夢の旅路は 木の葉模様の石畳・・・(by 中村雅敏SONG)
と30年以上前のドラマを思い出してしまう、吉祥寺~井の頭界隈。
今日は、(めす)の美しきいとこがビーズのイベント販売を
するというので、吉祥寺の東急デパートにでかけることを目標に、
あちこちお散歩です。
まずは、参宮橋から代々木上原まで2駅ぶん、ふらふら。
代々木八幡を過ぎて線路沿いのやや広めの道は、グルメライター
森脇慶子さんなどがよく取り上げそうな、最近はじめた隠れ家的
レストランが並んでいます。1と月でかけないと、2つくらいは
新しい店が見つかるくらい、だけど町並みに埋もれて、
それほど自己主張した風景にならないのが、上品な元代々木の
高級住宅街を控え、そのあたりの客層もターゲットにしている
地域の店ならでの趣というものでしょう。
カウンターの洋食屋さんとか、北海道の隣という奇妙な名前がついた
居酒屋さんとか、看板を覗きながら、今日の昼ごはんは
五行という、まあラーメン好きならよく知っている一風堂系の
焦がし醤油や焦がし味噌ラーメンが得意のお店です。
階段を下った地下は、ガラス板で諸所が仕切られ、ちょっと
水槽の中の迷路のような雰囲気。床は焼き板ふうでダークに見えるのは
自慢のラーメンとのイメージを共有するためのでざいんでしょう。
前に来たときは、自慢の焦がしものを2人でいただいたので、
注文したのは、塩とつけ麺。
塩は、博多系細い麺にこういうあわせ方もあるのかと知らせてくれる、
極端に言えば綺麗なスープの具のようにして麺を食べられる按配の
丼です。
つけ麺のほうは、焦がし系の思いがたっぷり詰まった汁は
かなり濃厚。
そのスープをしっかり味わうために麺はかなり太め。
特筆すべきは、ちょっと黒っぽく見えるのでピンと来る人も
いるでしょうが、いわゆる石臼挽き全粒粉の小麦をつかっている、
風味がある麺です。そば好きとしては、この麺なら
逆にあっさり目のしょうゆ味につけてみたいという誘惑にも
駆られてしまいました。
さてと、お腹はいっぱい。
代々木上原から小田急に乗り、下北沢で井の頭線に乗り換え
やってきました吉祥寺。
うーん、シュールな風景といいましょうか、
若い人が普段着な感じで楽しみ街と言う街の位置は変わってないと
いうことでしょうか、駅の出口のまん前に
いきなりゲームアニメの看板がお出迎えです。
それでも、街のひょんなところに、花を植えたりするのは
さすが。
いとこのビーズ店はなかなかに盛況です。
中を眺めると、お客様に説明中、しばらくは他のビーズアクセサリーを
覗いたりしてみました。
(めす)に連れられて何度かビーズのお店には来るのですが、
いつもわくわくするものです。
光を吸った石やガラスが、ネックレスやブレスレットの輪になって
色のときめきを貴女に上げようと言っているようです。
これ、作っている皆さんが、綺麗に照明をあてている効果も
あるのでしょう。
翡翠をみると、魔法にかかったように魅入られる私は、
とくに川の流れに削られたような自然な丸みを持った形がお気に入り。
しばらく待って、(めす)と話をするいとこの方とご挨拶したあとも、
丁寧に作ってある、一つとして同じものの無い手作りのアクセサリーを
しゃがみこんだりしながら拝見していました。
吉祥寺では、あといくつかのお店めぐりをして新宿へ。
すでに夕方。
ダークブルーに街の明かりが輝いて、一瞬、ビルの街に自然の力が
宿るような風景です。
新宿では実際的な用事や、実際的な買い物をしながら、
新宿通りで出会ったのが、普天間基地に関する諸事情に怒りをあらわす
デモ。
ジュゴンの小さな目が浮く風船を引き連れて、それほど多くない、
若い人が多い列は、すぐに行ってしまいました。
それにしても、吉祥寺からずっとどこかでコーヒーを
飲みたいと茶店を探しながら、ふらふら歩いているだけでは
街角に居心地のよい空間が見つからないのは、シアトル系全盛が
既に当然となった都心のやむを得ざるところなのでしょう。
スタバはどこも列をなしてるし、
喫茶店をのぞくと、紫煙を上げる人たちが多いという状況です。
まだ少し寒さが残る、4月末の東京。
豚しゃぶの鍋で温まることにして、お散歩は終わりにします。