バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

事業は人が作る

2012-01-30 08:39:26 | Badminton
 昨日は野田市小中学生バドミントン大会。
 平成14年度から始まった,市の青少年教育事業のサタデークラブ。ここでバドミントンを受講する児童の成果発表の場として、本大会へ児童の参加を呼びかけたのが数年前。当初は川間小会場登録児童数名のみの参加であった。その後各会場関係者に働きかけ、年々参加数を伸ばし、今年はサタデークラブ生が、小学生参加者の半数をが占めていた。
 サタデークラブの目的は,競技力向上にある訳ではないと市担当者談。それはよくわかっているけど、ゴールがない中で、隔週土曜の2時間の集まりを年間15回程度行うのでは、児童にも指導者にも進歩や充実感は得られず、それこそ生産者と消費者の関係に収まりそうであった。ということは、この集まりに教育の要素が見いだせなくなっていく、ということを意味する。
 1月の大会に出よう、と4月の第1回受講から子ども達に語りかける。毎回言う。子ども達は最初、「どうせジュニアの人たちが出るんでしょ」と敬遠していたけど、何度か言い続ければ何人かはその気になるし、真剣に話を聞くようになる。
 そうやって、その気になって出場した子達。全員賞状をもらうことができた。
 
 サタデークラブの持つ可能性。そろそろ次ぎのステップにきていると個人的に考える。

長野ではコタツを「おこた」と言う

2012-01-28 17:07:47 | ライフスタイル
 18歳で上京し一人暮らしを始めたときから、こたつは手放せなかった。4畳半のアパートにストーブはなくても、こたつはあった。オフシーズンはテーブルとして活用するから、1年中こたつは部屋に出ていた。結婚して新生活用品を買いそろえる時に、こたつには奮発した。オフシーズンは座卓専用として使えるもので、天板は高級品。高いものはいい。長く気持ちよく使える。しかしこれには少々問題があった。それは正方形の4人用。頻繁に来客があり、大勢で座卓を囲む生活では座りきれない。来客のたび4人用こたつは片付けられ、かわりに長方形座卓をセットすることになる。そんな面倒をくりかえしていたけど、下宿人3人が来ることになった年から、ついにその4人こたつは物置にお蔵入りした。ずっしりと重いことや物置の奥になってしまったことから出すことが面倒で、下宿人が卒業した今もズルズルとそのままビニール袋にしまい込まれていた。
 そしてついに昨日、そのこたつは10年近い時を経て久しぶりにリビングに戻ってきた。アラジンと魔法のランプの巨人の呪文がかかってしまいそうな年月、じっと出番を待っていたこのこたつ。それに伴い、押し入れの奥にしまい込まれていたこたつ用の敷きや掛け布団まで、日の目を浴びることになった。

 これはいい。部屋にこたつがあるだけで、旅館の様。食事は今まで通り座卓でし、食後のデザートはこたつに移動なんて贅沢ができる。
 中で足を触ったとかで兄弟喧嘩に発展した想い出や,チリチリに熱くなった猫が湯気を出しながらはい出してきたことなど、こたつノスタルジー。

 昨日久しぶりにこたつ出したという話をすると、「え、今までこたつなかったんですか?」って数人にいわれた。関東地方、こたつがリビングにあるって一般的だったかな?

楽か楽しいかの違い

2012-01-27 08:18:40 | バネ
 病院が患者を「お客様」と呼ぶようになって医療の現場はだめになったと、内田樹さんのご指摘にあるように、身近な消費者と生産者感覚の問題。

 バネは口コミで生徒が集まっている。パンフを持ち帰り、いくつかと比較検討したあげく入塾するというパターンはほとんどない。最初の電話の時点で「入りたいのですが、あいていますか?」という問い合わがきて、面接して入塾するパターン。
 教室のキャパで定員を決めている。部活と両立できるよう、子どもの都合にできるだけ合わせてあげる。こういうシステムだから、放課後すぐにやってきたり、部活が早く終わったからと言って随時やって来たり、こういう通い方を許容している。勉強部屋として使える教室というスタンスでやっている。こんなスキマをつくかのように、「家でストーブつけると灯油もったいないから、学校から帰ったらすぐバネ行ってな」なんて子どもに指令出すような「消費者」とはソリが合わない。

