日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

鹿児島街中歩き

2015-05-01 21:06:15 | 旅行記
桜島からフェリーで戻る海路の先には、街歩きの時間が待っています。

船着き場は平らで広々していますから、近年の機会力を使って埋め立てた場所でしょう。
船を降りて広い道を歩く足が早いのは、ひとえに空腹のせいです。
二時を回ったくらいですから、まだランチには間に合うはずです。
本当は鹿児島ラーメンのつもりだったのですが、ここまで遅れて、空いたお腹の体積が大きくなると、食欲も膨らむというもの。
結局、ガッツリ。



『黒かつ亭』さんのロースかつセットは、カラットあがって、肉は柔らかジューシーの、揚げ物定番ほめ言葉が似合う美味しいお料理でした。

で、次は何する?と問うと<北斎展>ん?
実は鹿児島市美術館で開催中、富嶽36景も見られるはずです。
小布施の旅でも親しんだ北斎は、東京なら美術館が大渋滞で頭を見てるのか絵を見ているのかわからないくらいになりがちですが、
ここでは良い具合の賑わいで、しかも壁に額入れされた絵がかかり、ガラスケースも無いので、すぐそばまで顔を近づける事ができるのです。
美術館自体もなかなかの見ものです。正面から入ると、鶴の翼のように上方左右に大きく広がる階段、そして、見上げればプラネタリウムにもなりそうな、白い丸天井、歌い出したくなります。

目力を使って少し疲れたので、
美味しいコーヒーを、と口にすると、また彼女のチョイス。



『イノベイト』さん、マスコットをごらん頂いたイメージ通りの、
デザイン性空間で、のんびり静かに美味しいコーヒーをいただきました。





その後は、全くのぶらり旅。
『マルヤガーデンズ』という、ファッションビルは、地元の呉服屋さんが、大手デパートとの提携を失った後に、独自にテナントを集めています。ただ集めるのならモールのようなものですが、ここは壁面緑化に励み、フロアーごとに広場があり、屋上には花を咲かせてミツバチを養う。とまあ、商売を柔らかく包み込んでいます。
彼女は薩摩焼を今時にアレンジしたお皿を一枚お買い上げ。

続いて旅の定番、スイーツ探しを始めたのですが、意外な展開に。
青木昆陽の話を出すまでもないのですが、薩摩の国にくれば、芋にあふれて選び放題、イモケンピなど、ダンボールに詰めて送る羽目になるかと張り切っていたのですが、サツマイモの館と名乗る店でさえ、ノーマル、塩、紫芋の三種類だけ。しかも渋谷食品、って家の近所と大差ありません。
これでは土佐の国に、サツマイモ菓子に関しては大敗というしかありません。ああ、残念。探し方が悪いのかな?

そんなこんなでもう6時、昼と逆転してラーメン『ふくまん』さんを探し、銀行とホテルに囲まれた路地に見つけました。
豚骨と鶏ガラのスープは、マー油の香りも生きて、スッキリと旨みだけを引き出して、スッと喉を通っていきました。
メニューはラーメンの並みと大盛、そしてライスのみ。
味もスタイルもすっきりさわやかで、気持ちも晴れ晴れしながら店をあとにしました。


やはり、桜島

2015-05-01 11:47:44 | 旅行記
現役の火山はパワーが違います。
溶岩斜面が海へと長く延びて、
大噴火の時をまざまざと思い起こさせてくれます。



大正溶岩原、1941年(大正三年)1月12日に始まった噴火と溶岩流によって出来上がりました。



こちらはさらに古く、29000年前の巨大噴火でできたカルデラにできた湾岸です。




以上、ジオパークの勉強タイムでした。


鹿児島市の吸引力

2015-05-01 08:50:02 | 旅行記
走り終わって空きっ腹、でもるぶげる(走る跳ぶ投げる、の意味)全部やっていたら2時近くになりました。
夕ご飯を六時に予約しているので、昼はあまり食べられません。

霧島市街の物産館で、地元パン屋さんのピーナッツパンとバターパンを買いました。それと、こういう店や道の駅でよくある、地元ご婦人によるお惣菜を物色。
見つけたのが『ポテサラ』という名の、竹輪の穴にポテトサラダを挟んで磯部揚げにしたおかずがあります。
旅の好奇心をそそります。同じ作りのスパサラ、とどちらにするか悩んだりするのも一興。
隣接する、豆にも焙煎にもこだわり抜いたコーヒーショップでカプチーノをテイクアウトして、車のバックドアを開けて腰掛け、駐車場でキャンプ場気分の昼食です。
気のいい店のお姉さんに声をかけられたりして、楽しいことこうえなし、霧島市に大好印象を持って、九州自動車道に乗って南下、鹿児島市に向かいます。



雲のかかる桜島、島津家の旗印。
磯公園は仙巌園です。島津久光公以来、明治期まで代々使われた邸宅を見て回り、富国強兵を目指した南の藩の歴史も『尚古集館』で学びます。
さらには、光の芸術、薩摩切子の並ぶ工芸館は、手の出せない値段ではありますが、家のテーブルに並んだら、さぞ美味しくなるだろうと夢想されるカッティングの生む輝きを眺め入りました。

歴史に思いを馳せて、少しは頭も使ったので、お腹もすきました。



『あぢもり』さんで黒豚しゃぶしゃぶをいただきます。
脂が美味しいのが、よい肉の印という見本。濃いめのだし汁で炊き、卵汁につけると、ややすき焼き風の味になるという、こちらの店独特の食べ方でした。肉はバラとロースで一人200グラム、私たちには三日分のタンパク質補給となりました。



腹がくちても別腹、という訳でもありませんが、鹿児島は天文館に来たらこちらだけはと思っていました。



いまや全国的知名度となった『シロクマ』元祖、天文館むじゃきさんです。



レーズンが目と口、さくらんぼがクマの鼻です。



アレンジもののチョコレート味も食べ比べ。
どちらにもフルーツや求肥、寒天が沢山散りばめられ、楽しく華やかなデザートが、これてもスモールサイズ400円台で頂けるのは、何とも嬉しい甘味です。

20年近く前、屋久島で仕事をしたあと、商店のカッブアイスで知ったシロクマの名を、ようやく実物で知ることができました。
ちょっと自分史の振り返りも懐かしい、天文館ナイトです。