バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

アルファクラブがスタートした。

2016-04-18 12:23:27 | NPO法人アルファバドミントンネットワーク
4/6、今年度のNPOのアルファクラブがスタートした。
毎週水曜日、午後4時から6時。年間39回。
活動を始めて4年目に入る。最初は幼児1名だった。ラケット持つのすら容易でないような小さい子と一対一のレッスン。何かを教えるというより一緒に体育館で時を過ごすという感じだった。そうやって過ごしているうちに、体育館で活動を見かけてを興味を持った親子が訪れ、一人増え、二人増え。
バドミントン競技を通じて異世代が交流し放課後の子どもの居場所作りになる。また子ども達がスポーツ活動をしながら「読む、書く、話す」体験を積めるように、活動の中に意見発表、ノートまとめ活動を意図的に組み込んでいった。
これらの活動内容が子どもの体験活動として認められ、国の助成金を得ることができ、おかげで回を重ねる毎に活動を充実させることもできていった。

こうして迎えた4年目。さて今日から始まるぞというその朝。今年度の助成金不採択との連絡が入った。
なんでも今年度は申請が大幅に増えたため、やむなく却下とのこと。

どうする、今年の活動資金、などと思い悩むうちにクラブスタートの時間になり体育館に行くと、すでに子ども達は全員来ていた。ランニングバルコニーでアップし、私の到着を待っていた様子。

今日が初めてという親子が挨拶に駆け寄ってくる。初めて来た子の緊張と期待の表情。
最初の挨拶で円を作り全員の顔と名前を確認しながら点呼した。去年からの継続組のどや顔と初めて組の緊張顔が混ざる。
そんな子ども達の顔を見ているうちに、「ま、いいっか」という気になってきた。挨拶後の5分間走でいつも通り後ろから子どもあおりながら走ると、いつも通り子ども達が逃げ回る。この日はいつも以上にめちゃくちゃにダッシュしているうち、「なんとかするぞ」という気持ちになっていった。

練習内容を子ども達がノートにまとめてきて、最初に誰か一人が書いてきたことを読み上げる。その内容をネタに話し合いをすることにしている。「後ろに下がると転んでしまいます」と書いてきた子がいたら、どうしたら転ばなくなるかと皆で意見を言い合い、練習で実践してみる。そのノートには帰りまでにコメントを書き込んで子ども達に返す。(時間内に全員分を書くのが、これが結構大変)
なかにはノート提出をサボりがちな子もいるけど、毎回きちんと出す子もいる。
走り終えてノート発表タイムになると、今日は誰のノートが選ばれるのかと子ども達はいそいそし、自分があたると「うわー」と雄叫びをあげる。
いつも通りのノート発表を4月からの練習2回ともこのスルーしてしまった。提出したノートはいつも通りにたくさん積み上げられていたのに。

練習終盤、次々とノートめくりコメント書きながら、ふと手が止まった。
すごいこのノート。イラスト入れてていねいに時間かけてまとめている。思わず写メ。
内容を読むと、自分なりの課題が書かれていた。その一つに5分間走があげられていた。しっかり走れるように体力をつけたいと。

こんな思いに応える。今年もアルファクラブで楽しめそう。


全てを一度に新しくする危険性

2016-04-11 08:54:28 | バネ
新年度が始まった。
授業時間割と出席人数を体で覚えていないので、毎回出席ボードで確認して授業の準備する。
今日はこの時間は最初は一人だからゆったりできるな。しかし途中から3人来て、そのあと4人来てなどと入室シーンからシミュレーションする。

みんなの希望を取り入れるから時間割はいつだって複雑になってしまう。同時に入出、退出して同時に入れ替わるわけではないので、多学年が重なる時間がある。小学生と中学生が混在するだけでなく、受験組、補習組とそれぞれのゴールが異なる子が混じる。さらにはバネスタート時期が異なるので、個々の進度も異なる。
今年度は特に複雑な気もするが、しかし思い直してみるとこういった状況は今年度だけのことではないや。いつだってこんな状況。でも何か今年はなめらかに行かない。

いろいろと効率よく立ち回れなくなった?
年のせい?
などとため息付きながら、複雑な組み合わせをなめらかに回すためにと工程表を作成し、時間に合わせて資料を重ねていった。上から順々に使っていけば全て回る。ただこうやって事前に準備した時は大抵うまくいかないんだよね。人相手のことなんだから、何事も予定通り行くわけない。ほら、案の定。用意した問題をさっさと終える子がいる一方、すっごく時間がかかる子もいる。後者は手厚くケアしないと大きな穴を作るからそこで一緒に立ち止まり、急がさず待つことにする。するとほらその後ろで暇そうにしている子がいる。

4月はいつもこんな感じ。
でも子ども達もしばらくすればこんなバネの進め方の要領を得てきて、今先生はあの子の説明しているからここの質問は後にして、それまでは先に自分はこっちの勉強しておこうなどと「自学」するようになる。いつもこんなもの。慣れればお互いうまくいくよ、と思うものの何か違う。

ふと気づいたのは、教室内の模様替え。3月下旬に床張り替え工事したついでに、全面模様替えした。
だから、いつも使う場所に鉛筆削りがない。本が同じ棚にない。
笑っちゃうのは、いつも文具を置いていた場所に今は何も置いてない、なのにその空虚なテーブルに鉛筆取りに向かう自分がいる。
「あ、ちがう。」
を繰り返す日々。


うーん、これらに慣れる頃になったら庭のハナミズキが満開になるかな。