 最近通っている歯医者のこと。予約システムが完備され「お客様」を待たせない。治療飽きさせないようにテレビモニターが診察台の横におかれ、「お客様」に対して痒いところに手が届くほどの快適さが追求されている。そのかわり。その代わり、診療費がちと高い気がする。もっといけないのは、治療中は口を開けているから肝心なこと言えない。治療が終わり、自分なりに不安感じている点を訴えようとすると、もう次の瞬間には別の患者の口をのぞいている。診察台をたちあがると「お疲れさまでした。ありがとうございました。」とにこやかに挨拶されある。「もう予定の時間だから、面倒なこと言ってはいけない」というサインだと感じさせられる。時間の枠の中でベルトコンベアーに乗せられ口開けさせられ、その対価を支払って退場となる。こうやって「お客様」でいるのはもううんざりだと思った頃、ようやく長い長い治療は終わった。この間なんとか不具合を数回伝えたにもかかわらず流され、ここから先はやっかいな消費者になると察知されたのか、突然治療終了したように感じた。

 バネ初期生は、卒業時教室の大掃除をして帰った。こんな関係だったから、合格祈願ツアーや卒業旅行をやったのかもしれない。私は生産者ではなく先生であり、子ども達は消費者ではなく生徒。どっちが楽かと言うと、それは時間切り売りの生産者で、どっちが楽しいかと言うと、それは言うまでもない。

今を生きる

2012-01-26 07:05:52 | ライフスタイル
 ゲゲゲ、おひさま、カーネーションと続く昭和の高揚感。明日は今日よりきっと良くなる、という確信を持てる時代。物を手に入れる喜びも,でっかい。
 
 明日はだめになるかもしれない、数年後はもっと悪くなるかもしれない、こんな不安感を抱く現代。
 今の日本は、身体が衰えていく高齢者の感覚と同じですね。昔のように動けない。数年後も健康でいられるかどうかはわからない。特に欲しいものはない。
 そしてあちこち痛くなるから、日常的に病院通いし、薬が手放せない。大病もする.大手術も受ける。

 そうか、じゃ日本は終末に向かうのかなんて憂鬱な気分になったけど、でも世には生き生きしている高齢者がたくさんいるではないですか。その人達は何を工夫しているのかと考えてみた。その生き方に、何かヒントがあるのではないかと思う。
 巷で腕を振りながらグループで歩いている高齢者。あの姿が日本の方向を示しているように思える。
 
 そんなこと考えながら運転していた。田園を抜ける幹線道路の陸橋を登ると、雪の関東平野が広がり、遠くに、薄い雲の先に明るい西の空が見えた。
 なんか行ける気がする瞬間。

写真に想う

2012-01-20 07:23:39 | ライフスタイル
 写真を整理していると,いい写真がゾクゾクと出てきた。我が家のストックはほとんど撮影者は自分。だから自分が写っているものは少ない。その代わり、その写真1枚1枚にファインダーをのぞいたときの記憶が残されている。その場で「これは」と思った瞬間にカメラを向けているから、当然『とっておき』のシーンになっている。いつでもナイスショットが残せるように、カメラにフィルムは充填されていた。行事には欠かさず持ち歩き、フィルムが一杯になると現像に出し、そこで初めて写真の出来具合を知る。1枚毎に現像代かかるわけだから、無駄にバシャバシャ撮らなかった。ワンシーンにワンショット。常に究極の1枚であるために、アングル、構図をイメージして撮っていた。
 しかし出てくる写真は数年前のものまで。近年のものはほとんどない。それもそのはず、もうここ何年も写真現像していない。デジカメが当たり前になっても、それでも被写体に写真を配るためにプリントアウトしていた。しかしさらにここ数年は、各人が携帯でパシャってやるし、メールで送るから、ほとんどプリントアウトしない。そればかりか、撮った写真をその場で確認して、「ふーん。なるほどね」で終わってしまう。取り損ねのないように、ワンシーンに数枚。こういう無駄な写真群に想い出はうもれていく。
 気楽に撮り、その場で見て「ふーん」と流して終わりになる写真群。
 
