、収穫できたのは457キロ。くず米は30キロ。
くず米を精米してくれる人を訪ね、松伏の岡田さんにお世話になった。
岡田さんは子供会で稲作り指導に長く携わってきたという。
「あんたたち人のためにやっているんだろう。ただでいいよ」
と岡田さんは無料で米粉にしてくれた。

米袋注文し、プランドシールを作った。参加者に均等に分ける為に、JAで秤を借り、玄米を袋詰めし皆さんに分けた。
皆さんから届く「お米おいしかった-」の声がぼちぼち聞こえなくなる頃、帰り道に田んぼを見に行った日々を懐かしく思い、そして迎えた11月と12月のしめ縄作り。








しめ縄作り講師は地元の染谷さんと渡邊さん。
藁を梳き、しごき、二人組で編む。
11月にリハーサル、12月に75名が集って本番。
体育館で150個のしめ縄が作られた。
その翌日、染谷さんの荷物を届けに伺うと「寄ってきな」。
何件かの届け物のついでに回っていたので軒先で失礼しますというと、「そんなこと言わないで、よってきな」
そのまま染谷さんの仕事場にお邪魔し、飾られているパネルを見上げた。
小学校、子供会などで子供達に囲まれている記念写真の数々。

子供達の為に何かをする、というのではなく子供達と楽しむ。、星野さん、岡田さん、染谷さん。こうありたい先達に出会った1年であった。

来年もまたやろう。
おもしろいこと、みんなと遊べること、またやろう。







ソイタウンバドミントンキャンプ前夜祭

2017-12-08 18:48:38 | NPO法人アルファバドミントンネットワーク
 いよいよ明日、ソイタウンバドミントンキャンプの日。

「こういうのやらない?」
「いいね、やろうか」
という話が出たのが1年前の冬だった。

 日頃お世話になっている地域の方にバドミントンで何かを恩返しするイベントを開こう。
 それはバドミントンを学んだり遊んだり、そして人と触れあったり、そんな1日になるイベントを開こう。NPOのスタッフをはじめ、バドミントン部員や関係者が総出で盛り上げようよ。
 とこんな感じで企画の最初の一粒が生まれた。
 
 では春の市民大会でチラシを配ろうと大慌てでチラシを作った。
 
 9月になったら参加申し込み受け付けよう。もしかしたら申し込み殺到するかもしれない。だから申し込み期間を1ヶ月間とって、定員を超えていた場合は抽選にしようなどと受付シミュレーションしていた。

 ドキドキして迎えた9月1日。
 申し込み殺到!とはならなかった。
 正確には、閑古鳥だった。
 ポツリ、ポツリと申し込みがあるものの、開催までまだ数ヶ月あるからそのうち何とかなるでしょうと悠長に構えていた。
 そしてあと1ヶ月となった頃に、口コミを介してどしどし申し込みが届き始めた。

 参加者が集まらないという懸念は払拭された。
 さて、運営はスムーズに行くのだろうかという次なる懸案事項がチラリと頭の隅をかすめるが、まだ1ヶ月あると思うと準備に拍車がかからない。

 そして残すところ1週間となった先週、ドバーッと作業しあらかた準備を終えた。
 
 あとは明日の開催を待つばかり。

 仲間がたくさんいる。
 皆が一緒にやる。
 だからとても心強い。
 まわりには「なんとかなるさ」が口癖の人がたくさんいる。
 
 大きなイベントを開く前の緊張感よりも、これから迎える「おもしろいこと」への期待感で一杯。

本物のしめ縄

2017-11-24 11:07:00 | NPO法人アルファバドミントンネットワーク
明日30周年だよね、となんとなくせわしない気分だったのが前回のブログで、気づけばあれから1ヶ月。
その30周年記念祝賀会は余韻を残しながら終わったものの、既に過去のことになった今改めて言及するにはあまりにも時間が経ちすぎている。何事もすぐ書かねば言葉に気持ちが入らない。

だからこの1ヶ月、いろいろなことがあったけど、昨日のイベントのことを書きましょう。

昨日はNPOのイベント二つ入れていた。
朝からサイクリング。夕方ゴールして、そのまましめ縄作りレッスン。
無理なスケジュールであることはわかっているが、どちらもやるべし! ここしかない! ということで、無理なスケジュールのまま準備を進めていた。

