高千穂の宿「神仙」は朝も素敵でした。
ここ、朝ごはんの個室です。鷹に睨まれ、背を伸ばしての
朝食、油断めさるな・・料理長の伝言か??
と、硬くなるはずもなく、いたってフレンドリーでサービス精神満点です。
一皿盛りになった、卵焼きや昆布、梅干がさっと出てきた後は、
一品一品熱々が、今朝も着物姿が清々しいご担当の女性によって
運ばれてきます。
(蒸し野菜)
蒸し豆腐。うん、茶碗蒸しの触感に丸い大豆の風味豊かに広がります。
焼き物3品.桜マスとレモンソーセージとお豆腐。じつはこれ、部屋にコンロを
持ち込んで、板前さんが私たちのために焼いてくれるのです。
よく自分で焼く朝の干物があるけれど、どうしても焼きすぎてしまいます。
素材が良くても、料理を食べてに委ねるのは今ひとつ納得できないところが
私にはあります。特にメインは・・
朝から一時間、(ちち)とゆっくり話も弾んで、時間は気づかぬ間に過ぎて
行きます。
部屋に戻ってチェックアウト、そっからもすごいですよ。
荷物は取りに来てくれたうえ、先に車を出しておくといって男性が先行する。
玄関には部屋担当の女性にフロントの男性、そして話題の美人女将が
見送りのために集まってくれて、庭のしつらえや植えられた紅葉の話なんぞを
さりげなくして、ああ秋に来るのもいいなと思わせてくれるのです。
玄関で写真を3枚、さらに外の門には、還暦前とは思えない情熱的に料理を語る料理長が
送りに出てくれたのでまた記念撮影。
車を走らせ始めたのは10時15分をすぎていました。
標高300メートルの高千穂は、朝から風が強く、空は3分晴れ。
遠く臨む阿蘇の連山には、帽子のような雪がかぶっています。
山間ながら遠望がきき、すぐ下には深く川がえぐる渓谷。
斜面に営みを見せる棚田。
だから神々しい地なんですね、という納得の仕方がこの旅でできるように
なりました。
そして向かったのが天の岩戸神社。
観光バスがとまり、旗振るツアコンが何人も見える、
人気スポットです。
砂利がひかれた参道を歩くと、すぐに本殿が右手に見えます。
九州地方の神社に多く植えられている、秋篠の宮家の家紋の一部になっている
照葉樹を見上げながら参拝。
川沿いに100メートル上流にむかい、渓谷に下りる階段を150段ほどおりると
お隠れ天照をいかんせん会議に八百万の神が集まったという
天安河原(あまのやすがわら)に出ます。
八百万らしく、八百万の
願いが込められた石積みが河原のいたるところにあります。
いや、すごい神話がこれほど身近になるとは、ご利益というわかりやすい
翻訳をするのでしょうね。
さあ、寒い、神々の足跡もたっぷり拝見した・・・でも何かが足りない。
そう、昨日の神楽に舞われ、天安河原に神を呼んだ原因・・
ふさがった天の岩戸はどこにあるのでしょう?
想像上の場所なんでしょうか?いえ、違います。
普通に参道を歩いていては見えない、本殿裏の神域にその洞窟は
いまもその神居を残しているのです。
ここを尋ねるためには、社務所に案内を請わねばなりません。
このこと、実ははっきりとは書かれていないのです。
気がついた私たち、えらい!
神主さんにお払いを受け、くぐりの南京錠をあけていざ神域へ・・・
写真は厳禁なのでお見せすることはできませんが、谷の向こう、
高千穂らしい切り立った断崖の中腹に、へばりついた木々に半分覆われながら
暗い祠が口をあけています。
遥拝という言葉がまさにと言える位置取りでした。
神妙な気分をえて、でも神域に入るに当たって防止も手袋もはずしたため
芯から冷えました。温泉温泉、高千穂温泉、車で5分。
少し高台に向かって、これはぐるりを見渡せるナイスな景観だ、
などとハンドルをまわしていると・・・
2本前の記事で携帯から送ったとおり、本日休館。ガイドブックでは木曜休館に
なっていたのに・・・残念。いや、無念。
もう12時を過ぎてしまいました。
お昼はどこにしようかという話もするのですが、
朝が旅館でたっぷりっだったので、まだ胃袋に空間は少なく、
山を下る途中でどこかうどんかそばでも手繰れる店をさがそうと
いうことになりました。
結果からいえば、目論み外れ。ドライブイン以外食堂はなく、
大切な一食をかけることができず、
40キロの山道をくだって、延岡に入ったのでありました。
それでどうして「おぐら」なのか?
