今日も一日盛りだくさんですが、メインイベントで最高潮の感動に浸ったのが、この出会い。
ジャーん。
知っている人は知っているこの生き物。まさかシンガポールで大接近するとは。
南米のフサオマキさん。
しっかり悪い目つきで睨みつけ、フルーツを木にたたきつけて砕いていましたね。
そんなわけで、朝から出かけたのが、シンガポール中央部に残された森林・湿地地帯に
作られたシンガポール動物園です。中心部からタクシーでハイウェーを通って25分、
22ドルで到着します。
さりげないナチュラルカラーの入り口が美しいのは、回りが緑に包まれているからでしょう。
その雰囲気に、出迎えてくれるワタボウシタマリンが、この動物園への期待を高めてくれる
とともに、運営方針を教えてくれます。林の中に作られた巣箱周辺、とにかく、すぐ目の前数十センチのところに、
子供を背負ったタマリンが出てきてくれるのです。生き物をできる限り自然環境に近い中で
飼育して、見るほうもできるだけ近づけるように工夫した展示です。
生き物にも観覧者にも配慮しています。
南国のほって置けば緑豊かになる環境ということもあるでしょう。
ほとんど、実際の木、しかも大きく枝を広げて葉をつけた木々にサルが駆け回り、
地面をトラが歩き回ります。
ガラス越しの場合、見るものは数センチ目の前に生き物の姿を見ることができます。
カバやワニがすぐそこを歩く。子供は大喜び。
ちなみに、下の写真でガラスの向こうにいるのはオランウータンのオスです。
ブースかもびっくり。かつてのお仲間、イグアナが声をかけてくれます。
よくできた環境は、動物たちに与えるストレスも少なくて済むようです。
チンパンジーの群れが、5分眺めていても声をださず、パントフートなど全く聞こえないのは
落ち着いて自分の暮らしに没頭できる環境に近いからだと思います。
マントヒヒがエチオピアの絶壁に模した岩の上で、オスが虚勢を張り、
メスが回りでなだめているのもありのまま。
マンドリルのオスメスが、微妙な恋の駆け引きをできるのもまた。
マンドリルのオスは、ちらちらとメスに視線をやっては近づくんとですが、
メスは相手が動き出すと同時に、微妙に”席をずらし”距離を保ちます。
オスがグルーミングでもしようと手を伸ばしたけれど空振り、というジャストタイミングの
振り方を2度も見れば、観察にも熱が入ってしまい、
マンドリルの心のひだに、全く目が離せなくなってしまいます。
最後のほうでは、キリンをはじめとしたアフリカ動物も見せてもらい、
結局10時30分~15時30分まで全く飽きることがありませんでした。
シンガポール動物園を出ると、タクシーで彼女が行きたがっている、
市内中心部・オーチャードロードにある高島屋へ。
ここもまた、コンクリートジャングルと揶揄される大都会とは無縁の
高く長く続く大木の街路樹を前に、実に立派な建物が立っています。
中華デザインを取り入れたファッションショップや小物店を覗いて、
もちろんデパ地下にも。
買ったのはお菓子。
バウムクーヘンのような、「クエ ラピス」
外郎のようなモチモチ感にタイ米独特の香りが漂う「ラピス サグ」
小一時間楽しんだ後はストリートを散歩して、またまたこの街の
デザイン力に驚いて何枚も写真を撮ってしまいました。
帰着は18時、さあ、18時30分には彼女の高校時代の家庭教師様と、
うん十年ぶりの再会です。