さて、昨日月曜日は48グループのメンバーが出演するミュージカル「AKB49~恋愛禁止条例~」を観てきました。ヒロインの吉永寛子役は小嶋真子と大和田南那のWヒロインだったため、両方を観覧。感想はきちんと書くと長くなりそうなので、思いつくままざっと…。
◆ミュージカルの内容ついて
・大雑把なストーリーは「元高校球児の男子高校生“浦山実”は、憧れの同級生“吉永寛子”の夢を応援するために女装し、“浦川みのり”としてAKB48のオーディションを受けることに。そしてなぜか吉永寛子と共にオーディションに合格してしまった彼(彼女?)は、ライバルや仲間たちと切磋琢磨しながら研究生として成長していく…。」みたいな感じ。
・基本的にメンバーは“AKB48の研究生”の役。言ってみれば“超等身大”(と言うか、そのまんま)の役なので、演じやすいのではないでしょうか。
・演技自体が初めて、という子がほとんどだったので、そういう子たちが取り組む題材としては、適切だと思います。
・ある意味当然ですが、ストーリーが実際のAKB48と重なる部分が多く、ファンやメンバーにとっては感情移入しやすいものとなっています。
・劇中で使用される楽曲は全てAKBの楽曲。AKBの楽曲は数百曲以上あり、ストーリーに沿った曲は大抵見つかるので、こういう事が出来るんでしょうね。
・曲については彼女たちに馴染みのあるものばかりということで、おそらく歌とダンスについてはレッスンをかなり短縮出来たんじゃないでしょうか(※1)。
・48グループのメンバーにとっては、比較的やりやすい設定だと思うので、ミュージカルの入門編として、もっと色々なメンバーに挑戦して欲しいな、と思いました。
◆キャストについて
・主演のキャストは、現役のメンバーから選ぶとすると、やっぱり宮澤佐江しか選択肢は無いかな、といった印象。
・宮澤佐江は、さすがにミュージカルの経験があるだけに、非常に安定してましたね。彼女がいたことによって、作品の幹がしっかりした感じ。
・ヒール役の須田亜香里が予想外に良かった。最初役の格好を見た時はどうなることかと思ったが、宮澤佐江に引けを取らないぐらい熱演していた。
・ヒロイン役の二人については、観覧前はドラマの経験がある分、大和田南那の方が上手なんだろうと思っていましたが、実際に見てみると、(個人的にですが)圧倒的に小嶋真子の方が上手に見えたので、ちょっと驚きました。
・過労で倒れる時の演技とか、病院で半分うなされながら夢を語るシーンとか、ビラを落としていくシーンとか、非常に自然だった。大和田南那も凄く頑張ってはいたのですが、全体的に少し硬かったですね。アドリブも小嶋真子の方が多かったですし。
・メインキャスト以外では、他の人も指摘していますが大島涼花や岡田奈々が頭ひとつ抜けていたという印象。のびのび演じている感じでした。
・坂口理子は悪くは無かったのですが、もう少し大げさに演じても良かったのでは?と思いました。普段劇場やバラエティ番組で見る彼女の良さがイマイチ出ていなかったので。
・梅田綾乃はミュージカルとしては少し大人しめでしたが、演技が自然でしたね。時々大後寿々花みたいに見えましたが(笑)。
・松村香織と谷真理佳は若干イロモノ扱いでしたが、出番が多かったのと、色々な役をやらせてもらえたのは、いい経験になったんじゃないでしょうかね。
◆全体の感想について
・ストーリーに助けられた面はあるとは言え、個人的には非常に楽しめたミュージカルでした。やはり今までのAKBの歴史があるのが大きいですよね。メンバーも結構このミュージカルを観たようですが、感動した子が多かったようです(※2)。
・純粋にミュージカルとして見た場合は、確かにあまりレベルの高いものでは無いかもしれません。しかし、演技がほぼ初めてのメンバーの入門編としては、このミュージカルはかなり適していると思いました。
・むしろ、48グループには女優志望の子が多いので、もっとこういうミュージカルや舞台をやった方が良いと思いました。例えば、メンバーを入れ替えて毎年、この時期にAKB49のミュージカルを行うとか(※3)。
※1…今回、コンサートと重なったため、稽古の時間があまり取れなかったそうですが、それでも何とかなったのは、このアドバンテージがあったからでしょう。
※2…ネット上の反応でも、観た人は結構絶賛している人が多いですね。
※3…大島涼花や梅田綾乃(その他のメンバーもですが)を見ていると、今回このミュージカルを経験したのとしてないのとでは、かなり差が出るのでは?と思いました。