単に私が好きだからなのですが、(ちち)にとっては意外な選択
だったようです。そりゃそうですね、B級グルメ系の話題は
本人が思っているほどに世を流通していませんから。
チキン南蛮が宮崎にて生まれし、揚げ物すっぱスイート秀逸食だとは
知らないでしょう。
それでも強引に入ってしまう私は、鳥好きなるがゆえの性であります。
お許しください。
2年前には無かった(気づかなかった?)特選チキン南蛮と言うのをチョイスして
たっぷり5切れいただきました。
(ちち)いわくざっくばらんな料理、です。
B級グルメを賞賛する表現ですね。
延岡では、わが敬愛する旭化成陸上部の後姿でも見られればと思っても
いたのですが時間が許しません。
南にハンドルをとり、日向へ。
またまた溶岩系柱状節理景観です。ここは、川ではなく寄せては返す波が
削って現れた断崖ですが。
深く切れ込んだ、70メートルの高さをもつ四角柱。壮観です。
ここから先は、沈む夕日とのおっかけっこ。
南下しているつもりが、なぜか正面やや右手に低くから目を射てくる赤陽に
方向感覚を失わされつつ、およそ80キロ。
17時30分に、日向灘と一面を同じく平らにしていた街に突然40階のビルが
立ち上がるシェラトンシーガイアに入ったのでした。
ホテルが大きければ、レストランやアミューズメントも沢山あって、
施設を把握するだけでも一日かかりそう・・・遊びきれないリゾートを
宿泊するだけというのももったいないので、
1時間半ほど、ジムで汗を流しました。
突然ですが、その練習メモも。
①トレッドミル 2分WALK 3分(10キロ/時間)3分(12キロ/分)2分(14キロ/分)
②ストレッチ ポールもボールもマットもあるので、座って伸ばして、全身へにゃに
③ウェイト(広背、チェスト、肩、大腿四頭筋、腹筋を10回×ワンセット)
④メインウェイトはハムストリング(20キロ×10回 27キロ×7回 34キロ×5回 41キロ×3回
34キロ×5回 27キロ×7回 20キロ×10回 13キロ×片足ずつ×10回)
⑤JOG5分
⑥ストレッチ「
ホテルのジムのいいところはすいてることでしょうか。
④みたいな、マシンを占有するトレーニングは、普通のジムだと後ろで睨まれますから。
で、20時。
わけあって、夕飯はラーメンです。
その名も「栄養軒」。そこそこはやっているというのが、根付き感満点です。
ちょっとやくざなご夫婦と、仕事帰りのおっちゃんと、一人暮らしの大学生。
それに近くにある公共放送機関にお勤めとおぼしき方も・・・
つまり、飽きの来ない味なんですね。
とんこつとはいえ、脂身は丹念にとりのぞかれ、えぐみが出るような煮方をしてないから
骨髄のうまみだけが残り、後味がすっきりしています。
麺は、ふんわり柔らかストレートの卵系。自家製麺といっているだけあり、
スープをたっぷり絡ませる、九州系にしてはやや太めの作りです。
細いもやしがたっぷりと、青ねぎの香りたかく、甘めのシナ竹はこりこり言います。
何年ぶりかの「麺大盛り」にしても、すんなり入ってしまいました。
行って正解、ますます宮崎味に染まっていく私の一日でした。
おっと、気づいた方に一言。
そうですね、親子旅の描写になってません。
わがままな一人旅日記になっています。
親孝行不慣れでごめんなさい。
でも、おんなじ風景をみて、ずっと一緒の車に乗って、
飯食いながら話して、それだけでもいいものなんですね。
ここ、朝ごはんの個室です。鷹に睨まれ、背を伸ばしての
朝食、油断めさるな・・料理長の伝言か??
