さて、しばらく目立った動きの無かったAKBにも、少しずつ動きが出てきたようですが、その前に「心のプラカード」について思ったことを…。
◆「恋するフォーチュンクッキー」と「心のプラカード」の“類似点”と“相違点”
総選挙で選抜されたメンバーによる楽曲「心のプラカード」。この曲、「完全に『恋するフォーチュンクッキー』の二番煎じじゃないか!」と言われているようです。確かにこの曲は「恋チュン」と類似点が多いです。思いつくまま列挙してみると…。
●ミディアムテンポの曲で振り付けが簡単(みんなで踊れる)。
●曲調もしくは振り付けが一昔前のディスコ調。
●ミュージックビデオが一般人と一緒に踊る形式
●YouTubeでAKBのスタッフが踊っているバージョンをまず公開。
やはり、どう見ても「二匹目のドジョウ狙い」感が否めません。いくら「恋チュン」が成功したからと言って、ここまで露骨に同じ戦略でこられると、さすがに興ざめですよね。もし、「恋チュン」が無かったとしたら、「心のプラカード」はもっとファンにも受け入れられたと思います。そう考えると、惜しいですよね。
一方、「恋チュン」と「心プラ」の相違点も、もちろんあります。列挙すると…。
●「恋チュン」は女性目線、「心プラ」は男性目線
●「恋チュン」は明確なメッセージがあるが、「心プラ」はそれほど明確なメッセージは無い。
キングレコードに移籍して以降、AKBの楽曲はほとんど男性目線ですが、「恋チュン」は珍しく「女性目線」となっています。また、「恋チュン」は「人生捨てたもんじゃない、そのうち良いことが起こるかもしれない」という前向きなメッセージがあります(※1)。
一方「心プラ」は「心の内容を書いたプラカードがあれば、気弱な自分でも告白できるのに(でも実際はそんなものは無いから、出来ない)」という願望を歌っているだけで、それほど明確なメッセージはありません。
ただ、男性目線である事を含め、「心プラ」の歌詞の方がAKBの楽曲では主流ではあるんですけれどね。
◆今年も開催!じゃんけん大会
さて、握手会の日程も詰まっているし「今年はやらないだろう」と言われていたAKB48のじゃんけん大会ですが、結局今年も開催するとのこと。しかし、優勝者および2位~16位のメンバーに対するご褒美は、例年とは違っていて、以下のようになっています。
●優勝者はソロデビュー。既にソロデビューしているメンバーならソロコンサート。
●2位~16位のメンバーは上記のソロデビューシングルのカップリングに参加。
この方針変更は、恐らく「握手会の日程が詰まっているから発売記念握手会は開催したくない」「握手会が無いと、確実にミリオンを割るから、AKB名義のシングルとしては発売したくない」という事情を踏まえたものでしょう。
個人的には、もうじゃんけん大会は開催しない方が良いと思っていました。去年の大会で顕著だったのですが、センター(今回はソロ)になりたがらない子が多いんですよね。去年準優勝した上枝恵美加なんかも、準決勝あたりから、完全にビビってしまっていました。
決勝が近づいてくると、「同じ手を出し続ける推されメン」と対戦した時には、わざと負けようとする子が多いのではないかと思います。もしそうだとすると、「無名の子が一夜にしてシンデレラに」というドラマチックな展開は起こらないわけで、それならば個人的にはじゃんけん大会を開催する意味が無いと思うからです。
※1…この前向きなメッセージが一般に受け入れられた原因の一つだという説もあります。