LUNACY

cygnus' blog

ロジネットジャパンチャリティーコンサート2019

2019-04-14 12:49:12 | ピアノとクラシック
札幌コンサートホールKitara

指揮:佐藤俊太郎
演奏:札幌交響楽団
ピアノ:外山啓介

第I部
・エルガー 行進曲「威風堂々」第1番
・ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番変ホ長調op.73「皇帝」
・(外山啓介アンコール) シューマン 「トロイメライ」

第II部
・ムソルグスキー 組曲「展覧会の絵」(ラヴェル編曲)
・(アンコール) サティ 「ジムノペティ」(ドビュッシー編曲)

ついに外山啓介くんの演奏聴くためkitaraまで来てしまいました。天神のアクロスとどっちが(東京から)遠いんかな?(笑)←遠い方が遠征最遠記録w。

札響も佐藤俊太郎さんの指揮も初めてでした。
弦楽器も管楽器も打楽器のようにズドドンと低音を鳴らす印象。
威風堂々のときに思ったのは、ホルンさんが上手い。

皇帝ですが、以前と同じように、そつなくオケもピアノも弾ききった感じ。
外山啓介くんも、いつもの通りオケに息をあわせる演奏で、人によっては主張が弱いと言われるかな?
綺麗な演奏も安定的だったかと。
いま思うと、もっと音鳴らしてもよかったのかも。
んで、アンコールのトロイメライが最強。

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外山啓介ピアノ・リサイタル (17th February, 2019)

2019-02-17 18:03:05 | ピアノとクラシック
トッパンホール


武満徹:雨の樹 素描
武満徹:雨の樹 素描Ⅱ-オリヴィエ・メシアンの追憶に-
バッハ:パルティータ第6番 BWV 830
シューマン:月の夜 op.39-5(「リーダークライス」より/クララ・シューマン編 曲)
ブラームス:バラード第4番 op.10-4
ブラームス:4つの小品 op.119
  1. 間奏曲 ロ短調
  2. 間奏曲 ホ短調
  3. 間奏曲 ハ長調
  4. 狂詩曲 変ホ長調
<アンコール>
ブラームス:間奏曲 op.118-2
シューマン:トロイメライ


今回も満足感の高いリサイタルでした。

武満徹から始まりましたが、響きが美しい、聴かせる演奏でした。

バッハも、周りでは反応鈍い人もいたけれど、僕はなかなか佳かったと思います。
全体として、むこうかこちらかわからんけれど、スイッチ入った感覚あると言えばいいかな?
武満徹からの曲と曲の繋がり・背景を意識したプログラムのというのも成功しているかと。
トリルやシンコペーションが流れずにカチッと決めていた度合いが昔より高いかと。

シューマンは、今日の全体を通しては相対的に(あくまで相対的に)、印象が薄れたかも(汗)。

ブラームスもバラードも、それらしく伝わってきた感じ。
4つの小品も、調性の変化が聴く側にも伝わってきました。プログラムにわざわざ「第4曲目は~」の一文が入っていて、彼の意識が感じられた気がします。

その昔(デビューから数年は)、外山くんは、シューマンとかブラームスも、似合わないとか思っていたけれど、(人によっては深みが足りないとか反応あるかもしれないけれど)好感持てる演奏でした。


これは、演奏から離れるのだけれど。
外山くんは、ちゃんと文章を書ける&挨拶ができる!これは大きい、というか、最近、オッサンとして、改めて感心しているところだな。

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新国立劇場『タンホイザー』

2019-02-09 18:58:53 | ピアノとクラシック
2/9(Sat) 14:00-



タンホイザーは、生で観るのは初めてでした。

オーケストラが下手でちょっとキツい感じ。
音が汚い感じだし、クレッシェンド&デクレッシェンドが下手というか、メゾピアノやメゾフォルテがない感じ。。。。特に、1幕がつらかったかな。そう、大事な序曲にもっと柔らかさが欲しかった。
こちらは、どうしても、序曲(というか「巡礼の合唱」のテーマ)や大行進曲については、イメージがかっちりとあるから、それにハマるか、いい意味で裏切ってほしいかのどちらかなんだよな。

