日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

高千穂の夜

2010-01-05 23:17:15 | 旅行記
高千穂の宿「神仙」に入りました。
小高い丘を住宅街に沿ってあがり、ちょっと曲がったところ・・
突然門が現れ、その先に石畳が続きます。
なんとも急な変化です。

和服の女性が現れ、宿へといざなってくれます。
小さいけれどすっきりしたお庭です。
良く磨かれた格子戸をあけ、お出迎え。
お部屋が係に導かれ、「沙羅」という部屋に入ります。
温泉ではないけれど、部屋つき露天のある踏み込み+12畳の間。
姿見に加湿器、ハイビジョンテレビに金庫、床の間には新年らしく
日の出の掛け軸が下がっています。
何でも揃っている和室、満足度高しです。

部屋つき露天は、いきなりでは寒すぎるからまずは大風呂へと思ったのですが、
不運にも年末に水周りの不具合が起こったらしく、お湯は張っていても
カランが使えないとのこと。
ぶるっとしながら露天に飛び込んでしまえば、もう迷うことはないのですがね。

昼間でのことをブログにあげるなどそんなこんなで、
チェックインから1時間30分が過ぎ、18時20分に
夕飯です。
そして、一つ前の記事に書いたとおりの悲劇が・・・・
デジカメの電池切れ。
最初の先付けまでは機嫌よく動いていたのに・・・



(数の子、たらば大和芋新丈、アンキモ、椎茸寿司、黒豆、アスパラ牛巻き)

この後、「電池を変えてください」の表示だけでて、うんともスンとも動きません。
余白というものが・・・と怒ってもしょうがありません。

急いで充電しましたが・・・


いきなりデザートです。
かんきつ系のゼリー、ふた部分の中は身が残っていて、
下の部分に入ったゼリーにジュースを絞りかけてたべるという趣向。
つるつるっと美味しくいただきました。

ちなみに、この間
・吸い物(くも子と野菜)
・つくり(子持ち甘海老 紋甲イカ、マグロ)
・煮物(焼きアナゴの蕪蒸し ふかひれ餡)
・焼き物(山女塩焼き)(高千穂牛の溶岩焼き)
・くちなおおし(蟹なます)
・揚げ物(山女稚魚のから揚げ)
・ご飯と赤だし(3種の味噌ねりこみ)

たっぷりいただいてます。
20時・・・あわただしくでかけたのが・・・


夜の高千穂神社。
33番の夜神楽で知られる郷土芸能を、地元観光協会が後押しして
毎夜ここで4番舞ってくれるのです。
主には、高千穂を全国に知らしめている古き神たちの逸話を
踊るもので、天の岩戸に隠れた天照大神をいかに外へ誘おうかと
いう神々の四苦八苦を体現してくれます。


非常に単純な踊りと雅楽なので、素人でもわかるし耳には
残ってしまいます。
なんとなく釣り込まれるようにしてみているうちに
一時間がたちました。


部屋に帰ると、夜食がテーブルに乗っていました。

でもごめんなさい、もう食べれません!





熊本~宮崎旅行 一日目

2010-01-05 17:42:19 | 旅行記
年末年始旅行シリーズ。
第2弾は九州は熊本~宮崎をめぐる2泊3日の旅。
しかも、ふさおまき(おす)(おすのちち)という新パターン。
さて、おすは良いガイドとなれますことやら。

幾分早めに起きて羽田から熊本空港へ飛んだ私。
ここで伊丹から飛行機してきた(ちち)と合流です。
レンタカーはFITでGO。
阿蘇の巨大な外輪山をみて、喜びの声を上げる同乗者に
少し私もほっとします。

高度を上げて外輪山を抜けるトンネルにつっこみ、
抜けましたところに展望台があります。



阿蘇五岳。私は昨年の5月以来ですが、(ちち)は49年ぶり、
しかも新婚旅行以来だと申します。
今は亡き(はは)との。
私の感動とは全くレベルも質も違うのでしょう。
少なくとも私は、東京にいる(めす)を思い、数日もたてば
また話すことができるのです。
ただ、阿蘇は阿蘇、地球史の中で誕生した巨大な語り部は
あまりに大きく、謙虚な思いにさせてくれます。

次は、白川水源へ。
いや、寒い。気温が寒い上に水辺ですから。
こんこんと1分に60リットル湧き出す水の色は澄んで美しく、
喜んでいただけたものの、いっぱい口に含み、
身を縮めながら退散です。

そろそろ昼。水源近くにあるとガイドブックにもカーナビにも
乗っていた田楽やが、はて跡形もありません。
電話をしても現在使用していないとのアナウンス。
途方にくれ、昨年(めす)と行った、高森田楽保存会に
お邪魔します。
囲炉裏で、山女と海老芋、豆腐とこんにゃくをいただきました。
ご飯とだご汁、御揚げもついて1790円。
古民家の大座敷の雰囲気もよく、2人でまったりしました。

ここから、峠越えに入ります。
遠く阿蘇にかかる黒い雲から風花が舞ってきます。。
そういえば路肩には残り雪が。
さすが、九州といえど山。
ブーンと急ぎ、宮崎県は高千穂に入ります。
ここが今日のメインで宿泊地。
高千穂神社で敬意を表した後、
長年尋ねたくてならなかった高千穂峡にやってきました。



おお、見事な柱状節理。
火山の歴史を美しい大地アートに変えて見せ付けてくれます。
このまっすぐ立ち上がった峡谷の深さこそ、他の柱状節理には
ない圧倒的存在感、神の地のパワーアートです。
川沿いの遊歩道を、(ちち)とゆっくり歩きながら、
何万年という地球の時間を目に焼きつけ、心に刻みました。

そして16時に今日のお宿、純和風で美人女将の宿として高名な
「神仙」に入ります。

まずは、ここまで!