今朝の「題名のない音楽会」CMで見た、壺の呉須に惹かれて、日比谷の出光美術館に出かけました。
帝国劇場の8階にあるこの美術館は、広く東洋美術を収集していることを標榜しておられます。
今回は、景徳鎮に代表される官窯と、民間の窯を併せ、
明の磁器黎明のほとばしるエネルギーの時代から、
清の技巧にも色彩にもあふれ、様式の美が確立されていく時代への対比も見ることができました。
龍の文様が官を代表し、唐子が民より出た文様だというのが今日の豆知識。
青・赤・黄色の他に、かなり緑釉や、豆須と呼ばれる色彩が好まれていたのも初めて知りました。
美術館にやってきているお客さんは、目の肥えてそうな、ここに馴染んでいる人ばかり。
知識も経験も無い私は、無謀な批評を、知識はある彼女にぶつけて玉砕するばかりでした。
でも、名品を静かに見られる美術の世界は、心に置きやすく居心地のいいものだと、
久しぶりの鑑賞に思うのでありました。