日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

野菜の力、松本ハイランド

2014-08-06 21:08:27 | 旅行記
盆地に特有の暑い夏を繰り広げる松本も、標高を上げれば、再び涼やかになります。
中心部から東へ30分ほど、松本ハイランドにある扉温泉明神館が今日のお宿。
野菜のお料理に力を入れる料理長が、和食洋食部門とは別に《モダン和食》という食事を提供してくれます。
真夏にうかがうのは初めてなので、夕食が楽しみ。もちろん思いは予想以上の満足感で達成されました。





氷の柱が、野菜をキリッと締めるだけではなく、涼しさも演出します。名付けて「青嵐」

この他、信州牛を玉ねぎや冬瓜とスープにしたものを、陶器の壺ごと蒸し上げた「白南風」

信州サーモンは茄子やズッキーニの薄切りと味噌味のグラタンにして「木陰」

等と料理名にも季節をあしらった料理長が、わざわざテープルに足を運び、ご挨拶を下さいます。どちらか印象に残ったものは?と、たゆまぬ向上心を見せてくれるのも好感触!

スタッフの笑顔も絶えない二時間の夕御飯は、お腹を満たし心も暖めてくれました。


松本の休日

2014-08-06 14:03:59 | 旅行記
平日に松本を歩くのは初めてかもしれません。
昼はそばの名店《浅田》さんにうかがいますが、行列することなくすぐに座敷へ。品書きはざると十割のみ。自信に満ちた営業方針は、夏でもそばの香りを失うことはありません。



行きたかった松本美術館は、松本生まれの作家、草間彌生さんのオブジェに迎えられ、素敵な館内をゆったり観賞、美術の町松本です。

そして休憩は、お馴染み洋菓子の《マサムラ》さん。
モンブランいただき。



スイカの波田

2014-08-06 10:47:18 | 旅行記
旅は食べ物に移行します。
上高地からバスで一時間、新島々の駅には日がさして、しかも暑い。クーラーが入りました。

ここは波田町といってスイカの産地です。
バスを降りたとたんに彼女の姿が見えなくなりまして。





旧駅舎を使った産直市場に駆け込んでいました。
電車に乗り継ぐまでの10分で、好物をゲットしていました。
スイカ100円、トウモロコシ15*円。
どちらも口がぽわーんと丸まるほど甘いのでした。


秘密計画の終了

2014-08-06 08:08:45 | 旅行記
明かされることのなかった計画の内容。はい、山のなかでスマホがほとんど圏外だったから、経過を書けなかっただけなんですが。

結果、太陽と頂きは一度も見ることが出来ませんでした。
五泊六日の夏旅行の、輝ける頂きは奥穂高岳においていました。標高3190メートル、日本三位の高峰です。
アルペン感溢れる岩の峰峰は、優れた別世界であり、氷河が押し留めたザレ場を越し、鋭く切り立った岩を登るのは、私たちのささやかな大目標であり、夢でした。彼女も体力作りのために毎朝ジョギングを続けた訳です。

松本までは暑かった夏が、上高地に来れば避暑を旨とする涼しさに出会い、1日1日と高度を上げれば、100メートル標高差で気温は0、6度誓うと言われる通り、涸沢では15度、今回の最高点では18度も気温は下がりました。
昨日、霧に視界を奪われ、雨に足場を掬われるザイデングラードを、空気の薄い高山病のような頭で登りきり、奥穂高岳山頂直下の穂高岳山荘に入りました。
荷物を置き、あと40分上がれば山頂です。
決意して二人で登り始めました。ホントに決意、という感じです。
風は細く立つ大岩にぶち当たり、ますます吹き荒れます。岩をつかんでも、体が揺れます。
岩に書かれたペンキのルートも、ひとつ先しか見えません。
更に、体の奥に冷たさが忍び寄りました。痺れるような感じです。
ああ、無理だな、私の体力と技術では、,,。
彼女にも了解してもらって、下山します。
秘密計画の終了を告げたのはは、高山ならではの天候でした。
こんな悪天候をものともせず、頂上を目指す山ガールにも出会い、羨ましいのも確かですが、まあまたいつか機械はあるでしょう。

そんな葛藤もありつつ、その日徳沢に下山するまで10時間行動を続けた1日は、新たな経験や出会いが沢山あった、思い出深い時間であったことは間違いありません。



最終日は、徳沢を六時にでで梓川沿いの高原と森、まだまだウグイスがなき交わす生き物の気配も濃厚な一体をのんびりと歩き、上高地食堂で、朝御飯を頂きながら、秘密計画のまとめをしています。

立ち上がった彼女が一言「足痛い」。
私ももちろん同じです。
顔を見合せ笑顔、いい山旅でした。