バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

とりあえず今年1年の達成点

2012-02-24 08:41:37 | 
 市の生涯学習支援事業の油絵教室で描き始めたのが、5年前。色のバランスを楽しんだのがこの5年間。描きたいものは多々あり表現したいこともあるけど、描き始めるとどうしても色がテーマになってしまう。そうしてわかったことは、最終的には好きな色でまとめ,自分が気持ちいい色の空間を作れば良いのだということ。その今年の成果、というより5年目の到達点を発表する日がやってきた。本日は会場設営の日。まだ仕上がっていない。もう少し色を置きたい。しかしそれでは乾かない。だから未完だけどそれはそれで良いかもしれない、という思いで飾ります。
 この5年で見えてきたことは多々あるけど、つい最近次ぎなる課題への大きなステップに気づいた。現時点で作品は絶対的に未完というより我が未達成をはっきりと意識してしまった今、そう言う意味ではチマチマした修正では到底及ばず、開き直りの展示というわけ。5年目の今年は,恥をさらすつもりでの展示となります。人に見られるのが恥ずかしいという仲間の言葉の意味がわかったという意味では、一つの進歩かな。師曰く、「さらすことも修行である。」

 関宿中央公民館、25(土),26(日)に展示しています。

 次ぎなる課題への挑戦は4月から始まる。こういうのってワクワクする。


10年続いたサタクラ

2012-02-18 20:50:43 | 野田市オープンサタデークラブ
 年間15回程度のサタクラ、今年度終盤。今日は送迎のお父さんがそのまま練習に加わり、なかなかいい感じ。
 4月以降も続けたい子は申し込み忘れないようにと言うと、「このまま高校生になって、下手なコーチとして来てもいい?」だって。4年生の子は、「中学卒業するまで続けるよ!」って言ってきた。こういう言葉を聞くと指導者冥利に尽きるって言うやつなんだけど、もうひとつ別の意味で感心したことがある。小学生が,自分が中学生や高校生になったときのことを具体的にイメージして話してきたこと。
 サタクラに中学生が参加していたり、高校生のお手伝いコーチが来ているせいかな。
 このままずっと市の青少年育成施策として続いてほしいですね。

 最後全員でモップをかけていると、「ぞうきんがけしようよ」と2年生の子が言ってきた。家で絞っておいた10枚ほどの雑巾をバラバラッと配ると、奪い合うようにみんなでかけ始めた。白い床にラインが入る。白く残るラインを捜して、かけ直す子もいる。最後に一列になって競争した。だから,股関節痛いのかも。

エビで鯛を釣る日っ、てか

2012-02-15 07:01:56 | ライフスタイル
 昨日はバレンタインデー。社会に出るようになると、義理をどう処理するかはいつもやっかいな問題。流されその場をクリアするか、その場を流すか。要するにとりあえず義理チョコ配るか、あえて無視するか。どっちも心を痛める。
 それはそれとして。
 バレンタインデーは女から男へチョコやプレゼントを渡す日だったのが、友チョコとか言って女子から女子へ渡すようになり、へーっおもしろい習慣だなって思った。loveではなくlike感覚で女同士で遊ぶ。女から男へ渡すと言う図は上下関係をイメージするのか、目下から目上へ渡す習慣も広まり、「先生、これ」ってもらうようになってどれくらいになるだろう。
 何かを人に贈るって,贈った人の心が満たされる。女子はその機会をバレンタインで得たってことね。でもこれはあくまでも渡す側は女子。心満たされるのも、そして一ヶ月後の見返りを期待するのも女子の特権だった。
 今年の傾向としては友チョコが男子の間でも流行っているというからバネ生に聞いてみたら、やっぱりその通りだった。更には友チョコのみならず目下から目上構図も。なんだってー、などと思うのは古いのかな。心満たされたり、見返りを期待する機会は男子だって欲しいのだ。幸いにして、今年は男子からはもらわなかったけど、あのTあたりから頭かきながら「先生、これ」って渡された暁には、どんな顔して受け取ればいいんだか。

 少子化だ人口減だと市場が縮小する中、これで当分ニンマリできる企業の図っていうのも浮かんできますねー。






選ぶということ

2012-02-11 10:37:09 | ライフスタイル
 何かを選ぶ時、人ってどうする。
 スーパーで食料品を買う時。
 価格、品質を見比べ、なかには手に取り感触を確認して選ぶ。急いでいるときは陳列の順に吟味せずかごに入れると、半分痛んでいる野菜だったり、賞味期限ギリギリ商品だったりする。とかく急いで判断した結果失敗したことがわかると、次ぎは気をつけるようになるし、その店に対してその程度の店であると低評価をくだすことになる。
 進路選択ならどう?
 今の見た目や価値だけでなく、将来展望、適性をも熟考することになる。
 