舞台演出については、奇を衒うことなく正統派で好い感じ。いや、現代読み替えが嫌いなだけなんだが(苦笑)。
イタリアオペラのヴェルディ『アイーダ』とかもだけれど、ファンファーレ&行進曲のシーンって、やっぱり、一大スペクタクルだよね。

んで、歌い手さんは、バリトンのヴォルフラムが佳かった!
エリーザベトも優等生的かもしれないけれど、コケることはなかったかと。

ストーリーだけれど、ハインリヒという名の人物が教皇に頭下げにいくというのは、どうしても、カノッサの屈辱の故事を思い出してしまうんだよな。。。。

ワーグナーは、『ローエングリン』にもでてくるけれど、お小姓キャラ(このタンホイザーでは牧童)を用意するのが好きなのかもね(笑)。

プログラムを読んで、初めて永井荷風とワーグナー作品の繋がりを知りました。
お勉強しました。
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ザ・プレミアム 外山啓介&辻本玲 スペシャル・コンサート

2019-02-03 01:02:18 | ピアノとクラシック
サントリーホール 2/1(金)

指揮:円光寺雅彦
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

セットリストは以下の通り

ヴォーン・ウィリアムス:グリーンスリーヴスによる幻想曲 (オーケストラによる単独演奏)
エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 Op.85
カタルーニャ民謡:鳥の歌(チェロ・アンコール)

ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11
ショパン:ノクターン第20番 「遺作」(ピアノ・アンコール)
ショパン:チェロ・ソナタ 第3楽章より(チェロ/ピアノ・アンコール)


軽くおおまかにコメント。

「グリーンスリーヴスによる幻想曲」だけれど、これ、実は、コントラバスが大事だなと思った(いや、どのパートも大事なのだけれどさ)。この絶妙に柔らかな響きの支えって、コケたら台無し系。

チェロの辻本くん。
オナカが貫禄付いて髪型も眼鏡もでイメージ変わったなぁ(笑)。
以前聴いたとき、2階席でもブレスが聞こえてくらいだったから、今度は1階席前方だったから息づかいがよりはっきりと聞えました。
そもそも、エルガーっていう選曲がシブいよなw。モチロン、僕は初めて聴く一曲。奥行きのある曲に感じました。
チェロって、あんまりじっくり聴くことなかったから、チェロの音の響きの深さを勉強しながら聴いていたていた感じ。
細やかな表現力があるんですね。
んで、実は、演奏中、僕のなかでは、穂積によるコミック『僕のジョバンニ』のイメージ重畳が激しかったのだ。。。

ピアノの外山啓介くん。
また、ショパンで、原点回帰というようなイメージかな。
ただ、このショパンのピアノ協奏曲第1番というのは、僕にとっては、どうしてもポーランドのイメージが想起される曲。
そして、僕のそのポーランドのイメージは、アンジェイ・ワイダ監督の映画作品群によって、作られている部分が大きい。
その点からすると、やはり、外山くんの演奏は、綺麗で華があるのはいいのだけれど、もうちょっと泥くさくて暗い靄の中にいるような雰囲気も欲しいと思ってしまうんだよな。
でも、外山くんの丁寧で綺麗な演奏は満足です。昔のようなガン叩きから見たら、繊細さが佳いように出てきたと思います。


円光寺先生のトークがあるかと思ったらなかったな。
というか、実は、円光寺先生が指揮って(あえて変換のままにw)ふたりにインタビューして、デュオ・アンコールかと(コンサート開始前は)思ってました。


さて。というか、ところで。
加齢に伴う難聴が始まってしまい(医者曰く、ちょっと(年齢的に)早いですが、とのこと)、僕の耳には、じわじわと高い音域の響きが聞えなくなっているわけなのです。
このコンサートを聴きながらも、あぁ、この音楽のすべての音の響きを聞き取れてないんだなぁって思うと、ちょっと悲しいというか切ないというか、そんな感じに捕われてしまいました。


