バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

こどもの友達

2015-09-22 23:12:53 | 野田市オープンサタデークラブ
野田市のオープンサタデークラブにて。
スタッフが不足気味だったので高校生にお手伝いを頼んだ。
この新人高校生コーチは、なぜか子どもの受けが良い。NPOでやっているアルファクラブを手伝ってもらったときも幼児がまとわりついていた。
8:30、徐々に子ども達が集まってくる。早く来た子はコーチとマンツーマンで打ちたがるが、この日は4年生女子グループが早速新人コーチをつかまえて話し込んでいた。もう仲良くなったんだ。
いつもの体操とトレーニングを終え、さてグループ分けしてそれぞれにコーチを割り振ろうかというとき、先の4年生グループが新人高校生コーチを指名してきた。そうか、この子達さっきお話ししていたからだねと思うものの、「アボちゃんには今日初めて会ったんだよね?」と確認してしまった。すると「あかりちゃんでしょ!」とあだ名呼びをたしなめ、あかりちゃんにして欲しいと連呼する。
4年生女子の願い空しく、あぼちゃんには2、3年生グループを担当してもらった。ここでも2年生軍団があぼちゃんに張りついている。子ども達が交代でコートに入るのをあぼちゃんがサポートするが、1人の子が束ねていた髪をほどいてしまい、それをアボちゃんに三つ編みにしてもらっている。アボちゃん独占状態。2年生女子軍団は他のコーチに促されてもコートに入らず、アボちゃんご帰還を待ち続けるのでした。

子どもの心をつかむどんな秘訣があるのだろうか。
話術か?
それとも、感性が子どもに近いのか。
今度近くで耳をそばだてていよう。
などと思いながら全体練習を眺めていると、
「次何やるの?」と奥のコートから出張質問に来たり、
「あっちのコートに移っていい?」などと要求が飛んでくる。

いつもあーしろ、こーしろって指示出しているから、子ども達は究極の直談判するならあいつだって大人を使い分けてピンポイントでこちらに向かってくるわけで、今更子どもに寄り添って子どもにまとわりつかれるような立ち位置じゃないし、それやったら集団のバランス崩れるねなどとしみじみ。
とその時、「一緒に打とう」って男の子が誘ってきた。
ホイ来たって感じ。


危機意識の持ち方

2015-09-15 09:48:29 | NPO法人アルファバドミントンネットワーク
先週水曜日。大雨の日。
午後4時からのNPOのアルファクラブをやるかどうか迷い、コーチに相談すると、「やろうよ。来れる子だけ来ればいいからさ」。
体育館に確認すると、「雨だから、いつもより利用者多いですよ」。
1週間に1度の練習を心待ちにしている子だっていることだし、送り迎えに不安がある家庭は休むだろうから、やるだけやるか。とはいえ不安はぬぐえない。
心配性の自分としてはこういう時悪い方に悪い方にと考えてしまう。
性分だけのものではない。こういう体験があったから体験が性分を固めたとも言えるけど。

川間ジュニアを始めたばかりの頃のこと。台風が近づいている時、あまり気にせずに通常練習を開始した。家を出るとき、「だいじょうぶか?」と声をかけられたけど、「子ども達楽しみにしているから、(練習)やるよ」と普通に家を出た。体育館に向かうときは風が強かった。学生コーチ数名が自転車でやってきた。子ども達もいつも通り集まってきた。そしてノックが佳境に入り子ども達の大声が響いていた頃、外は豪雨になっていた。幹線道路は冠水し倒木で通行止めの箇所も発生していた。そんな中気にもかけず練習していて、迎えに来た保護者の連絡で中止したという苦い経験がある。
このときは、後々「コーチから中止連絡入らなかったから子ども送りました」と保護者に言われ、上に立つものの責任を痛感した。

時折ザーッと強い雨が降る中、このあたり帰路冠水しそうだなと一抹の不安を抱えながら開始15分前に体育館到着すると、コーチも子ども達数名も入り口で待っていた。
体育館受付していると
「今日、ここ避難所になるかもしれませんよ」
市役所から対応準備するようにと連絡が来たとのこと。
なんとなく事務所内はザワッとしているけど、晴天の時は外で活動している幼児クラブ団体がメインアリーナで歓声上げているから、いつもより体育館は活気がある。

いつも通りネット張って、いつも通り練習始めたら、次々訪れる子ども達。
結局この日は全員出席だった。

まるで豪雨の間を縫うように、帰る時間は雨は小降りだったので何も問題なく通常に始まり終えることができた。
結果は「やっぱりやってよかったね」だったけど、こういう時どう判断するか、どう決断するかはいつも悩ましい。

スイカ、大事にしてね。

2015-09-08 13:25:16 | ライフスタイル
「俺のスイカ知らない?」
「知らないよ」

 あーあ、またやっちまったかな。
 
 良く確認しないで洗濯して、洗濯槽の底に発見することたびたび。
 洗濯槽をのぞき込むけど、ない。
 じゃもしかしたら。この間、コインランドリーに乾燥に行ったから、その時洗濯物と一緒に乾燥しゃちゃって、乾燥機の中に落としてきたか?

