冬にまた来るね。
冬にまた来るね。
温泉を後にして向かったのは、「開運堂」松風庵。
お抹茶と和菓子を頂きたかったのですが、16時30分にはラストオーダーと聞いたので、少し急ぎました。
そして、市内へ。
西に北アルプス、落日の逆光もまた見いります。
日曜もこの時間だと人もまばらですが、定番の「スイーツ」の野菜パンを買って、四柱神社を参拝して、「おきな堂」でコーヒーを頂き、
まもなく18時35分に松本を出るあずさで家路につきます。
ああ、ホントに松本を知っていて良かった!
陽光は衰えることなく、午後も3時となりました。
枇杷の湯、と立て板には書いてあります。
松本城下の、殿様世話役の家を祖先に持つ家だとか。木造瓦屋根の建物が大きな木に囲まれて堂々としています。
湯殿は桧材でしょうか、良い香りが漂い、満々と湛える白湯に大きく切り取られた窓から日も降り注いで、気分はリラックス!
露天は、よしず囲いな向こうに旅館が見渡せます。
ジャンプ練習で痛みがぶり返しかけた足首も洗い場でストレッチして、かなり楽になりました。
外に出たら4時、次の予定が!
いい空、青い空気。
松本陸上競技練習場が、今日のオダイモク二つ目です。
空いてる、と思ったら、走ってる人はいないのに、
ジャンパーだけが三人もいました。
混ぜてもらって一時間あまり。
二週間休んだ足は気持ちよく動きますが、遠くへ跳ばしてくれるパワーも失っていました。
そのぶん、助走の足も合わないし。
それでも、走り幅跳びと三段跳びを、全力で五本ずつ試して、今の具合を確かめました。
余談。
一緒に跳ばせてもらった方が鳥好きで、「あ、ハチだ!カメラ!」
突然大きな声で上を見上げます。
なるほど、あれがハチクマか、と感心するソコソコ鳥好きな私。
確かに尾はバチ型ではなく、括れがあります。
これから乗鞍の方でも向かうのでしょうか。
三羽が螺旋を描きながら、高度をあげて飛びさって行きました。
松本駅でレンタカーを借りて、西へ向かいました。
今日の足を動かした動機は三題。
もうすぐ新そば、どこ行くかなと念仏のようにしていたら、
どうしても蕎麦が食べたくなりました。
でも、洗練を旨とする江戸の一杯を求めると、香りがなくて逆にがっかりするかもしれません。
ならば、ガッツリ噛んで食べられる、挽きぐるみのようなソバがよろしいな、では信州に。
二つ目は、温泉。相方が岳温泉などに行くと、負けてはならじという思いが頭をもたげました。
もうひとつは、空気のいいところで走りたい!
これを満たす日帰り圏で、思いついたのが松本でした。
で、最初に蕎麦です。
山形村というところに、蕎麦屋が並ぶ唐沢集落があるという話を前から聞いていて、一度は訪ねたいと思っていたのです。
松本から車で25分、「根橋屋」さんは11時30分にはもう満席です。
頼んだてんぶらそばは、思い通りの太くて噛みごたえのある、蕎麦の雑穀としたのいろんな味が混じりあって、口一杯に広がります
「一つ噛む毎に嬉しくなる」などと、孤独のグルメのような呟きと共に食べられるのも楽しいお蕎麦でした。
てんぶらの野菜も甘くておいしい、これで800円です。
思い立って、松本にきました。
一人だと晴れる、とは彼女も福島で笑っているでしょう。
駅のコンコースから、常念始め北アルプスの山々が気持ちよく広がっています。