犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

韓国のキリスト教事情~儒教とキリスト数

2006-10-05 09:53:54 | 韓国雑学
 韓国に多いもの,それは銀行,薬局,そして教会

 韓国のキリスト教人口24%。これに対し,日本は1%以下。

 この差は何なんだろう。

 歴史的にみれば,日本の戦国~江戸時代のキリシタン弾圧に劣らない弾圧がありました。1801年の辛酉教難以来の大弾圧では、数千人が殺されたとのことです。
 19世紀後半の開国以後は自由化されて、教育や医療分野で朝鮮社会の近代化に大きな貢献をするとともに,日帝時代には民族独立運動とも深くかかわりました。

 昨今のキリスト教はご利益宗教の感じが強いように思います。個人的な願い事を,神様の力でかなえてもらう。日本の神社みたいなものでしょう。ご利益が少ないと、通う教会を頻繁に変えることからもそれがうかがえます。むかしからあったシャーマニズムの影響を指摘する人もいます。

 韓国にキリスト教が普及した理由については,いろいろな説があります。

 とくに女性の間にキリスト教が急速に浸透した理由として、賛美歌が、韓国女性の声域に合うように編曲されたのが契機だとする説。

 ちょうど今、秋夕(チュソク)ですが、つねづね儒教の頻繁、煩雑な祭祀(チェサ)に疲れ切っていた女性たちが,祭祀から逃れるために改宗したという説(実際,キリスト教信者の家ではチェサをやらない家も多い)。

 もう一つがおもしろい。

 男女有別の儒教国家韓国では、学校も男組、女組に分かれていて交際がままならない。また結婚した女性は、家にとじこめられて、夫以外の男性と話す機会もない。教会(聖堂)に通うというのを口実にすれば、堂々と異性交遊ができるから、というもの。

 となると、キリスト教が浸透したのは儒教のおかげ!?


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2 コメント

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教会で (misuk)
2006-10-06 23:27:31
私が読んだ文章でも、同じ家に住みながら

直接会うことのままならない寡婦と男性が

お互いの顔を見るために教会にいくという

場面がありました。

なるほど、そういう意味だったんですか。





明日大久保の教会で金先生の結婚式にいくんです。韓国の教会も結婚式も始めて!

チュソクだから韓国から双方の親戚一同が

初来日なのだとか・・・

どんな結婚式なのか今からとっても楽しみ

です。
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結婚式 (犬鍋)
2006-10-07 08:56:25
私も何回か結婚式に呼ばれました。



金持ちの場合は知りませんが、庶民の結婚式は簡素なものです。いわゆる披露宴もやらず、近くの食堂の食券(たいていカルビタン)が出て終わり。



その代わりお祝い金も日本とは一桁違います。
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