 残金確認すると、「2000円くらいかも?」

 それから数日後、まさかあるわけないけどと思いながらコインランドリーに立ち寄ると、
忘れ物かごに、洗濯ばさみで留めた「スイカ」が!!
 間違いない。よく見ると記名式のスイカで、夫の名がカタカナで記されていた。
 良くまぁ、何日間もこうやってここにあったことよと感心。

 現物はこうして手に戻ったけど、洗濯のみならず乾燥30分間の仕打ちを受け、もう使い物にならないだろう、とその辺に転がしておいたスイカちゃん。

 今日ヨネックスオープン観戦行くから、久しぶりにスイカ持って出かけた夫。
「だいじょうぶだったよ!」

 なくならなかったこともすごいけど、今も使えるってこともすごいね。

 

占いおばあさんと心訓

2015-09-05 22:03:23 | 日記
成田山新勝寺に行ってきた。
これが2回目。
初めての時は一人で行った。その際、通のお参りの仕方をしていなかったので、今回はガイド付きで行った。いろいろ、あるのですよ。通ってどうやるのかとはここで詳細は言わないけど。
ガイドのNさんに導かれ、コースやお賽銭の額などご指南を受けながらブラブラ歩いていると、占いの長屋みたいなところに出た。どうやらN氏はここの占いにも明るいらしく、どこそこがいいとか、あそこはビシビシ厳しいこと言ってくるとか教えてくれた。
成田って野田から田んぼ道を抜けて1時間半くらいだし、試合で成田の体育館によく行ったから観光地っていうイメージはなかったけど、新勝寺の正面に回りそこの参道に出たらすっかり観光気分になってしまった。そのせいだね。財布の紐がゆるんだこともあり、「占い、やってみる!」となったのです。
どうせやるならビシビシ言ってまうくらいの人がいいので、その「あすこは厳しいこと言うから」とガイドN氏が腰が引けてる占いおばさんの扉をくぐると。

くぐる瞬間にも、いったい何占ってもらうんだ、何聞こうかと自問自答。
そんな状態で「こんにちは」くらい言ったかな。勧められるまま椅子に座り、何もこちらから質問しないまま、言われるまま左手を出すと大きな虫眼鏡でのぞくやいなや、占いおばさん、いやおばあさんはよどみなく語り出した。もじょもじょした語りだからよく聞き取れないところが間々あるけど、「あなたは人の上に立つよね。先生とか。ずっと働いた方がいいね」などとよどみなく続く。総じて全て良いことだった。厳しいこと言われるぞと予備知識があっただけに、「いいことばっかりじゃないですか」とおばあさんの語りに水を差すように言葉をはさむと、「だっていいことばっかりだから」と顔をあげてにっこり笑った。おばあさんの茶色く光る顔に皺が刻まれたいた。次に右手を出すと、またよどみなくもじょもじょと語り、占い事項を恐ろしく達筆でこれまた恐ろしい速さでサインペンでスラスラと書き出してくれた。書いている最中無遠慮に質問をぶつけてみた。「左手と右手の意味の違いは?」と。それに対して間髪を入れずよどみなくもじょもじょと答えながらも、手はサラサラと動き続けた。すごい、女脳!女の人は二つのことを同時にできるっていうし、確かに自分も生徒の質問に答えながら手紙書くことあるけど、ここまで同時にスラスラいかないよね。

そこで今度は同行のN氏も占ってもらうことになった。
不思議なことに占いおばあさんの正面にいる時より、横に席をずらした方が語りが良く聞き取れる。二度目で声に慣れたのかな。ふんふん、と聞いていると、いいことばっかりで、自分の時と同じような内容。ここで図々しくも「わたしのとほとんど同じですよね」と口をはさむと、「だって同じだもん」とまたにっこり顔を上げた。
少し余裕が出たから部屋の中を見回すと、壁に掲げられた福沢諭吉心訓なるものを発見した。そこには「一、世の中で一番楽しく立派なことは一生涯を貫く仕事を持つことです」から始まる7つの格言が書かれていた。またまたN氏の占いを遮って、その書のことを尋ねた。これは福沢諭吉の何に書かれた言葉なのかと。すると占いおばあさんは、「あそこの古道具屋で買ったの」何に書かれた言葉なのかと再度聞き直しても、「その古道具屋今なくなっちゃったから。どっか古道具屋行けば買えるよ」と教えてくれた。



私とN氏の占いはほとんど同じだったけど、占い事項が書き記された書の形状はあまり似ていないので、違うことが書かれているらしい。らしいというのは、達筆すぎて、ところどころは判じて読めるけど、多くは文字として識別できないのだから。
でも、なんだろう。いろいろ茶々入れながら占ってもらったけど、いいことばかり言われて、身も心も軽くなって。みなぎる全能感。今なら、新しいことに取りかかれそうな気分になる。
こんな時、帰り道運転気をつけようと思う。

帰宅後、そうだ、あの福沢諭吉の心訓はどこに書かれた言葉なのかとネットで調べると。
慶應義塾大学のHPの説明に行き着いた。
そこによると、あれは全くの偽物だとのこと。福沢先生のおことばではないとのことです。
その七つ目の訓は「一、世の中で一番悲しいことはうそをつくことです」
だそうです。