 食料品と職業じゃ比較できん!って言われるかもしれないけど、このどちらにも共通するのは自分にとって損か得かという観念。
 
 スーパーの店頭、レタス売り場で人々がメチャクチャにいじっている。どれが一番ずっしりくるか、どれが一番新鮮か。あれ見ると買う気失せる。だから夜の売り場では、大勢に持ち上げられ放り投げられた挙げ句、グッタリしたレタスが数個転がっているということになる。

 自分さえ良ければいいのか。後で買う人のことは考えないのか。
 職業選択も同じかも。今を生き抜くことのみで、次の世代のことは考えない。こう言う意味では同じ。

 今余力のある大人は、若い世代の雇用創出を考えよという考え方。そうだね。こういう視点も生き方の選択基準に入れた方がいいね。

変化しない良さ

2012-02-08 00:06:39 | バネ
 インフルエンザで学年閉鎖になるくらいだから、バネ生もポツポツと席があいている。そんな中、数日前にインフルエンザにかかったはずで、今も学校休んでいるのに、医者に行ったその足でバネやって来る子もいる。よく私は感染しないものだと感心するけど、大人はあまりひかないらしいですね。今年は全員高校入試終わっているからピリピリしないけど、例年なら具合悪い子は通塾ご遠慮下さいと連絡回すことになる。そんなわけで、多少咳き込む子がいようが、兄弟がインフルエンザにかかっている子が来ようが、そこは寛容。そんな心のスキをつくかのように、突然OBがなだれ込んできた。近況報告とかではなく、本気で数学教えてもらいたくてやってきた2名と、暇つぶしにやって来た風の1名。ひとしきり大騒ぎしながら入室し、適当に空いている席に座り、普通に質問してきた。この子達の最後の授業は1年前。あれから丸1年経ったのに、あたかも昨日までいたかのようになじんでいるこの風景。
 お互い変化も成長もなかった1年なのかと情けない気持ちになるけど、いやそんなはずはない。少なくとも自分のこの1年の変化はよくわかっているのだから、全く1年前と同じはずではない。それでも変わらないと思えるのは、人と人の関係が変わらなかったということ。それは心。1年離れていても、すっとなじめるのは互いの心が離れていなかったということかもしれない。

 当たり前のように全員がラスト問に挑戦し、最後に残ったのは高校生。
 中学卒業後も引き続き通いたいと例年言われる。
 受け皿を検討しようかな。

小春日和で汗びっしょり

2012-02-05 09:20:32 | 川上犬
 久しぶりに日中10度を越え、風もない。こんな日は土手ラン日和。
 こう思っただけで、バンは門の前で足踏みしている。なんでわかるんだろう。

