“さとみん”こと村中聡美。彼女を初めて見たときの印象は「コミケでよく見掛けそうな感じの子」
◆遅れてきた研究生
彼女は、4期生(研究生1期)なのですが、ステージビューが4期生・5期生を合わせた中で、最も遅かったメンバーでした。そして、ステージデビューを果たした後も、ずっとバックダンサーばかりで、アンダー、つまりマイクを持って普通に公演に出演したのは、ステージデビューしてから7ヶ月後のことでした。
その時点で、オーディションに受かってから、実に1年7ヶ月が経っていました。普通なら、とっくに諦めてるところだと思うんですけれど、よく耐えましたよねえ。
◆彼女についての印象
個人的には、ステージデビューする前から、彼女が一体どんな喋りをするのか、非常に興味がありました。私の印象では、スポニチのサイトに載った写真や、20歳なのに中学生ぐらいに見えるルックスから想像して、間違いなく“アニメ声で喋る不思議ちゃんキャラの子”だと思っていたのです^^。
ところが…、公演のMCで聞いた彼女の喋りは、声のトーンも、喋り方も、内容も、「普通過ぎるぐらい普通」で、拍子抜けしました。思わず「普通じゃん!」と心の中で突っ込んだぐらい(パク)。
いや、まあ勝手な先入観を持っていたのはこっちなのですが(笑)。
◆最初で最後(?)のアンダー出演 ~一人だけの成人式~
彼女は1月に行われた「研究生オーディション」で落選し、AKBを卒業してしまうわけですが、卒業前にたった1日、2公演だけ、アンダーで出演したことがありました。
その日は成人式の日でした。当時研究生だった小原春香が、成人式に出席するため、彼女のアンダー(?)だった村中聡美に出演のチャンスが巡ってきたのです。
ところが…実は村中聡美も、小原同様、本来ならこの日が成人式だったのです。しかし、彼女は成人式を蹴って、この日の公演に出演したのでした。当時小原春香は研究生ですし、外の仕事もほとんど無いので、この日を逃すと次はいつ出演のチャンスが巡ってくるか分かりません(※1)。だから、彼女は成人式よりも、公演の方を取ったのでしょう。そう考えると、切ないものがありますね。
そして…その日の自己紹介MCのお題は「自分にとって一番大切な日は? 」でした。そのときの彼女の言葉は以下のようなものだったそうです。
村中「記念日は、今日です。アンダーとして初めて出演した日なので。」
さらに、公演の最後、この日成人式に出ていた晴れ着姿のメンバー(※2)と共に、ステージに登場しての挨拶にて(※3)。
村中「(正式な成人式には出られなかったけど)今日のこのステージが私の成人式です。」
「新しい1歩を踏み出した」ということで、確かに成人式の日に相応しい出来事ですね。たった1日だけのアンダー出演でしたが、ドラマチックというか、非常に印象的な出演だったと思います。
◆現在
で、昨日。劇場公演にて8期生の発表があったそうなのですが、その中に何と村中聡美が入っていたとのこと(パク)。上記のようなことがあっただけに、彼女の復活は非常に嬉しいですね。
※1…実際、その後も小原春香はほとんど休演しませんでした。
※2…成人式を終えて、劇場に駆けつけたらしい。もちろんその中には小原春香もいる。
※3…当然、彼女はステージ衣装のまま。