あと、今回、席の位置が微妙に悪かったな、と。
ステージに近くて、ソロ演奏者や指揮者の姿はよくわかるのだけれど、ピアノの下という感じで。。。。
オーケストラの音はピアノの向こうで上へ抜けて言ってしまっている感じで。。。。
そんなわけで、『ピアノの森』のカイ(の場合は音楽室だけれど)のように、小学校の頃に体育館で体育座りしながら、聴いているようなピアノの音が、結構しました。要するに、ピアノの下から鳴っている音を聞いている感じ。


とりあえず、こんなところかな。
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アンドレア・バッティストーニ指揮「アイーダ」神奈川県民ホール

2018-10-21 00:37:04 | ピアノとクラシック
結構、あちこちのホールに行っている方だと思うけれど、ついに、神奈川県民ホールにまで行ってしまった感w。
そして、1年に2度もアイーダを観てしまった。

しかし、やはり、僕のお気に入りバッティストーニが、イタリアオペラをやるっていうんなら、観に行かねばなるまい。
しかも、『アイーダ』ですよ。
公演を、観ても、自家薬籠中のモノとしているんだろうなぁと感じました。

まず、最初に、企画した神奈川県民ホールなどなどの団体にお詫びしなくてはならない。
何故かというと、チケットも新国立劇場より安かったし、あまり、期待していなかったのです。
しかし、オペラとして本寸法ものを提示してもらったというか、衣装も舞台装置もちゃんとしていて、
チケット代(プラスちょっと)はしっかり還元して頂きました。
何より、アムネリス。僕がいままで観たアイーダ公演の中では、一番佳かったです。
福井ラダメスも安定感あって、安心して観ていられました。

普通のトランペットでごまかされるかと思っていた、凱旋の場でのファンファーレ。
しっかり、アイーダ・トランペットを使っていてうれしい。
しかも、今回は、1階席やや後方だったので、吹手のラッパの向きがダイレクトに僕の方を向いていて、迫力に満足。

バッティストーニ。
第2幕から、もう、跳ねってるし(笑)。
凱旋行進曲での、タメの作り方というか、ポーズの入れ方、リタルダントのかけ方、巻き方が、やはり、「ぽい」感じでしたね。

それから、アイーダを何回も観た(ディズニーミュージカルも含め)から、ストーリーが頭に入っているから、字幕を見ずに歌とお芝居に注目できるようになってきた。オイラ、エラい(違)。


これは、蛇足だけれど、東京フィルの今後のフライヤー見て思ったけれど、バッティストーニは、もはや、完全に、日伊友好の架け橋そのものの仕事人になったなぁ。
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<外山啓介ピアノ・リサイタル「月光&謝肉祭」>

2018-09-01 16:42:57 | ピアノとクラシック
2018年9月1日(土)
東京オペラシティ コンサートホール

ドビュッシー:月の光が降りそそぐテラス
ドビュッシー:ベルガマスク組曲
(プレリュード/メヌエット/月の光/パスピエ)
ドビュッシー:喜びの島
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番 「月光」
ショパン:プレリュード第15番 「雨だれ」
ショパン:ノクターン第8番
シューマン:謝肉祭~4つの音符による面白い情景~

アンコール
シューマン:トロイメライ
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女


今回は、全体を通して、佳い演奏でした。
もちろん、定番通り、和音の方が細かなパッセージより上手いとかあるのだけれど。
とにかく、コンサートを通して安定しているというか良い悪いの波がなかった感じ。
ドビュッシーも、こんなに丁寧に弾いてたっけ?昔? 今回は、速弾きにならなかったし。
謝肉祭でも、リズム感も比較よかったのか、聴かせどころを外していない感じ。

とりあえず、いまの?一昔前の?ファッション流行言葉を借りると、キレイめ、な演奏でした。

というわけで、きっと、サントリーホールより、オペラシティの方がやはり相性がいいのだろう(笑)。
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新国立劇場『アイーダ』