 車に乗ったバンは土手到着が待ちきれず,車内でも「はやく、はやく」ってはしゃぎまくる。遠征に連れて行くと大騒ぎするかつてのルイ、テツ、ケンシみたいで、子どもってこうだよねーって予想を裏切らないストレートな行動。
 さてそうして土手に到着。車から飛び出し一気に土手に駆け上がる、と。前方に犬を連れた人発見。こちらに向かって来る。遠目に見て,犬にリード付けてない。近づいて来ると,やはりリードなしであり、さらに先方はバンより大きいことが見てとれた。バンは基本的には犬好き。どいつとも遊びたがる。しかし先にケンカ売られたら、即買ってしまう。たいてい雄犬はケンカ売って来るから,この場合はこちらがじっと通り過ぎるのを待った方がいい。そうしてその飼い主と犬が通り過ぎるのを待っていると。飼い主のみが横までやって来た。犬は前方の草むらでじっとしている。横までやって来た飼い主に雄か雌かと確認すると,雌とのこと。じゃーまずだいじょうぶ。ケンカにはならない。するとその飼い主は「ウチのは臆病だからあすこで隠れているんですよ。先に行ってもらわないとずっとあすこにいますから」だって。匂いチェックに夢中なバンはその犬の存在に気づいていないみたいなので、草に身を隠す雌犬の脇を抜き足差し足で通り過ぎると、その犬は飼い主目指して一目散に逃げていった。飼い主はしゃがんで手を広げ,飛び込んできた犬を抱き上げてる。ふーん、そうなんだ、という気持ちになる。
 バンの匂いチェックも一通り落ち着いたところで,海から109キロの看板の地点まで来たので、ではここから落ち着いて2キロ程度ランニングしようと思う。111キロを目印にして折り返せば,4キロランになるからまずまず。そうやって500メートルほど走ったあたりで,背後から「ワン、ワン」と犬が2回吠えた。走りながら振り向くと,口元黒い茶犬がピッタリ後ろを追いかけてきていた。おもわず声を上げ,全速力でその距離をあける。この辺までくれば大丈夫だろうと振り向くと、追いかけるのを諦めきれない風の2匹の犬が、仁王立ちしてこちらを見ている。小石をいくつか拾い、戦闘態勢を構える。犬どもは一向に立去らない。このままでは車に戻れないではないですか。そこへ自転車二台がやって来た。あの自転車の間に入って走り抜ければ大丈夫か、と考えているうちに自転車は行ってしまい、またあたりはウチら以外は誰もいなくなってしまった。今日の状況はあの犬どもをかけ分けて車に戻るのは危険であると感じたので、土手を民家側に降り、一般道で迂回して車まで戻ることにした。この時点で、犬を連れてのサンボをしているのではなく、車に戻るために歩く人になってしまった。適当に方向定めバンと歩き続けると、用水路がその行く手を遮ったり、途中で道が畑になってしまったりで、スマホで位置確認しながら1時間近くかけ車に戻った。途中道なき道を行く。民家の脇をすりぬける。この辺りは犬を放し飼いにしていることもあるから、軒先から犬が飛び出してきてガブリとやられる危険だってある。気分よくこの小春日和を楽しむための散歩が、なんでこんなに身も心も疲れなきゃいけないんだ、とブツブツ思いながら歩く。事情を知っているのかどうなのか、くたびれ果てたバンは雪の上を選んで歩く。ようやく車が遠くに見え、人の気配のある道に出たころは汗びっしょり。
 車まで目と鼻の先となった最後の曲がり角、道ばたに犬がつながれている。でもこの犬は大丈夫。いつもそこを車で通る時に目にする犬で、もうこうやって何年もここにつながれていますって風で、実にしょぼくれている犬だ。あの犬は横を通り過ぎても、せいぜいくたびれた声で吠えるだけだろう。場合によっては気づかないかもしれない。余裕ーッと思いながらと追いすぎようとすると、突然、バンに気づいたその犬は鎖一杯の距離まで飛び出し吠えてきた。あのショボクレ犬の見違えるような活気あふれる姿。なんだか可笑しいのと、良かったという気持ちがないまぜ。
 車に到着し、左手に握りしめていた4個の小石を放った。疲れきったバンは、車の後ろで「はやく乗せて」と足踏みする。こういうところもRTKそっくり。







翻訳の妙

2012-02-04 00:37:30 | ライフスタイル
 カナダのドナさんとチャットする。近況報告し合っていると,途中で日本語でメッセージがきた。クローイちゃんが翻訳アプリで日本語に変換してくれた云々と説明があったけど、しかし残念ながらその文章はほとんど理解できず、しばらく理解しようとトライしたあげく、What's?と返すはめになった。まったく理解できないわけじゃない。単語をつなぎ合わせて推測すれば何とかなりそうだけど,肝心なところを推測で理解することに危険を感じる状況。若い子達が書きなぐった文を読むときみたいに、単語の羅列やいきなりぶっ飛ぶ言葉を音を感じるように理解する感じ。
 日本語を英語に自動翻訳すると変な文になる。日本語は主語なし述語なしが多いから。英語から日本語も同じことが起きたのかな?
 
