さて、先日開催が発表された第5回AKB48選抜総選挙ですが、早くも「立候補するのかどうか」について表明するメンバーが出て来ました。ということで、今日は今回の総選挙が投げかけた波紋について。
◆劇場盤に投票券が付くことの意味
さて、今回の総選挙で、今までと違うことの一つに「劇場盤にも投票券が付く」というのがあります。AKBのCDは、一般のCDショップで売っている「通常盤」とキャラアニでの通販のみの「劇場盤」の二つのタイプがあります。大きな違いは以下。
●通常盤 … 「全国握手会」の握手券が付く。「全国握手会」は、誰と握手するか当日に選べる。DVD付きで1600円。
●劇場盤 … 「劇場盤握手会」の握手券が付く。「劇場盤握手会」は、事前に誰と握手するか選ばなくてはならず、選んだメンバー以外の子とは握手出来ない。CDのみで1000円。
ポイントは、「劇場盤の方が値段が安い」と「劇場盤はメンバーを予め指定しなければならない」でしょうか。これにより、以下のような問題が起こることが予想されます。
「劇場盤の方が値段が安い」ため、大量に投票する人は、当然、劇場盤の方を買おうとするはずです。しかし、その際に「メンバーを指定する必要がある」というのが、ネックになります。
例えば、大島優子などは、一次申し込み(最大で購入者1人あたり3枚までしか申し込めない)で完売します。つまり、大島優子の劇場盤握手券は、基本的に最大で3枚しか買えないわけです。大島優子ほどではないにしても、他の人気メンバーも早々に売り切れるので、そんなに大量には購入できない事が多いです。
となると、大量に投票したい人は「完売していない、枚数に余裕のあるメンバー」を指定して買うことになります。言ってみれば、不人気メンバーCD(握手券)を大量に購入するわけです(パク)。
で、そういう人たちは、投票のためだけに買うので、実際の握手会には来ない可能性が高いでしょう。そうすると、「握手券は完売したけど、握手会ではその子のレーンはガラガラ」という事態も予想されます。
何だか歪んだ酷い状態ではありますが、運営側からすると、これはむしろ「願ったり叶ったり」かもしれません。「不人気メンバーの握手券も売れて、かつ、実際の握手には来ないから、会場整理や剥がしの手間が省けて楽」ということですから…。
まだ申し込みは始まっていないので、実際にはどうなるか分かりませんが、何だかこの手の商法も行き着くところまで行き着きつつある感じがしますね。
◆立候補を表明したメンバー
・篠田麻里子
恐らく、全メンバー・OGの中で、最も早く立候補を表明したメンバー。本人も言っていますが、昨年「潰すつもりで来て下さい」と大見得を切った以上、出ないわけにはいかないですからね(笑)。
・浦野一美
ずっと干されでしたが、第1回総選挙で一矢報いたメンバーである彼女。ある意味、今回の「卒業生でも出馬可」という企画の申し子みたいなメンバーですからね。期待している人も多いでしょう。個人的にも妥当だと思います。
・野呂佳代
彼女も、SDN48に飛ばされたり、不遇でしたからね。今なおラジオや有吉AKB共和国等でAKBメンとの絡みも多いですし、納得出来ます。
・佐藤由加理
彼女もSDN移籍組。浦野一美同様、第1回の総選挙でランクインしたメンバーです。現在、彼女は事務所にも所属していないようですし、まだ芸能界でやっていきたいなら、この機会を利用しない手は無いでしょうね。
・山本彩、渡辺美優紀
支店の現役組で、いち早く反応したのが彼女たち。この二人は、今年出馬すれば、間違いなく順位を上げると思われる二人なので、出ない手はないですよね。
上記の二人に限らず、今年順位が上がる事を確信しているメンバーは出たいと思うでしょうし、逆に今年間違いなく順位を落としそうなメンバーは出たくないと思っているでしょうね。過去に良い順位を取っていても、結局最新の結果がずっと付いて回ることになりますから…。
◆立候補しないことを表明したメンバー
・米沢瑠美
彼女は、ああいう辞め方でしたし、第3回の総選挙では圏外だったので、今更戻っても厳しいでしょう。ということで、賢明な判断だと思います。
・小野恵令奈
彼女は、変な辞め方でしたし、年々順位も下がっていたので、今更参加しても何もメリット無さそうですからね。彼女も賢明だと思います。
・増田有華
本人も言っていますが、けじめをつけるために辞めたばかりなのに、さすがに参加は出来ないでしょう。
・前田敦子
あれだけ盛大に送り出してもらい、かつ、最近はCMも好調ですし、女優業も頑張ろうとしているので、出ないだろうとは思っていましたが、こんなに早く出ないことを表明したことに驚きました。ギリギリまで表明を引っ張って、この企画の盛り上げに一役買うと思っていたので(笑)。