海外旅行も4日目になると、ようやく体がその国の空気やら人の動きや言葉にも
慣れてくるのですが、休みの旅行だとそのころにもう帰国となります。
5日旅行の4日目とはいえ、明日は朝3時30分ホテル出発の6時フライトなので、
実際には旅行の最終日です。
だから、ゆっくりと、仕事の合間らしく体も心も癒しましょう、
という気持ちでいながらなかなかそうばかりはいきませんでした。
朝はまあ、いつもどおり7時のお「おひさま」を国際放送で見た後に、
バイキングをフルーツかき集めていただきます。席もテラスにとってもらい、
まあるい南国の空気の中で、トロピカルフルーツをお腹いっぱいいただきました。
食後はすぐに、ジムでのトレーニングへ参ります。
旅行の予定では、日々朝6時に起きてジムモーニングのはずでしたが、
毎日夜も遊んでいたため、せっかくのホテルジムもプールも使えずにいました。
出かけてみると、
さすがにマンダリンオリエンタルのジム。専属トレーナー2人は、サービスマンとしても
一流で、オリエンタルスマイルでドアをあけてくださり、真っ白なタオルとミネラルウォーターを
渡してくれます。
まずは2人で有酸素運動。空中ウォークのようなマシーンを15分並んで歩きます。
心拍は130ほど、シンガポールでは毎日歩いていましたが、心臓を律動させるのは
久し振りです。汗も内側から出てきました。
次にわたしは最近のマイブーム・ストレッチをゆっくりと始めます。
一方彼女は、トレーナーと身振り手振りのやり取りをして、レンジウォークなどを
トライしながら、数分後にはプールへ。
She likes swimming、I like running・・・と言って、
わたしは可愛らしいオリエンタルガールトレーナーに微笑んでいただきます。
そのあと彼女には、ここのマシーンには無い、ハムストリングを鍛えるスクワットやジャンプレンジなどの
練習方法を4種類教えてもらったりして、なかなかハードな筋肉トレーニングをすることができました。
仕上げはランニングマシーンで時速10キロJOGを10分+12キロ5分+17キロ2分+18キロ
1分+12キロ1分+10キロ1分=20分
足が流れたままになりがちなベルトマシーンでも、着地時に母指球の押し方を工夫して、
大腿四頭筋の返しを意識してやれば、グラウンドランニングに近い動きで、間接には
負担の少ないランニングをすることができます。
たっぷり汗をかいたあと、彼女を追ってプールへいきます。
ビル街を長め渡すプールは、なかなかに心地よく、なぜ今日まで来なかったのかと
ちょっと残念な心持です。
クロール50mと平泳ぎ100mで、ランニングのクーリングダウンもあわせて行い、
あとはデッキでゆっくりのんびり・・・・でも、時間が無い。今は12時30分。
実は、3時30分にはホテルのスパで、「マンダリンオリエンタルスパ シグネチャースパセラピー」を受けることになっていたため、これからご飯を食べに行くとすると・・・
部屋に戻って着替えて13時、タクシーで中華街に向かいます。
あれ?飲茶を仕様と、「るるぶ」「ことりっぷ」で見つけておいた中華料理店が見つかりません。
一度は道を間違えて、2度目は「ただいま閉店中、再開はあらためってお知らせします」という
張り紙で、店に入ることができませんした。
飲茶はあきらめて、もう一つチェックしておいた、チャイナコンプレックスの中のクレイポッドの
お店へ向かいます。こちらも実はガイドブックの店が夕方のため目的は達成できなかったのですが、そこは小さな店の集まるホーカーのこと、近くに他の店を見つけます。
頼んで10分、土鍋で炊き上げたアルデンテの長粒米に鶏肉や腸詰が入って、味が染み渡っています。熱々をよそって、大満足しました。
ここで14時、タクシーで帰らば余裕ですが、そこはさすがにふさおまき(めす)が許してくれません。お土産を探すこともあって、街をうろうろ、活気と話し声がどこよりもあふれ出る中華民族の集まるこのあたりは、歩いていると元気が出てきます。
そのまま中華街を抜けて川沿いにでると、再開発がすすんでいるようで、
ますますシンガポールの面目躍如というべき、ユニークな建物やお店が並ぶのを見ながら、
1時間の散歩をして、ホテルにこれまた汗だくで帰着したのでした。
こちらは、川沿いにある、ラッフルズ卿の上陸記念の地に立つ像。
そして3時30分から夢のスパ。香りと言葉とマッサージで心の開放をしてくれる・・わたし向け。
彼女向けには、まっすぐにパワーを研ぎ澄ますような施術。
ほとんどの時間を深い眠りの中で受けたということもあるのですが、
それ以上にスピリチュアルな雰囲気は、自分と彼女の仲で大切にすることにしておきます。
そのころ時は18時30分。空も赤くなってきました。
最後の夕飯は、マリーナ近くのフード・リパブリックへ。
昼に食べ損ねた飲茶と
福建式焼きそば、
さらに油条と呼ばれる揚げパンのような
中華炭水化物を並べました。
思えば毎日、B級で楽しみぬいた食事です。
カルフールスーパーで、シンガポール調味料やお菓子を買って、
暑さの時間を残すためにアイスクリームなんぞもいただいた後、海岸からの喧騒に誘われて
ホールへ足を向けると、いくつかコンサートが開かれていて、
ずいぶん沢山の人がまだまだ健康な胃を活動させていました。
夜景のマーライオンも遠望。
はじける若者たちも写真に収めて、ふさおまき夫婦はホテルに引き上げ
帰国の荷物整理にいそしむ24時でした。
楽しくて、思い出山ほどのシンガポールに感謝です。