まず、サイクリングの準備。
下見。
昨年までは皆より小ぶりのチャリだったために同じペースでの走行が難儀だった。よって今年の春に大きいチャリを買った。が、買ったまま軒下に置き一度も走らせることなく下見の日を迎えた。

昼過ぎに出発。
久しぶりの自転車にウキウキしたのはつかの間。
重い。ペダルが重い。
車輪が大きくなったのだから楽に進むはずが、ペダルが重くて思うように進まない。
同行者にどんどん引き離され、小さくなる背中を追いかけながら、夜行バスに乗ったときのように後残り何㎞と絶望的な気持ちで進みながら、沈む太陽を睨みながら35キロをなんとか走破。この時点で、今年は車で伴走しよう!と固く決意したのだった。
昨年よりコースがハードなのか、チャリに問題があるのか、脚力が落ちたのか、結論は出ないまま迎えたサイクリング本番。
天気予報でその本番は雨だとわかり、前日にサイクリング中止を連絡し、すこしほっとし、そして迎えたもう一つのイベント「しめ縄づくりレッスン」。

野田市レクリエーション協会の達人に来ていただきレッスンは始まった。
星野さんの倉庫に保管していただいている藁の一部を会場に運んだ。

今時はコンバインで刈り取りながら藁を裁断するから、長い藁自体が貴重だ。
さらに屋内で保管していたから痛みもなく、「極上の藁」との評価をいただいた。更に、さらに、収穫漏れした米も付属しているのだからリアリティある。

市販のしめ縄は青々している。
あれは藁で作るのではなくい草で作っているのだそうだ。
本来しめ縄とは、無事米が収穫できたことを神様に感謝するためのものなのだから、収穫した藁でやるのが本当なのだ、と達人に説明され、いたく納得。

「これで作るから、本物のしめ縄だよ」

「本物」という言葉は重い。
播種、田植え、稲刈りと一連の米作りを終え、そして収穫した米を食べている今、恵みの価値を体感している。その藁で1年の感謝を込めて作るからこそ、意義ある「本物」のしめ縄。

「先生、うちの田んぼで米作りませんか?」
というOGの一言で始まったハイブリッドスターライスプロジェクト。
終始「おもしろそう」というノリだったが、意図したわけではなかったが「本物」に帰着するこの重み。

本番の12/16の前に、バドミントン部と陸上部の精鋭数名が事前レッスンを受け、本番はこの子達がグループリーダーとなる、予定。

一束の藁を熊手で鋤き、ぬらし、たたいてなめして下準備は終了。



室内に戻り2人組で藁を編み込む作業となる。
藁の下部を束ね、足で挟み、2人で編み込む。

一束の藁を3等分する。
三つ編みではない。
「自転と公転でこうやって組みます」
言葉は難しいけど、実際やってみると手の動きは確かに右手が自転で左手が公転。2人の手は4本。藁の束は3本。だから渡して受け取ってとリズム良く進む。自転公転している藁の束が地球なら、中心にあるのは太陽。まさしく、中心の太陽を包み込むように、太陽を潰さないように編み込むのがコツとのこと。



「これなら1000円で売れるよ」
と隣の2人組は達人に言われていた。

その後垂れの作り方、しめ縄の飾り方レクチャーを受け、レッスンは3時間で終了した。



収穫の感謝がしめ縄づくり。
本番の12/16には田植えから関わっていただいた皆さんに是非来ていただきたい。
播種の頃より、田植え、稲刈り、そしてしめ縄レッスンと、着々と饒舌になり笑顔が輝いている陸上部の青年達をはじめとした高校生との交流も楽しさの一つだと思う。

2人組での共同作業そのものも新鮮な楽しさがある。

朝からソイタウンバドミントンキャンプの資料作っていたからなのか、新しいこと覚えようと緊張していたからなのか、しめ縄が終わる頃にはぐったりしてきた。頭が疲れた。
そんなこともあり、夕食はソイタウンバドミントンキャンプの懇親会会場下見を兼ね、前々から行ってみたいと思っていたから市内の割烹料理屋に繰り出した。