2018-04-14 23:38:08 | ピアノとクラシック


フランコ・ゼッフィレッリ演出

5年ごとに公演されているこの新国立のアイーダ。5年ぶりに行ってきました!
しかも、前回は、4階席だったけれど、今度は奮発して3階席!(笑)
いやぁオーケストラの音がよく聞こえるし、何より、第2幕第2場でのアイーダトランペットもファンファーレの響きが全然違う!(笑)
ソリストさんの歌の迫力も。

とにかく、ど真ん中ストレートな奇を衒うことのない演出、豪華絢爛な装置による舞台。こういうオペラが好きです。
いや、歴史的な、或いは社会的な事情もわかるけれど、読み替え演出が好きじゃないのですよね...。

それにしても、見せ場の第2幕第2場って、本当にテンポが早くてあっと言うまに終わってしまうんだよなぁ。

でも、前回、これを観てから、何であれ凱旋する将軍は馬に乗っていなければならないという価値観を受け付けられてしまいました(苦笑)。
んで、今回気づいたこと。このお馬さんたち。ちゃんと、名前があって、パンフレットに名前がクレジットされていてびっくり。


それから、今回、感じたのは、やっぱり、お芝居の演技の表現力が要求されるのは、アイーダよりアムネリスの方かも知れないと思いました。まる。
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外山啓介ピアノ・リサイタル (3rd, March 2018) トッパンホール

2018-03-03 20:07:02 | ピアノとクラシック
トッパンホールに来たのは久しぶり。本人も、日本音コン予選以来と、プログラムに書いているね。
今年は、HAKUJUの代わり?にトッパンということかな。

ブラームス:3つの間奏曲 op.117
 第1番 変ホ長調 / 第2番 変ロ短調 / 第3番 嬰ハ短調

ブラームス:6つの小品 op.118
 第1番 間奏曲 イ短調 / 第2番 イ長調 / 第3番 バラード ト短調
 第4番 間奏曲 ヘ短調 / 第5番 ロマンス ヘ長調 / 第6番 変ホ短調

シューマン;交響的練習曲(遺作変奏付) op,13

<アンコール> ショパン:ワルツ第7番op.64-2


ブラームスは、悪くないというか、丁寧で、綺麗な彼らしいといえば彼らしい演奏だったかな。
確かに、パンチを効かせるような曲じゃないもんね。
今回、ブラームスも演奏したから、これで、ドイツの3B全員演奏したのかな。

シューマンのほうが気合入っていた感じ。
うん、彼もスイッチが入った感じがした気がする(笑)。
ラストは手が上がっちゃってたし。
ただ、フィナーレは(相変わらず?のスイッチ入ったとき定番なのだろう)速弾きな感じでした。
もっと、聴かせてよ、みたいなw。
彼は、シンコペーション好きなのかな?(笑)


とりいそぎ。
Comments (2)
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二期会『ローエングリン』

2018-02-27 07:59:01 | ピアノとクラシック

東京文化会館

指揮:準・メルケル
演奏:東京都交響楽団
演出:深作健太

二期会は初めて観ました。ローエングリンも、観るのは初めて。
中学生のころ、吹奏楽部で『エルザの大聖堂への行列(行進/入場)』を演奏していて、その印象が強いです。第三幕前奏曲や、結婚行進曲よりも。

演出ですが、どうしても、バトロワの監督という記憶が先立ってしまって、イントロのデジタル時計がまさにそのイメージで、最初は少し不安でした。でも、ラストにもデジタル時計が出て来て、再びバトロワっぽいなと思わせられただけで、それ以外は、そのバトロワ的なるものは意識せずに観られました。(が、しかし、というのはまた後で下に)
むしろ、プログラムを読むまでもなくわかる、ローエングリンとエルザに、バイエルン王ルートヴィヒII世とハプスブルク皇妃エリザベートをカブせてきた解釈が印象的で、わかりやすいというか馴染みやすいものでした。もちろん、僕は、このふたりのストーリーは、ルキノ・ヴィスコンティの映画も観たし(氷栗優のコミックも読んだし(笑))、宝塚&東宝のミュージカルでも観たし、ほか書物も読んだことがあるわけで、そのせいかもしれません。


