しまった。2つもタイトルにお題をつけて、
どれだけ書くのに時間がかかるだろう。
やはり、過去の、特に働く前の自分が体験した時代のことは、
どうも身体的一部になっているものだから、あまりにも思いが深く、
分析するのにも表現するのにも難儀するはず。
でも、憧憬するほど今の自分にとって得がたい位置にある過去の輝きは、
とてもまぶしく、それを2つの番組でこの2日続けてみてしまった私は、
ちょっと遠い目をしているのです。よりによって一晩あけたあさになっても。
「北の国から」は月曜日の夜10時、BSフジでの再放送が毎週やっております。
すでに17回目に入ってたのをようやく気がつき、チャンネルを合わせました。
あ、この言い方自体、タイムトリップだ。
いきなり、もう深いインパクトのある回で、次々に覚えているシーンが出てくる。
そのうえ、この15年、富良野に通い続けているので、当時以上に風景に同一感があります。
今回は「別れのきざし」とでもいうストーリーです。
正式に離婚手続きをするために、東京から富良野にやってきた令子(いしだあゆみ)が、
純(吉岡秀隆)、蛍(中嶋朋子)と、ラベンダーのお花畑で、深い悲しみをたたえた笑顔(そう見えるように
仕組んでいる演出です)で遊び、花のあふれる紫のじゅうたんや、そこに集まるハチさえも悲しく
見えるのです。
ああ、倉本先生のストーリー作りはやはり圧巻だ。
とても朝の出勤前に書ききることはできそうにないので、続きはまた機会があればと
無責任にごめんなさい。
もう一つのお題は、火曜日のNHK衛星第一。
海外ドキュメンタリーでフランスのテレビが作った番組を紹介していました。
この走る神様と走り幅跳びの天才との戦いを、東京世界陸上での世界記録を頂点にした
つばぜり合いを中心に、それに関わったコーチ、同時代のアスリート、ジャーナリストの証言を
積み重ねます。
走り幅跳びに最大の躍動感を心に感じるものとしては、この瞬間を共有している次代に生きていることが
誇りに思えるシーンが続くのですから、目が離せるわけはないのです。
マイクパウエルのインタビューが生々しく、好もしい番組でした。
こちらもこの辺で。