 整理して出てきた写真は、撮る方も撮られる方も「気」がはいっている。だから『とっておき』の連発である。

 電子書籍も少なからず同じ道かも。

懐かしい顔を見る

2012-01-10 07:01:27 | バネ
 昨日は成人式。
 毎年晴れ着姿のOB,OGが式典後に訪ねてくれる。昨日は川間ジュニアの子達がやってきた。
 上を見て懸命に走り続けていた当時,振り落とされまいとして後ろからやっとついてきた子達。ペースを落として,もう少しこの子達とゆっくり付き合えば良かったということが、今ならわかる。顔を見て思い出す当時の出来事は,オフコートのことばかり。それだけバドミントンで関わってこなかったのだなと思う。それでも笑顔で訪ねてきてくれたから,本当にありがたい。
 先日はバネOBがお母さんとふらりとやって来た。授業中でゆっくり話ができなかったのが残念。勉強漬けだったという高校時代のこと、そして今の大学生活についてもう少しゆっくり話したかった。この子は5年生の冬にやって来た。この子がいたときは生徒の偏差値レベルは40も開いていた。手がかかる50以下の生徒にべったりお付き合いする中、70を越える子はそのやりとりをBGMにして、脇で自分の勉強に没頭し,必要に応じて話に入ってきた。バネでは上級生が下級生に、あるいはわかる子がわからない子に説明するときがある。この子にも同級生への説明をふったら、「人に説明するのは苦手」「ここは先生が説明して」と言い、こちらの説明の仕方を確認していた。今アルバイトで塾の先生しているっていうのだから、どんな風に授業やっているのか見てみたい。
 
 


バンのこだわり

2012-01-09 07:36:05 | 川上犬
 人間で言えば65歳になるバン。
 世の65歳は元気で高齢者なんて気軽に言えない。バンも元気。走り,ジャンプし、穴を掘り、そして小鳥を追い回している。
 しかし最近気になるバンの行動。
 それは。足下をグルグルして繰り返し耳をすりつけて来る。そして足下にゴロンってする。この動きは猫。家に入り込むとすぐさま床でゴロンゴロン。この姿はまるでエリ。
 もともとバンは猫に興味があった。隣家の黒犬よりも猫の姿を心待ちにしている。ドッグフード食べないときでも,キャットフードは夢中になって食べた。肉も好きだけど魚も大好き。

 認知症の高齢者が奇異な繰り返し行動をすることがあるというけど、その行動は若き頃からのこだわり部分が強く出ているらしい。
 バンの猫行動は,認知症の入口か?




口コミ読みのコツ

2012-01-05 23:44:47 | ライフスタイル
 あー、やっぱりね。と思うのは、食べログのやらせ口コミの件。
 商品購入でもホテル探しでも必ず確認するのは口コミ。最初はこれにまんまとひっかかった。
 絶賛商品のはずなのに、「なんでこれが」というものをつかまされた経験多数。そうしているうち,口コミを見るコツがわかってきたから、そう簡単にはひっかからなくなってきた。
 本当の口コミは,本当であるが故の実感がこめられている。

 こういう能力は情報リテラシーっていえるのかな。

 さてこれが活字ではなく対人の場合はなかなかこうはいかないものですね。
 

謹賀新年

2012-01-02 07:31:32 | バネ
 今年は何年だっけ。平成23年で2011年です、ってすんなり言えるようになった頃に,今年は平成24年で2012年になりました。
 というわけで誰にもやって来る新年「おめでとう」。早くこの24年と12年の数字に慣れたいものですね。今年は12の倍数で揃ったから覚えやすいかな。

 この平成と言う響きはくせもので、平成2年築となっていると、「この家賃にしては意外と新しいじゃんっ」て思いがちだけど、よく考えると築22年ですから。これを1990年と表記すると、フルっ,パスーってなります。不動産屋がこういうニュアンスを意識的に使い分けているのかどうかは知らないけど、消費者はそこのとこ気をつけないといけないのです。こういう語感と数字のマジックを学習塾はつかいがちですが、掛け値なしで今年も真面目に一年を過ごしたいと思います。

 昨秋、娘の大学受験にどっぷり付き合い,小論文を一から勉強し、ほー、へー、ふーんを繰り返し,最終的になるほどねと得た多くの収穫。これらのエッセンスをバネ指導に加え,バネのステップアップ計画中。