年末から来日していた4女のボーイフレンドのスウェーデン人は、1月12日まで、日本に滞在していました。
ちょうど成人の日がらみの3連休だったので、私も帰省し、11日の夕食を共にしました。その日はわが家に泊まり、翌日の早朝、娘と一緒に成田空港に向かいます。
「5時52分の電車なんだけど、駅まで送ってもらえるかなあ」
「いいよ」
しかし、出がけにバタバタし、乗ったのは1本後の、6時6分発急行。
「それにしても早すぎない? 飛行機は11時でしょう?」
「お金を節約するために、スカイライナーには乗らないで、鈍行でいくから」
「なるほど」
飯能→池袋→日暮里→成田空港という経路です。
娘からラインの連絡があったのは、電車が出発してから20分後。
「大変! 私たちが乗った電車が人身事故起こした!」
「どこで?」
「狭山ヶ丘と小手指の間。駅じゃないから、電車を降りられない」
ちょうど成人の日がらみの3連休だったので、私も帰省し、11日の夕食を共にしました。その日はわが家に泊まり、翌日の早朝、娘と一緒に成田空港に向かいます。
「5時52分の電車なんだけど、駅まで送ってもらえるかなあ」
「いいよ」
しかし、出がけにバタバタし、乗ったのは1本後の、6時6分発急行。
「それにしても早すぎない? 飛行機は11時でしょう?」
「お金を節約するために、スカイライナーには乗らないで、鈍行でいくから」
「なるほど」
飯能→池袋→日暮里→成田空港という経路です。
娘からラインの連絡があったのは、電車が出発してから20分後。
「大変! 私たちが乗った電車が人身事故起こした!」
「どこで?」
「狭山ヶ丘と小手指の間。駅じゃないから、電車を降りられない」
「待つしかないね」
運転が再開されたのは、約1時間後。急行だった電車は急遽、鈍行に変更されたので、池袋に着くのは相当に遅くなる。
「所沢から西武新宿線で、高田馬場に行って、山手線に乗る。タクシーも考えたけど、あまり時間はかわらない」
「いつごろ空港に着くの?」
「出発の1時間前ぐらいかな?」
「スカイライナーをネットで予約する方がいいよ」
「そうする」
結局、思っていたのより1本早いスカイライナーに乗ることができ、ボーイフレンドは無事、スウェーデンに向かう飛行機に乗ることができたそうです。
家を相当に早く出たことが幸いしました。でも、前日に計画していた通り、5時台の電車に乗っていれば、そもそも事故にあうことさえなかったのですが。
家に帰ってから、娘に詳しい話を聞きました。
「自分が乗った電車が人身事故なんて、初めてだったよ」
「彼も、めずらしい経験したね。でも、飛行機が間に合ってよかった!」
ボーイフレンドは、娘が一緒だったことでさぞ心強かったことでしょう。一人だったら、臨機応変に電車を乗り換えることもできなかったはずです。
「電車の運転士さん、若い人だったみたい。急ブレーキかけて、最初の車内放送のとき、声が震えてた」
「人身事故、初めてだったのかもね」
「で、『お客様の中に、西武鉄道勤務の方はいらっしゃいませんか?』なんて聞いてた。どうしていいか、よくわからなかったみたい。お客さんはみんな電車が遅れることを怒ってたけど、運転士さんがかわいそうだった」
娘は、しきりに運転士を気の毒がっていました。
「でも、いちばんかわいそうなのは、事故で亡くなった人でしょう?」
「それはそうだけど」
運転が再開されたのは、約1時間後。急行だった電車は急遽、鈍行に変更されたので、池袋に着くのは相当に遅くなる。
「所沢から西武新宿線で、高田馬場に行って、山手線に乗る。タクシーも考えたけど、あまり時間はかわらない」
「いつごろ空港に着くの?」
「出発の1時間前ぐらいかな?」
「スカイライナーをネットで予約する方がいいよ」
「そうする」
結局、思っていたのより1本早いスカイライナーに乗ることができ、ボーイフレンドは無事、スウェーデンに向かう飛行機に乗ることができたそうです。
家を相当に早く出たことが幸いしました。でも、前日に計画していた通り、5時台の電車に乗っていれば、そもそも事故にあうことさえなかったのですが。
家に帰ってから、娘に詳しい話を聞きました。
「自分が乗った電車が人身事故なんて、初めてだったよ」
「彼も、めずらしい経験したね。でも、飛行機が間に合ってよかった!」
ボーイフレンドは、娘が一緒だったことでさぞ心強かったことでしょう。一人だったら、臨機応変に電車を乗り換えることもできなかったはずです。
「電車の運転士さん、若い人だったみたい。急ブレーキかけて、最初の車内放送のとき、声が震えてた」
「人身事故、初めてだったのかもね」
「で、『お客様の中に、西武鉄道勤務の方はいらっしゃいませんか?』なんて聞いてた。どうしていいか、よくわからなかったみたい。お客さんはみんな電車が遅れることを怒ってたけど、運転士さんがかわいそうだった」
娘は、しきりに運転士を気の毒がっていました。
「でも、いちばんかわいそうなのは、事故で亡くなった人でしょう?」
「それはそうだけど」
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