 
 

ただいま計算ミス撲滅月間

2012-02-03 11:55:41 | バネ
 計算ミスをする子。
 ケアレスミスに気をつけよう,と言うと、「ケアレスミスって,何?」と食いついてくる子は,明るい。こういう子にケアレスミスの意味と具体例を説明する。客観的に自分のミスを理解し見つめることができた子は、たちまちミスしなくなる。たまーに、ついミスしそうになる時でも,ケアレスミスに気をつけようと呪文のようにささやかれると,ミスしそうな自分の状態に気づくことができるようになる。
 これは実に明るい例。ではその逆の暗い例はどういう状態かと言うと、何度言ってもミスを繰り返すパターン。何処でひっかかるのかとずーっとたどってみても、そのパターンは様々でこれといった法則がない。途中で集中切れてしまった無意識下でのミスだからなのか、指摘されてもミスしている自覚が薄い。こんなことだからいっこうにミスは減らない。本人はどうしてよいのかわからないモヤッとした状態。こういう子の悩みをどう解決するか。それは,指差し確認。ストーブよーし,ガスよーし,電気よーし,鍵よーし、と一つ一つ確認するようにやる。計算式の転記よーし、スラッシュよーし、( )はずしよーし、同類項よーし、などと一つ一つ確認する。これを口に出してやる。声に出すと支障がある時は,心の中でやる。こうやるとミスは激減する。
 
 指差しを習慣づけたら,次ぎは意識改革。あとでもう一度見直ししようとする。これはだめ。一度出した自分の答えのミスが見つかる可能性は低い。見直しにかける時間をとっておくのなら、一回目の計算にもっと時間をかけて丁寧にやった方がよい。先を急いでざっとやり,あとで修正しようという取り組み方は改めたようがよい。今目の前の問題に100%で臨む。こういう意識が大事。

 中学生のテストだと,計算問題をクリアすればそれなりの点数とれるようになる。たかが計算,されど計算。

 

三行の関

2012-02-01 13:17:27 | バネ
 子ども達の読解力が落ちている、なんて言われて久しい。これは最近にして始まったことではなく、17年前にバネ始めた当初からそう感じていた。
 子ども達の中に、3行にわたる文章は読もうとしない子が数人いた。算数の文章問題が、それ。2行までなら受け入れるけど、3行越えると「あー、読むのやだ」と言った。それでも設問読まなきゃ始まらなんないことくらいよくわかっているから、「めんどくせー」とか言いながら読んでいた。今はどうでしょう。今も3行は大きな関門となっている。「めんどくせー」と文句ぶつぶつ言いながら読むうちはまだよい。なんだかんだ言いながらも、最後まで読むのだから。今増えているのは、何のリアクションも示さず2行しか読まない子ら。3行目やそれ以上は、その存在を流している。どうして答えが合わないのか。その原因をひもとくと、設問を最後まで読んでいないパターンが続出。この問題はこう聞いているんだよ、と説明すると、「なーんだ、最初っからそう言ってくれればわかるのに」とくる。自分が最後まで読んでいないことを棚に上げてしまう。やれやれ、である。
 国語でも算数でも、実は設問文は情報の宝庫。出題者が何を求めているのか、じっくり読めばそこにヒントがたくさん入っている。
 
 先日数検準2級を受けた中三生が、この問題解けなかったと質問してきた。発想力を問うものだった。じっと見る。いくつか数字を工夫してみる。何も閃かない。他の生徒から質問がこないそのスキに、その難問にチャレンジしてみる。頭をひねるが何も浮かばず、もうお手上げかと思ったその時、そうだ設問にヒントがあるはずだ!と改めてよーく読みかえすと。はたして、あった。気づいてしまえば、なーんだという問題。
 数学だって、読解力。

当事者と大局のバランス

2012-02-01 10:42:57 | ライフスタイル
 日本は寒い。朝は-6度になっている。まだ雪がないからいい。日本海側の地方の方は、本当に大変だと思う。
 -40度にもなるというカナダはさぞかし寒いかと思いきや、トロントのドナさん曰く、今年はfunnyだそうだ。昨日は+5度。雪は溶けているとのこと。 あー、それなのに日本のこの寒さといったら。今更ながら、あったか肌着(ヒートテックとはあえて言わない)の追加購入を検討し、先日出した「こたつ」の感激は未だ薄れず、灯油じゃんじゃん使いまくっている。
つい先日まで、やれ電力不足で緑のカーテン作りに励んでいたのが嘘のようである。こんな日本で、今地球温暖化の話をしたら誰も本腰いれないでしょう。それが今のカナダなら、喫緊の課題だと世論は飛びつくのでは?

 何事も当事者にならないと実感はわかない。しかし当事者の実感だけに振り回されていたら、大局を誤るのではないか、と考える。
 この地球上では、すごく寒いと大騒ぎしている国もあれば、今年はいつもより暖かいねと首をかしげている国もあるという事の、当事者実感を持ちながら、本日の寒さを乗り切ろうと思う。
 どうやら、この寒波はあと数日の辛抱だとの予報だから。