歌やお芝居のほう。
第一幕の決闘で、ローエングリンがテルラムントをやっつけるところ。なんかアッサリというか、あんなに短いシーンだったんだ、と。
第二幕のオルトルートが迫力あったというか、エルザとの掛け合いが、息もつけないくらい(ちょっと大袈裟か)のところがありました。

音楽も、安心して聴いていられる演奏でした。


さて、全編を通して気になった存在、そして、僕が自分のキャラクターを重ねてしまった存在、それが歌も台詞もないゴットフリートでした。
僕は、一時期、よく、コントローラーの自分とマニピュレーターの自分とそれを観測(俯瞰)している自分の三位一体で、この3つのうち最後のものが肥大している(気がする)、と周囲に伝えていたのだけれど、まさにそれではないか?と思ったのでした。
ひ弱そうな線の細いイメージもそれを深めたのかもしれないです。
山下和美『不思議な少年』のタイトルロールが、ちょっとだけ近いところあるかも。

そして、公演明けの月曜日。気がつきました。
バトロワで最後まで生き残った勝者=ゴットフリートのカブせに見えてきたのです。そっか、ここでもバトロワ的な演出があったのか、と(苦笑)。
もう、ゴットフリートの衣装が学校の制服にしか見えない感じになってしまいました。


あ、小原さんのことを全然書いてなかった(笑)。
とにかく、ビジュアル通りって感じでした。


おしまい。

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外山啓介デビュー10周年ピアノ・リサイタル 千穐楽

2018-02-03 16:47:08 | ピアノとクラシック


杜のホールはしもと(相模原市)

もう12年も外山啓介くんのコンサートやリサイタルに通い続けてしまったのか。。。
僕も齢をとるはずだわ(苦笑)。
つまり、いろいろケチつけてきてしまったけれど、それだけ、僕の好みの路線の演奏会ってことなんだろうな、と思う。

本日の演奏も、キレイな演奏でした。
昔から和音の鳴らし方は得意だったようだけど、細やかなパッセージも粗くならずに聴かせるというか、全体的に錬れている感じ。
あと、有名曲が多くて、馴染みやすかったというか、こちらが入り込みやすかったかな。

欲を言えば(前から何回も書いてしまっている気もするけれど)リズム感。ワルツのときにワルツのリズムに引き込んで欲しいかな。
多分、本人の中では、しっかりリズムはカウントされているんだと思うの。


ご本人のご尊顔がよく拝める席だったのだけれど、けっこう目をつむっているよね。
ラストのソナタ第3番は、ブレスが聞こえてきて迫力?を感じました。


~オール・ショパン・プログラム~
ワルツ第1番「華麗なる大円舞曲」
バラード第1番
ノクターン第20番「遺作」
幻想即興曲
ポロネーズ第7番「幻想」
舟歌 嬰ヘ長調
ピアノ・ソナタ第3番

<アンコール>
ワルツ第7番
(この曲だけドビュッシー)ロマンティックなワルツ


Comments (10)
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第86回日本音楽コンクール本選会 ピアノ部門

2017-10-20 22:25:28 | ピアノとクラシック

オペラシティコンサートーホール
オーケストラ:梅田俊明指揮、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

以下、演奏順に演奏曲と僕のコメント


1.原嶋唯(はらしま・ゆい)
Chopin : Piano Concerto No.1 in E minor, Op.11
ショパン:ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11

トップバッターということもあってか、ちょっと固かったかな。
卒なく演奏していた感じ。


2.小井土文哉(こいど・ふみや)
Rachmaninoff : Piano Concerto No.2 in C minor, Op.18
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18