イメージ通りの店内と料理に出会い、会場決定。
次のイベントはソイタウンバドミントンキャンプ。



エイヨーあるどー。

2017-09-16 19:45:43 | NPO法人アルファバドミントンネットワーク
陸上部とバドミントン部協同で始めた稲作、ハイブリッドスターライスプロジェクト、いよいよ大詰め。

稲作の国に生まれ、半世紀を過ごした今、わたしは多くのことと向き合った。
星野さんとの最初の打ち合わせにて、稲作というより農業に無知であることを思い知らされた。まず広さの単位からしてわからない。一反ってどれくらいなのか。
平米で説明してもらい、
「大体バドミントンコート何面分ですか?」
と確認し、よくわからないから見に行こうとなった。
種まきのことを播種(はしゅ)と言うのも知った。
感嘆したのは、播種の時、稲トレーに土、種、水、肥料が流れ作業でオートマティックにセットされるシステムに始まり、籾すり、袋詰め、そして30キロの米袋をトレーに積み上る省力化システム。人の知恵ってすごいなーと見入ってしまった。そして何より、コンバイン。稲を刈り取りながら脱穀し、トラクター内にたまった米は排出ボタン一つでザーッと軽トラ荷台のコンテナに移される様、藁がまさにワラワラとコンバインの横に落ちていく様。すごいなー、の連続。
こうやって半年間このプロジェクトに携わり玄米になった今。

その感慨を語るのが今日のブログではない。

今日には今日の感動がある。

ザーッと脱穀した米は一晩乾燥機にかけられ次は籾すり。そこで未成熟の米は自動でより分けられる。そうして脇に寄せられた米、くず米が30キロほど出た。
星野さんは、
「これ、くず米。精米して米粉にすれば食べられっから。団子にでもすればいいよ」

後はしめ縄作りと思っていたわたしは、この一言で、来ちゃいましたよ。
”くず”として排出された物が、何かに有効利用され、おいしい物になり、みんなで食べる。
なんかこの設定、わくわくするではないですか。

米粉にしてくれる農家、岡田さんを星野さんに紹介された。

岡田さんの家は道路から蹴出しの長い脇道を進むとその奥にあった。

こちらでくず米を米粉にしてもらえるかと尋ねると、
ビニールハウスから出てきた岡田さんは「ん?」って表情。
それはそうですよね。突然見ず知らずの人が庭先に車で乗り付けたのだからね。

街角のコイン精米機を調べたら、くず米は精米できないとなっていたから、くず米だけど大丈夫なのですかと遠慮がちに聞くと、
「見せてみな」
くず米を手に取って、
「いいよ。やってやるよ」
それからくず米袋をはさんでしばらくおしゃべりした。このハイブリットスターライスプロジェクトのこと、玄米をこれからみんなで分けること、くず米を米粉にして何か作って食べたいということ。岡田さんもこれまで町の子供達の稲作体験に永年関わってこられたとその時の様子などを話してくれた。

くず米を預け1日経った今日、今から米粉を引き取りに行きたいけれど大丈夫ですかと聞くと、
「だいじょうぶだよ、できてるよ」

岡田さんは納屋の前で待っていてくれたのだろうか、庭先でニコニコ顔で迎えられた。
「この間、あぜ道に大勢並んでたの、あれかい?」
稲刈りの日近くを通りがかったとのこと。
「やっぱりあれ、あんたたちだったか」

米粉を車に積み込み代金を支払おうとすると、
「いいよ、いらないよ。あんたたちは人の為にやっているんだろ。これでもうけるわけじゃないんだろ。代金はいらないよ」

米粉を袋詰めしてみんなに配ろうかと言うと、
「粉配るだけじゃもったいないべ。なんか作って食べなきゃ、だめだべ」
何か作るってまた一大イベントになりそうだからちょっと弱気になってつい言ってしまったけど、ピザかすいとんでもいいですかねと言い直すと、
「ピザ、いいねー」
くず米だから少し色が黒いから、ヨモギ入れて団子にするといいとか、普通の米よりもちもち感が強く、
「エイヨーあるどー」
おいしい食べ方をいろいろ伝授していただいた。

「これでよかったら、また来年も来な。またやってやっからよ」

そして「がんばってな」と手を振って見送られた。

公の心を持つこと。
くず米粉ピザ、食べる前から栄養一杯もらいました。