と、硬くなるはずもなく、いたってフレンドリーでサービス精神満点です。
一皿盛りになった、卵焼きや昆布、梅干がさっと出てきた後は、
一品一品熱々が、今朝も着物姿が清々しいご担当の女性によって
運ばれてきます。
(蒸し野菜)
蒸し豆腐。うん、茶碗蒸しの触感に丸い大豆の風味豊かに広がります。
焼き物3品.桜マスとレモンソーセージとお豆腐。じつはこれ、部屋にコンロを
持ち込んで、板前さんが私たちのために焼いてくれるのです。
よく自分で焼く朝の干物があるけれど、どうしても焼きすぎてしまいます。
素材が良くても、料理を食べてに委ねるのは今ひとつ納得できないところが
私にはあります。特にメインは・・
朝から一時間、(ちち)とゆっくり話も弾んで、時間は気づかぬ間に過ぎて
行きます。
部屋に戻ってチェックアウト、そっからもすごいですよ。
荷物は取りに来てくれたうえ、先に車を出しておくといって男性が先行する。
玄関には部屋担当の女性にフロントの男性、そして話題の美人女将が
見送りのために集まってくれて、庭のしつらえや植えられた紅葉の話なんぞを
さりげなくして、ああ秋に来るのもいいなと思わせてくれるのです。
玄関で写真を3枚、さらに外の門には、還暦前とは思えない情熱的に料理を語る料理長が
送りに出てくれたのでまた記念撮影。
車を走らせ始めたのは10時15分をすぎていました。
標高300メートルの高千穂は、朝から風が強く、空は3分晴れ。
遠く臨む阿蘇の連山には、帽子のような雪がかぶっています。
山間ながら遠望がきき、すぐ下には深く川がえぐる渓谷。
斜面に営みを見せる棚田。
だから神々しい地なんですね、という納得の仕方がこの旅でできるように
なりました。
そして向かったのが天の岩戸神社。
観光バスがとまり、旗振るツアコンが何人も見える、
人気スポットです。
砂利がひかれた参道を歩くと、すぐに本殿が右手に見えます。
九州地方の神社に多く植えられている、秋篠の宮家の家紋の一部になっている
照葉樹を見上げながら参拝。
川沿いに100メートル上流にむかい、渓谷に下りる階段を150段ほどおりると
お隠れ天照をいかんせん会議に八百万の神が集まったという
天安河原(あまのやすがわら)に出ます。
八百万らしく、八百万の
願いが込められた石積みが河原のいたるところにあります。
いや、すごい神話がこれほど身近になるとは、ご利益というわかりやすい
翻訳をするのでしょうね。
さあ、寒い、神々の足跡もたっぷり拝見した・・・でも何かが足りない。
そう、昨日の神楽に舞われ、天安河原に神を呼んだ原因・・
ふさがった天の岩戸はどこにあるのでしょう?
想像上の場所なんでしょうか?いえ、違います。
普通に参道を歩いていては見えない、本殿裏の神域にその洞窟は
いまもその神居を残しているのです。
ここを尋ねるためには、社務所に案内を請わねばなりません。
このこと、実ははっきりとは書かれていないのです。
気がついた私たち、えらい!
神主さんにお払いを受け、くぐりの南京錠をあけていざ神域へ・・・
写真は厳禁なのでお見せすることはできませんが、谷の向こう、
高千穂らしい切り立った断崖の中腹に、へばりついた木々に半分覆われながら
暗い祠が口をあけています。
遥拝という言葉がまさにと言える位置取りでした。
神妙な気分をえて、でも神域に入るに当たって防止も手袋もはずしたため
芯から冷えました。温泉温泉、高千穂温泉、車で5分。
少し高台に向かって、これはぐるりを見渡せるナイスな景観だ、
などとハンドルをまわしていると・・・
2本前の記事で携帯から送ったとおり、本日休館。ガイドブックでは木曜休館に
なっていたのに・・・残念。いや、無念。
もう12時を過ぎてしまいました。
お昼はどこにしようかという話もするのですが、
朝が旅館でたっぷりっだったので、まだ胃袋に空間は少なく、
山を下る途中でどこかうどんかそばでも手繰れる店をさがそうと
いうことになりました。
結果からいえば、目論み外れ。ドライブイン以外食堂はなく、
大切な一食をかけることができず、
40キロの山道をくだって、延岡に入ったのでありました。
それでどうして「おぐら」なのか?