21年差はあれ、高校の後輩くん。名前と経歴を伏せられて、自分と同じ高校出身の演奏は誰か?という問いがあったら間違いなく答えられそうな演奏。このレベル(以上)まで到達したピアノ男子って、同窓では、松岡淳さん以来かも。
よく言えば個性的で、イントロの引き込みとか凄かったかな。こう弾きたいというのがあらわれてた演奏かな。
でも、コンクール向きというよりコンサート向きの演奏だったかも。


3.鐵百合奈(てつ・ゆりな)
Saint-Saëns : Piano Concerto No.2 in G minor, Op.22
サン-サーンス:ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 作品22

演奏が始まってすぐに、この子上手い!と思わせられました。
流麗で丁寧で、曲全体を捉えたうえで、部分と全体を意識しているというか、曲を俯瞰して弾いている感じでした。
演奏にも華があった感じ。


4.吉見友貴(よしみ・ゆうき)
Prokofieff : Piano Concerto No.3 in C major, Op.26
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 作品26

まだ高校生ですかい(驚)。
技巧に優れてるわぁと思いました。フォルテよりもピアノのところで聴かせることをしていた?
何よりハマっている感じ、つまり、そりゃこの子ならプロコの3番を選ぶわと思わせる感じがありました。


トータルで思ったのは、男の子と女の子の演奏って、こんなに違うんだということ。


さて。
聴衆賞投票は、母校愛を振り切り、薄情にも?鐵さんに一票を入れました。


聴衆賞は、僕の投票と同じ鐵さん。
第1位は吉見くん。

※最終的な審査には、本選だけでなく、予選の成績も加算されるシステムなので、注意が必要。

採点結果・講評は、11/21の毎日新聞。


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外山啓介デビュー10周年ピアノ・リサイタル

2017-10-01 00:28:18 | ピアノとクラシック
@サントリーホール

セットリストは次の通り。オールショパンプログラム。

<本編>
ワルツ第1番「華麗なる大円舞曲」
バラード第1番
ノクターン第20番「遺作」
幻想即興曲
ポロネーズ第7番「幻想」
舟歌
ピアノ・ソナタ第3番

<アンコール>
ワルツ第7番
シューマン/リスト「献呈」(※)

※この曲だけは、ショパン以外。聴衆・ファンの皆様へ感謝の意を込めてとのこと。

トータルで、感想を書いておくと、そつなくこなした感じかな。
10年前との比較で書くと、打鍵ミスもなくなったし、無駄に叩かなくなったし、ダンパーペダルの踏み込みも適切になったしと思うし、<奏でている感>が出てきていると思うのです。
ただ、その、迫力というかメリハリがもうちょっと欲しかった気もします。
あっさりばかりでなく、濃い部分が欲しいというか。抽象的表現で申し訳ないんだが。
昔は、やんちゃというか、向こう見ずで突っ走っている感が、オイラを引きつけていた・圧倒したのだろうから、なおさらそう思うのかも。
ファン仲間は、後半スタミナ切れとか診断していたけれど、そうなのかな?う〜んむ。むしろ温存して抑制していたんじゃないかというのが、僕の見立て。

これはホールの問題だと思うのだけれど、どうもこの前の大幅リニューアルで、音場設計が変わったのかな?吸音するようになったのか、音が上の方に抜けるようになったのか、以前より、1階席では、音が小さく聞こえる気がする。連れのファンも同じ意見だったし。
グワッと展開するように弾いているようにみえたところて、そう聞こえなかったのは、このせいじゃないかな。

あと、プログラムの署名を見て、彼は達筆だよなと思った。
んで、そのプログラムと同時に渡されたフライヤによると、来年2月の橋本(神奈川県相模原市)公演がラストで、3月にトッパンホール。


花はプロデューサーの中島さんから。本公演では、サイン会でも側にいらっしゃいましたね。ほか、いつものマネージャーさんのほかに、エイベックスからも人員が派遣されていて、やっぱり、サントリーを埋めるコはすごいよなと、終演後にも実感。どうでもいいけれど、花の送り主肩書きで思ったけれど、中島さんもこの10年で出世された?
ちなみに↑の花で、ファンクラブ組織ないことにいまさら気がついたw。
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響きの森クラシック・シリーズ Vol.60 [指揮:アンドレア・バッティストーニ×ピアノ:外山啓介]

