バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

本当が一杯詰まったフィクション

2012-09-11 07:33:21 | バネ
 4月から始めた,文章読解コース「パンセ」。
 夏休みに入るまでの3ヶ月を終えた成果確認として、そして夏休み中の課題として,童話をコンテストに応募することにした。
 挑戦する小学生に、夏休みに入る前ストーリーの構想を確認した。コンテストへの挑戦は1月前から話してあったけど,進む糸口が見えない。形になるのだろうかという不安を抱えたまま,夏休みの宿題として渡すことになった。夏休み中はパンセは休みなので,次ぎにこの子に会う9月は、応募の月になる。休み期間中進捗状況を確認する。「本人喜んで取り組んでいますよ。」とお母さん。
 そして迎えた9月の授業。早速書き上げた作品を読ませてもらった。
 さてその作品はいかに。
 事件が起きる。解決する。そして読み終えて,心がほっこりする。素晴らしい作品ができていた。「男の子ってすごいですね。書き出したら一気に書いちゃったんですよ」と再びお母さん。内容もさることながら,その書き上げた姿に感動したらしい。

 期待をはるかに越える出来。だけど一気に書いただけに随所にわかりにくい部分がある。説明を入れた方が良いと思われる箇所には、本人に確認しながらほんの少し直しを入れた。

 ALWAYS三丁目の夕日は当時の日本を上手に表現しているけど,その時代をリアルに生きた人から見ると不自然な箇所があるらしい。「おひさま」や「梅ちゃん先生」なんかでも実に細部までこだわっているようだけど、「なんかちがうんだよな」ってところがあるのでしょうね。60年代の映画には作り物でない当時がリアルにある。それと比べると確かに今作った映画には当時のザラッと感がない。時代考証し細部にこだわっても、表現しきれない当時があるというのは当たり前なことだけど、人々の体型の違いは大きいですね。
 それと同じ。子どもを主人公にしたお話しを大人が書く場合、どこかリアル感が出ないでしょう。当時を思い出して作っても,表現しきれない物がある。
 ということで、リアル小学生が表現するリアルな現実。これには、降参。
 

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