単に私が好きだからなのですが、(ちち)にとっては意外な選択
だったようです。そりゃそうですね、B級グルメ系の話題は
本人が思っているほどに世を流通していませんから。
チキン南蛮が宮崎にて生まれし、揚げ物すっぱスイート秀逸食だとは
知らないでしょう。
それでも強引に入ってしまう私は、鳥好きなるがゆえの性であります。
お許しください。
2年前には無かった(気づかなかった?)特選チキン南蛮と言うのをチョイスして
たっぷり5切れいただきました。
(ちち)いわくざっくばらんな料理、です。
B級グルメを賞賛する表現ですね。
延岡では、わが敬愛する旭化成陸上部の後姿でも見られればと思っても
いたのですが時間が許しません。
南にハンドルをとり、日向へ。
またまた溶岩系柱状節理景観です。ここは、川ではなく寄せては返す波が
削って現れた断崖ですが。
深く切れ込んだ、70メートルの高さをもつ四角柱。壮観です。
ここから先は、沈む夕日とのおっかけっこ。
南下しているつもりが、なぜか正面やや右手に低くから目を射てくる赤陽に
方向感覚を失わされつつ、およそ80キロ。
17時30分に、日向灘と一面を同じく平らにしていた街に突然40階のビルが
立ち上がるシェラトンシーガイアに入ったのでした。
ホテルが大きければ、レストランやアミューズメントも沢山あって、
施設を把握するだけでも一日かかりそう・・・遊びきれないリゾートを
宿泊するだけというのももったいないので、
1時間半ほど、ジムで汗を流しました。
突然ですが、その練習メモも。
①トレッドミル 2分WALK 3分(10キロ/時間)3分(12キロ/分)2分(14キロ/分)
②ストレッチ ポールもボールもマットもあるので、座って伸ばして、全身へにゃに
③ウェイト(広背、チェスト、肩、大腿四頭筋、腹筋を10回×ワンセット)
④メインウェイトはハムストリング(20キロ×10回 27キロ×7回 34キロ×5回 41キロ×3回
34キロ×5回 27キロ×7回 20キロ×10回 13キロ×片足ずつ×10回)
⑤JOG5分
⑥ストレッチ「
ホテルのジムのいいところはすいてることでしょうか。
④みたいな、マシンを占有するトレーニングは、普通のジムだと後ろで睨まれますから。
で、20時。
わけあって、夕飯はラーメンです。
その名も「栄養軒」。そこそこはやっているというのが、根付き感満点です。
ちょっとやくざなご夫婦と、仕事帰りのおっちゃんと、一人暮らしの大学生。
それに近くにある公共放送機関にお勤めとおぼしき方も・・・
つまり、飽きの来ない味なんですね。
とんこつとはいえ、脂身は丹念にとりのぞかれ、えぐみが出るような煮方をしてないから
骨髄のうまみだけが残り、後味がすっきりしています。
麺は、ふんわり柔らかストレートの卵系。自家製麺といっているだけあり、
スープをたっぷり絡ませる、九州系にしてはやや太めの作りです。
細いもやしがたっぷりと、青ねぎの香りたかく、甘めのシナ竹はこりこり言います。
何年ぶりかの「麺大盛り」にしても、すんなり入ってしまいました。
行って正解、ますます宮崎味に染まっていく私の一日でした。
おっと、気づいた方に一言。
そうですね、親子旅の描写になってません。
わがままな一人旅日記になっています。
親孝行不慣れでごめんなさい。
でも、おんなじ風景をみて、ずっと一緒の車に乗って、
飯食いながら話して、それだけでもいいものなんですね。