2017-05-20 23:17:54 | ピアノとクラシック
東京フィル

文京シビックホール 大ホール

本編はオール・チャイコフスキープログラム

チャイコフスキー/イタリア奇想曲
チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番
《外山啓介アンコール》
ドビュッシー/ロマンティックなワルツ

チャイコフスキー/交響曲第5番
《アンコール》
ドヴォルザーク/スラブ舞曲第8番

バッティストーニくんと外山啓介くんと両方に興味があるのは、このブログのこのカテゴリの記事の通り(笑)。
だからまぁ、それなりには期待していました。

イタリア奇想曲って、バッティストーニがイタリア人だから、なるほどの選曲。
バッティストーニとしては、いつも通りだった感じ。
ほか、チャイコの5番も、アンコールも、やっぱり、リズムの人だなぁと思うのでありました。
チャイコのロシア的なのが、リズムで面白い料理になっている感じ。
ただ、チャイコの5番では、金管さんの音が、割れているわけではないのだけれど、もっと柔らかいのが僕好み。
また、もっと、木管楽器や、弦楽のビオラやチェロが鳴っていた方がよかったなぁ〜。
席の位置の問題かしら?

それから、外山くん。
ちょっと今日は、冴えなかったかなぁ〜というのが、正直な印象。
いや、僕は、12年?13年?のファンだからいいけれど、そうじゃない人はどうだったんだろう?
打鍵ミスが多かった感じだし、しかも、ダンパーペダル踏み込むから、アチャーみたいな(汗)。
第一楽章の主題提示部から、ちょっと不安定で、おじさんはハラハラしたのでした。
中盤もノッペリした感じが少々あって、うぐっ。
オケにかき消されて鳴ってない?みたいなところもアリ。
ただ、昔と違って、叩くことはなく細やかに弾くようになったのはいいね(←って最近いつも書いているかw)。
それと、リタルダントのかけ方・巻き方は、上手くなったなぁって思いました。

というわけで、ちょっと調子が悪かったのかな?というのが、まとめでありやす。
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外山啓介ピアノ・リサイタル (2017.1/28)

2017-01-29 17:24:48 | ピアノとクラシック

HAKUJUホール

言い訳にしかならんのですが、先週金曜日に降ってきた仕事が(精神的にプレッシャーが)重くて、リサイタル中も、かなり、上の空状態でした。
寝落ちしていない(はずな)のに記憶飛んでるみたいな。
たとえば、後半、ヴァルスに入っていたのに気づかないとか。
一応、アンコールが一番良かった印象はのこってますが。

こんな失礼な状態で、感想を書くわけにはいかないかな、と思いますので、今回は記録をパスします。


とりあえず、今年はメジャーデビュー10周年を意識していくみたいだね。
逆にいうと、僕のコンサート・リサイタル
通いはその1年前の2006年からだからかれこれ11年か(;^_^A。

あ、会場で、avexのN島さんをお見かけし、レコード会社からはまだ見捨てられてはいないようで、ホッとしました(笑)。
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イーヴォ・ポゴレリッチ ピアノ・リサイタル(2016)

2016-12-11 23:30:43 | ピアノとクラシック
サントリーホール

毎年恒例?になっている感じの、ポゴ様のリサイタル。
今年も行って参りました。

今年のプログラムはこんな感じ。
http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/schedule/detail/20161210_M_3.html
アンコールは、 シベリウス:悲しいワルツ でした。

やっぱり、とにかく僕には不思議なんですよ(汗)。
どうして、あんなに軽快な感じと重厚な感じが同居したままで、素晴らしい音楽として成立しているのか。
パンフレットには、ミサのようと書いてあったけれど、そんな厳粛な感じ。


それにしても、やっぱり、所作からして神経質そうだね。。。
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