バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

アルファクラブ2018年度最終回の巻

2019-03-14 11:59:12 | NPO法人アルファバドミントンネットワーク

昨日は毎週水曜のアルファクラブ今年度最終日。

野田市小中学生バドミントン大会がなくなったので、ではアルファクラブ最後の2回で試合を体験させようとコート4面確保していたものの,正味1時間程度で30人が試合する方法はあるのかと悩みながら最終日を迎えてしまった。

「コーチ、今日どうやるの?」

コートの準備していると小学生が近づいてきた。この子は試合を楽しみにしているのはわかっている。試合を心待ちにしていたのはこの子だけではない。何人も「試合がんばります!」とノートに書いてきていた。でもこの状況で皆が満足いくだけ打ち合える方法がないと言うと、

「トーナメント戦にすれば?」

でもそれじゃ敗者は1回で終わってしまうし

「そこはコーチが考えて下さいよ。コーチにに任せますよ。5分間マッチでもいいですから。」

小学生にこう言われてやらないわけにはいかない。

 

今日何人来るのか,誰が来るのか,集まってみないとわからない。

集合かけてメンツを確認し4グループ作る。後から遅れてぼちぼち加わるだろうから、その可能性も加味して算段する。

下の2グループは半面マッチにし、1コートは敗者がフリーで打ち合えるスペースにすればそれなりに満足する時間になるだろう。

この人数ならあの子が言っていたように5分間マッチにすれば時間内に収まりそう。

そこから猛ダッシュで大学生コーチとトーナメントの準備した。

この大学生は機転が利く子で、こうやりたいんだ!とダーッと説明し準備の手順を話しただけで,スイスイと作業してくれた。

そして子ども達がランニングとアップを済ませる10分ほどの間に段取りを終えることができた。

 

結果として時間内に各コート優勝者決めるまででき、早々に負けてしまった子も飽きさせない最終日の練習となった。

予定していた6年生と打ち合うイベントはできなかったが。

最終日どうしようといろいろ考えたのに結局前向きなイメージがわかず,小学生に背中押された。

かといって事前にシミュして準備したとしてうまくいったかどうかわからない。

その場で柔軟に対応する方がうまくいくこともある。それに完璧に準備したら、その通りに行かないことにイラッてなりがちだし。

 

終わりよければ全て良し。

昨日はもう一つうまくいったことがあった。

 

先週は失敗した。

どうしよう,最後の2回で試合するって言いながら4面とったけど、どうやろう。

結局どんどんやって来る子ども達眺めながらいいアイディア浮かばず思いあぐねているとき、「コーチ打とうよ」とにじり寄ってきた小学生がいた。

いつもなら「うん、打とうか」と相手したやるからその日もそのつもりで近づいてきたのだろう。しかし余裕なく考え事していたのでこの子の相手をしなかった。その後この子はずーっといじけて,チラチラこちらを見ていた。

最終日の昨日も体育館の隅でこちらを見ている。こちらから「打とうよ」と声をかけてくるのを待っているのだろうか。

その後この子に個別に関わる余裕がないままトーナメントが始まり、果たして,この子はグループ内で優勝できた!

「コーチ、やった、やったよ!」と報告に来たその顔は先週からのモヤッと感を消し去ってくれた。

 

子ども達が増えたら嬉しいけど,それなりに大変。

でもこういうことがあるから、また4月から楽しくなりそう,アルファクラブ。

 


夜、8:05の男。

2019-03-11 11:47:45 | 風 白(バンブラン)
きっと今日もそうなる。
夜8時少しを過ぎた頃、ほら始まった。時計を見るとそれは8:05だった。
次の日もそうだった。時計はぴったり8:05。

二晩連続だったから、たぶん今晩も8:05にやって来ることだろう。

2月で2018年度バネは終了し,3月から2019年度として新年度クラスがスタートしている。
今日は新クラスでスタートして2週目。低学年クラスから始まる日。
2018年4月に小学1年生を受け入れて以来、小学低学年生が一つの塊となりバネに入塾した。
低学年の募集は最近ストップしていた。そもそもバネは一般募集せず広告一切出していないので、ほとんどが今いる子とのつながりで集まっている。
「友達入れますか?」と問い合わせが来ると,「では、一度会ってお話ししましょう」となり正式に入塾していただくというステップ踏んでいる。

小1のお母さんから問い合わせがあった時は、4年生くらいになるまで待っていただくつもりでいた。しかし実際に会って話をするうちに、「また1年生から教えてみようかな」という気持ちになった。
以前はバネにはたくさん小学生がいた。幼児もいた。午後3時から教室を開いていた。調度その頃うちに生後二ヶ月の子犬がやって来た。名前はバン。小学生も中学生も庭でバンと遊び追いかけっこした。しかしそのうちバンは日本犬特有のキリリとした番犬に成長し、子ども達と戯れる輩ではなくなってしまった。

だから次に飼う犬は、番犬としての機能は期待しないから、その代わり子どもに限りなくフレンドリーであってほしい。
と思っていたら,本当にそういう子と縁があり、実に愉快な子犬がやって来た。

白いからフランス語で白を意味するブラン(Blanc)と名付けた。

授業開始20分前。小学生達は教室に塾バッグを放り込むと、「ブラーン」といいながらブランに飛びついていく。庭中を追いかけっこする。授業の始まりを合図するまで遊び続ける。
ふむふむ,こうあってほしい。こんな風に犬と子ども達が集まる場であってほしい。小1の子の面接時にたぶんこんなイメージを描いていた気がする。
バネを始めて23年目。低学年を教え始めてこれが3巡目になるのか。自分がどうしたいのかがようやく描けてきたのか。

夕刻に小学生と戯れたブランは,満足してしばし外に置いてある小屋で爆睡する。
惰眠をむさぼった後、「そういえば(教室の)中にいれてもらっていない!」と思い出すのだろうか。
「入れて! 遊ぼう! おーい、聞こえてんの!」と外で要求鳴きし始める。しかしよくしたもので、ブランはなぜかワンと鳴かない。
余談だけど,ブランは先住猫が爪研ぎしまくりその存在をしっかり残していった壁に、後ろ足ですくっと立ち上がり爪研ぎする。「おまえは猫か!」
来たばかりの頃ドックフード食べないから,猫用チュルチュールやったのがいけなかったのか?
まあ、それはさておき、ワンと鳴かないブランは猫声で「クイーン」鳴く。
そのクイーンで連打する。ワンでないからあまりうるさくないので無視しようと思えば無視できるけど,あまりにも切ない声出されるから観念して結局教室の戸を開けることになる。

その瞬間、ダーッと室内に飛び込み生徒の皆さんに少々雑な挨拶をし、部屋を飛び回りいたずらし大騒ぎする。
これがないとブランの今日は終わらないらしい。
だって、この家に来たその日からいつも教室で遊ばせてもらったんだもん、とスリッパかじりながらピカピカお目々で言うから、なんともかんとも。

突然思い出したようにクイーンが始まるのが、8:05。

だからバネ入塾説明時に必ず確認するのは、「お子さん犬アレルギーありませんか?」



昼間は外でやりたい放題。